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モラハラの原因は?幼少期の家庭環境が深く関係|同情ではなく、自分と子どもを守る選択を

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夫からの暴言、無視、嘘、人格否定――。

日々の生活の中で、心をすり減らしていませんか?

「モラルハラスメント(モラハラ)」は、言葉や態度によって相手を支配し、精神的に追い詰める深刻な暴力です。

被害に遭っているのが配偶者であっても、それが家庭内で行われていても、決して見過ごしてよいものではありません。

今回は、モラハラ夫がどうしてそのような人格になってしまうのか、その根本的な原因について考えていきます。

そして、その背景を知ったうえで「では、被害を受けているあなたはどうすればよいのか?」を考えるヒントもお伝えします。

目次

モラハラ夫の根本原因は“育ち”にある?

モラハラをする人の多くには、共通する心理的特徴があります。

中でも「自己愛性パーソナリティ障害」と呼ばれる傾向を持っている場合が多く、自分を過剰に特別視し、他人を支配しようとする性格が見られます。

では、なぜそのような性格になるのでしょうか?

その背景には、多くの場合、幼少期の家庭環境が大きく影響していると考えられています。

愛情不足で育った子どもは、他人の気持ちがわからない大人になる

「子どもに愛情を注ぐ」とは、ただ優しくすることや何でも与えることではありません。

本当の愛情とは、善悪の区別や社会的なルール、人との関わり方をしっかりと教え、時に厳しく向き合うことです。

ところが、モラハラ夫の多くは、幼少期にこのような健全な愛情を受けてこなかった可能性があります。

親から無関心に扱われ、適切なしつけや共感的な関わりがなかった子どもは、「人との信頼関係の築き方」や「感情のコントロール」を学べません。

結果として、大人になっても人の痛みや感情に鈍感で、「自分の言動が相手にどれほど傷を与えるか」に無自覚なまま、配偶者にモラハラをしてしまうのです。

溺愛・過干渉の家庭でも危険

愛情が不足していた場合だけでなく、溺愛や過干渉もまた、人格形成に悪影響を及ぼします。

例えば、親が子どもの代わりに何でも決めてしまったり、子どもの意思を無視して過保護に育てた場合、子どもは「自分は特別な存在だ」と思い込むようになります。

  • 「自分が一番正しい」
  • 「自分の言うことを聞いて当然」
  • 「他人は自分の道具である」

という考えが根付きやすくなり、相手をコントロールしないと不安になる“支配的な性格”が形成されてしまいます。

虐待やモラハラの連鎖

モラハラ夫の中には、幼少期に虐待やモラハラを受けて育った人も少なくありません。

親から暴力を受けていたり、「黙って従え」「謝れば済む」といった教育を受けていた場合、「力で相手を従わせる」「言葉で支配する」ことが当たり前だと思い込んでしまいます。

さらに、育児放棄(ネグレクト)や心ない言葉に傷つけられた子どもは、自尊心が低くなり、「自分の価値を証明したい」という強い衝動を抱えるようになります。

その結果、自分よりも立場が弱い配偶者に対して、優越感を得るためにモラハラを行うようになるのです。

親への怒りが妻に向かう構造

モラハラ夫の心の奥には、親への「無意識の怒り」が残っている場合があります。

自分を苦しめた親に対して、「なぜこんな育て方をしたんだ」と心のどこかで怒りを抱えていても、その怒りを親に直接ぶつけることはできません。

なぜなら、モラ夫にとって親は「絶対的な存在」「認められたい相手」だからです。

そこで、その抑圧された怒りが、最も身近で支配しやすい存在――つまり「妻」に向けられてしまうのです。

同情ではなく、“自己防衛”を選んで

ここまで読んで、「なんだかかわいそう」「過去に傷ついてきたから仕方ないのかも」と思った方もいるかもしれません。

実際、モラハラをする人の多くは、自分の傷に気づかず、ただ人を傷つけてしまうことがあります。

でも、同情は危険です。

なぜなら、あなたの優しさはモラハラ夫にとって「支配の材料」として利用されてしまうからです。

「私が支えてあげなきゃ」
「愛すれば変わってくれるかも」

そう思い続けてしまうと、気づけばあなた自身が心をすり減らし、共依存の関係に陥ってしまいます。

あなたと子どもの心のケアが最優先

どんなに夫の過去に辛い背景があっても、それが「あなたを傷つけていい理由」にはなりません。

そして何より、そのモラハラが、子どもに引き継がれてしまう可能性があるという現実を忘れてはいけません。

  • モラハラ夫を見て育った子どもは、それが「普通」だと思ってしまう。
  • 恐怖や緊張の中で育つことで、心に深い傷を抱える。
  • 将来、同じような支配的な人格や、逆に被害者的な人格を持つ可能性も。

モラハラの連鎖を断ち切るためにも、まずはあなた自身と子どもの心を守ることが何よりも大切なのです。

一人で抱え込まないで

「離れた方がいいとわかっているけど、どうしたらいいかわからない」
「経済的に不安で動けない」
「周囲に相談できる人がいない」

そんなふうに感じる方も多いはずです。でも、今は一人で抱え込まなくていい時代です。

女性センターや家庭支援センター、弁護士やカウンセラーなど、あなたを支えてくれる専門機関が数多くあります。

勇気を出して一歩踏み出すことで、未来が変わる可能性は十分にあります。

まとめ|“モラハラの背景”は理解しても、“許す理由”にはならない

  • モラハラ夫の多くは、幼少期の家庭環境に問題を抱えています。
  • 愛情不足、過干渉、虐待、家庭内モラハラ――。その傷が、他人を支配する形で表れているのです。
  • しかし、どれだけ背景に同情すべき事情があっても、今、あなたや子どもが傷つけられていい理由にはなりません

あなたには、幸せに生きる権利があります。

そのために、モラハラ夫を「救う」ことではなく、「距離を取る」選択も考えてみてください。

そして、自分と子どもの未来を第一に考えてください。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • コメント失礼致します。私は父のモラハラを受けて育ちました。モラハラ自身が自己暗示をかけていると言う内容がありましたが、父の両親(特に母)がまさにそれでした。(本人も気づいてない)モラハラだったり、邪悪だったりする人間に多いのでしょうかね。親がモラハラでも自分で気づいて食い止められる人もいるのに、違いは何なのか、本当に不思議です。また、私の場合は母が父から私へのモラハラを大ごとと受け止めず、それで助けてもらえず、結果今ずっと苦しい思いをしています。母にも何か欠陥があったのではと考えています。

    • はなな様
      コメントありがとうございます。

      モラハラを受けた子どもが大人になって家族にモラハラをするのはよくありますよね。
      はなな様も辛い思いをされてきたのですね。
      親からのモラハラは夫からとはまた辛さが違いますよね。
      子どもだとそれが当たり前になってしまって、自己肯定感ばかり下がってしまって
      大人になってからコミュニケーションのやり方がわからず困ることも多いです。

      幼少期のトラウマ(ご本人はトラウマと思っていなくても深いところで傷ついていることもある)を
      専門家に相談するなどして癒してあげると、楽に生きられるようになってきますよ。

      まずは過去の自分を見つめ直して、今のあなたが子どもの頃の自分をなぐさめてあげる・・・というようなことをやってあげると
      心が少し落ち着いてくることもありますので、もしよろしければ一度やってみてくださいね。

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