モラハラ夫との離婚を考えたとき、調停や裁判は時間もかかるし精神的な負担も大きく、なにより面倒!
できたら協議離婚、つまり話し合いで離婚したいと思っている人も多いかもしれません。
日本では離婚の9割は協議離婚なんですって!
8%が調停離婚。裁判離婚に至ってはわずか2%!
そりゃできたら協議離婚がいいですよね。
結論からいって協議離婚は可能です。
しかし私はモラハラ夫との協議離婚はおすすめしていません!
そのワケをご紹介します。
モラハラ夫と協議離婚はできる?可能だけど絶対におすすめしない理由
離婚には、夫婦の話し合い離婚の話や条件を進める 協議離婚、調停離婚、裁判離婚の3つの方法があります。
日本では9割の夫婦が協議離婚で離婚を成立させています。
周りのバツイチさんに話を聞いても、ほとんどの人が協議離婚ではないでしょうか。
協議離婚ができるのは、お互い嫌いであっても対等な関係性であることが重要です。
対等だからこそ、むちゃくちゃな要求もしないでしょうし、相手を貶めてやろうということもありません。
もちろん自分は有利な条件で離婚したいとお互い考えているでしょうから、自分が得するために相手が損するように仕向けることはあるかもしれません。
しかし自分に得がなければ、ただの嫌がらせで離婚話を長引かせたり、相手が損するようなことをすることもないはずです。
モラハラ夫の場合は、自分に得がなくても、妻の思い通り動くことがイヤなんです。
モラハラ夫は執着が異常に強いので、そもそもあなたとの離婚を望んでいない場合は当然離婚に応じません。
しかし仮に離婚してもいいと思っていたとしても、妻の思い通りになるなら断固として離婚は認めないのです。
これはただの嫌がらせですよね。
自分の意思のないモラハラ夫は、ただ単純に「妻の思い通りにさせたくない」という気持ちだけで、離婚を妨害してくるので話し合いでの離婚は非常にむずかしいのです。
モラハラ夫とは話し合いができないから
そもそも協議離婚は夫婦が話し合って決めることですが、モラハラ夫とはまともに話し合いができませんよね。
話し合いができないと当然離婚の話も進みません。
といって、部屋に閉じこもって強制終了!
自分にとって都合の悪い話、おもしろくない話は一切話そうとしないのがモラハラ夫です。
そもそも話し合いのテーブルにつかせることから難しいんですよね。
それでもなんとか話をしようと夫に話しかけたら、 ただただ責められて暴言を吐かれて終わります。
責める。罵る。もはやただの暴言を繰り返すだけ。
結局モラハラ夫とはまともに話し合いができないから、離婚のような重大な話し合いは無理だと最初からあきらめた方が精神的に楽ですよ。
絶対にあなたが有利な条件では離婚できないから
夫にののしられ責めながらも根気強く離婚の話をした場合、 今度はあなたにとって不利な条件、絶対に認めたくないような条件を突きつけてきます。
優秀な弁護士をつけて二度と子どもに会えないようにしてやる
などとむちゃくちゃな要求をしてくることすらあります。
これはあなたが絶対に飲めない要求をすることで、離婚そのものをあきらめさせたいという考えがあります。
要は脅しているわけです。
あなたが困るような要求、絶対に飲めない要求をすることで「子どもを手放すくらいなら離婚はあきらめよう・・・」「養育費なしではとても子どもを育てていけないから離婚をあきらめよう」とさせたいだけです。
ふたりだけの話し合いだと、離婚の話が進まないだけではなく、むちゃくちゃな要求をされて結局養育費なしや親権がとれないなど不利な条件で離婚に至ることが多いのです。
そもそもモラハラ夫は離婚したくないから
モラハラ夫は絶対にあなたと離婚なんてしたくありません。
それはあなたに対して愛情があるからではなく、あなたを手放すことでモラハラができるサンドバックを失うからです。
また世間では「いい夫」「いい父親」を演じてきたモラハラ夫は、世間体が悪くて離婚するなんて絶対に許せないのです。
さまざまな理由はありますが、 基本的にモラハラ夫は異常に執着があるため、一度手に入れたものは簡単に手放そうとしません。
そのため、脅したり土下座して謝ったり、泣いて同情心や罪悪感を刺激したりと、あらゆる手を使って離婚をあきらめさせようとします。
そんな相手とまともに話し合いで離婚を成立させるのは、非常に難しくどんでもなく気力と体力が必要です。
モラハラ夫と離婚するなら調停がおすすめ
モラハラ夫と離婚するなら、調停が一番です。
男女ふたりの調停委員という第三者を通して話し合うので、モラハラ夫と顔を合わせずに話し合いをすることができるんです。
夫の前だと怖くてこちらの要望をきちんと伝えることができない人でも、調停なら調停委員さんに話せばいいので、こちらの気持ちや要求も伝えることがやりやすいです。
もちろんモラハラ夫のいうむちゃくちゃな要求は通りません。
「養育費は払わん」なんて言っても「そんなこと許させるわけないでしょう」と一蹴されます。
ただ、調停委員はあなたの味方ではなくあくまで中立な立場です。
なるべく早く調停を成立させたいため、 言葉は悪いですがどちらか丸め込めそうな方を説得してこようとします。
離婚したくない夫と離婚したくない妻。
説得しても夫が離婚に納得しない場合、あなたに離婚をあきらめるように説得する場合もあります。
またいつまでも平行線で話がまとまらないなら、不利な条件でも飲んで早く別れるのもいいんじゃないかなどと説得されることもあります。
調停委員は弱い人の味方ではなく、なるべく早くに調停を成立させたいと思っているので、調停するならきちんと準備をしておくことが大事です。
また 不利な条件での離婚を説得されたら、裁判までいくことも覚悟しておきましょう。
モラハラ夫との離婚には 証拠が必要不可欠です。
モラハラの証拠があることで、仮に裁判までいっても不利な条件での離婚にならない可能性が大きいです。
モラハラの証拠があれば、夫に非があると認められて交渉次第では慰謝料が認められることもあります。
また調停の場でも、証拠を切り札に有利に交渉することも可能です。
「モラハラの証拠があるので、ここで不利な条件で離婚するくらいなら裁判までいって徹底的に戦います。慰謝料も請求します!」
と強気に出れば、夫もビビッてそれ以上無茶を言わず、こちらの要求通りに離婚が成立する可能性が高いですよ。
モラハラ夫とは調停がおすすめですが、できるだけ戦略的に戦うことが大事です。
そのためにも夫と同居中からしっかり証拠を集め、離婚の準備をコツコツ積み上げていきましょう。
まとめ
モラハラ夫と離婚するなら、できたら協議離婚で円満に別れたいと思っている人もいるかもしれません。
しかしもともと話し合いができないモラハラ夫と、離婚のような重大な話し合いはそもそも難しいといえます。
一度くらいちらっと話してもいいかもしれませんが、何がなんでも協議離婚で!と思っていると本番の前に力尽きてしまう可能性もあります。
離婚の本番とは、離婚の条件を決める段階です。
モラハラ夫は離婚の話し合いのテーブルに向かわすだけでも一苦労なので、強制的に話し合いに参加できる離婚調停がおススメ!
調停前には弁護士さんにある程度進め方など相談しておくとなおいいですよ。
無料で弁護士に相談する裏技を公開していますので、参考にしてくださいね!