モラハラ夫は誰でも彼でも攻撃しているのではなく、ちゃんと攻撃しやすいかどうかを見極めてからターゲットを選びます。
モラハラは、夫婦間や恋人同士だけではなく、上司と部下や先輩後輩でもある。
ターゲットになるのは女性だけではなく、男性が男性に対してモラハラをしたり、女性が男性に対してモラハラをするケースもあるんです。
モラハラの被害者になる人は女性ばかりとは限りませんが、このブログでは加害者はモラハラ夫、被害者は妻としています。
それではモラハラを受けやすい人の特徴と、被害者が気をつけるべきことについてご紹介します。
モラハラ被害者になりやすい人の特徴は?
まずはモラハラ被害者になりやすい人の特徴をご紹介します。
罪悪感を抱きやすい
なんでも自分を責めて、私が悪いと罪悪感を抱きやすい人は、そもそもコントロールがされやすいのです。
モラハラ夫のただの八つ当たりなのに、「私が悪かったから怒らせてしまったのかも・・・」と自分を責めてしまうと、モラハラ夫はその後も気持ちよく堂々とモラハラ行為を続けられます。
モラハラ夫のただの八つ当たりに対して、 「私が悪いから・・・」と被害者が勝手に罪悪感をいただいてくれるので、自然と「モラハラ夫が被害者」「妻が加害者」という構図を作ってくれます。
これは夫の理不尽なモラハラを、被害者自身が許し、エスカレートさせていることにもなります。
自分に自信がない
自分に自信のない人もコントロールしやすいため、モラハラの恰好のターゲットになります。
モラハラ夫は「俺様が一番正しい」「一番偉い」と思っているような人です。
モラハラのターゲットにされやすい女性は、 間違っていると感じたとしても自分に自信がないため、正しいのか正しくないのかの判断ができません。
「こんなに自信満々な彼が言ってるならそうなのかも」と、相手のいうことを鵜呑みにしてしまいやすいんです。
またモラハラ夫の自信満々な俺様な態度は、モラハラ被害者からしたら、「うらやましい」「憧れ」の対象になりやすいこともあります。
モラハラ夫からしても、自分のことを憧れのようなまなざしで見てくれることで得意になって、「俺はこいつよりもえらい」と錯覚してしまい、徐々に下に見くびられてしまいます。
自分は我慢しても人に合わせてしまう
相手に合わせたり相手の意見を尊重してしすぎる、自己主張が苦手な人です。
本当はやりたくないなと思っていても、断ったら相手がイヤかなと過剰に気をつかいすぎて我慢しても相手に合わせてしまいます。
モラハラ加害者はそんな被害者の性格をわかっているので、不機嫌な雰囲気やイヤな表情、傷ついたような態度をわざとだして自分の思い通りに動かそうとします。
被害者も相手に合わせすぎて、だんだん自分の気持ちがわからなくなり、ますますモラハラ加害者のいいなりになりやすくなるんです。
自己主張が苦手なのも、自信のなさからきていることもあるでしょう。
モラハラの加害者からしたら なんでも思い通りに動いてくれる被害者は、コントロールがしやすいため、ターゲットとして狙われやすいんです。
本人がやりたくてやっているのか、本当は我慢しているのかはモラハラ夫からしたら関係ありません。
だまって自分の思い通りに動くことが、最も大事なことなんです。
尽くすタイプ
モラハラのターゲットになりやすい女性は、相手に尽くすタイプの人が多いです。
面倒見がよく献身的に尽くすことに、被害者本人もやりがいを感じていることもあります。
しかし 「この人を守ってあげたい」「助けてあげたい」という献身的な気持ちは過度になると、モラハラではない普通の男性であっても不健全にしてしまうこともあるんです。
さらにモラハラ加害者には「これ以上頼んだらダメから」「これ以上やったら辛いだろうな」といった上限、限界点がないので、ひとつ無理して応えたら、今後はどんどん要求のレベルは上がっていきます。
モラハラ加害者は被害者である妻が自分の要求に応えて当然という顔です。労いも感謝の気持ちも一切ないので、当然被害者はどんどん辛くなっていきます。
どちらか一方だけが我慢して尽くして尽くして耐えていれば、いずれ精神的に参ってしまいます。
しかしモラハラ夫からしたら、自分の要求を何でも聞いてくれる妻を絶対に手放したくありません。
あらゆる手段を使って、妻が逃げ出さないようにします。
尽くすタイプの女性は、夫から泣きながら謝られたり、反省しているから許してくれと土下座なんてされたら、放っておけなくなって結局許してしまい簡単に逃げられないのです。
社会的に孤立している
結婚や妊娠のタイミングで仕事を辞めたことから、モラハラが始まるケースが非常に多いです。
私も夫の転勤で仕事を辞めて、知り合いも誰もいない場所に引っ越してからモラハラが始まりました。
仕事を辞めたり引っ越しなどで周りに友達や知り合いがいなくなったタイミングでモラハラが始まりやすいのは、被害者自身が気軽に相談したり助けを求める人がいなくなるからです。
被害者にしたら夫しか頼れる人がいないため、簡単に夫と離れられなくなります。
仮に仕事を辞めても出産しても、夫以外に頼れるや相談できる人はいるという姿を見せておくことも大事です。
モラハラ被害者になりやすい女性が気をつけるべきこと
モラハラの被害者になりやすい女性は、実はとても繊細で心が優しい魅力的な女性が多いです。
また「こんな自分を変えたい」と思っても、 どうしても変わらない性質の部分も多くあるため、変えようとすることを辛く感じてしてしまうこともあるんです。
もちろん意識して変えられる部分は変えていった方が、楽に生きていける部分も大きいです。
例えば罪悪感を感じにくくしたり、自己肯定感を高めたり、自分に自信をつけることはあなたの人生を明るく前向きに向かわせてくれることになります。
だけどそこにこだわりすぎて無理をしたり、できない自分を責めていては本末転倒です。
だからこれからは、無理に自分を抑えたり我慢するのではなく、 モラハラの特性や独特の考えや価値観、そして自分がどんな反応、対応をすることでモラハラがエスカレートするのかを理解することが大事です。
モラハラを理解することで、悪いのは私じゃなく相手だと気がつくことができるようになります。
気がつくこと、意識することがモラハラ脱出の一番の近道。
オレオレ詐欺でも、知識がなく「自分は被害に遭わない」「大丈夫」と思っている人こそ遭いやすいんですって。
もしこの記事を読んで「被害者の特徴に当てはまる」と思えば、「もしかしたら私はモラハラの被害に遭っているのかも」と気がつくこと。
夫の態度はモラハラかもしれないと気がつくことで、「本当に悪いのは私じゃなくて夫の方なのかも」と気がつくこと。
気づくこと、疑うことでさまざまな情報に目を向ける、周りのアドバイスに耳を傾けられるのではないかと思います。
まとめ
結婚する前はまさに理想的ともいえるモラハラ夫。
そのころのイメージが強く残っていると、夫の理不尽な言動も「今は忙しくて余裕がないだけ」「私が悪かったから怒らせてしまった」「夫は本当はいい人だ」という思い込んでしまうのも仕方がありません。
この記事を読んでくれている人は、「もしかしたら・・・」という疑いがあるから、このブログにたどり着いてくれたんだと思います。
もし夫の態度、言動に違和感を感じているなら、それはもしかしたら心のSOSなのかもしれません。
違和感に気がついたら、問題を放置しないで向き合うことも大事ですよ。
夫から毎日暴言をはかれて辛い・・・ 何をやっても文句を言われるけど、どうすれば納得するの? 夫が帰ってくるのが憂鬱だ…