モラハラ夫と喧嘩した後、いつまでも引きずってたくないし、ギスギスした空気もイヤ。
さっさと仲直りして終わらせたい!と思っている被害者は多いのではないでしょうか。
だけどいつも私が謝ってばかりのような気がする・・・
私は何もしてないのに、勝手に怒ったりいきなり無視する夫に、どうして私が謝らないといけないのよ?
と、不満に思っているかもしれませんね。
モラハラ夫と喧嘩の後の仲直りについて、ご紹介します。
仲直りがしたいモラハラ被害者
こちらは何も悪くなくても、モラハラ夫の気分でいきなりキレることあるし、あきらかに八つ当たりだったり、些細なことでいちゃもんつけられることはよくありますよね。
「私は悪くないのに!」という場合でも、被害者の多くは早く仲直りしたいと思っていませんか?
しかし、モラハラ夫は喧嘩をうやむやにして、いつの間にか普通にしゃべって、いつの間にか元通りの生活に戻ってる・・・
と、いうパターンが多いと思うのですが、どうでしょう。
私なんかもそうなんですが、喧嘩の原因をちゃんと突き止めて話し合い、今後どうしたらお互いが気持ちよく生活ができるのか、なぜ今回彼がこんなにも怒ったのか、今後のためにも知りたいと思ってしまうんです。
もともとモラハラのターゲットになる女性は、 相手に依存しやすい傾向があるので、話し合ってお互いを理解しあって、より絆を深めたい。それによって、このいびつな夫婦関係は改善できると信じている場合が多いんです。
もちろん、私も例外ではありませんでした。
そして、仲直りするためにどうするか考えると、多くの場合この3つが当てはまりませんか?
- 夫から謝るのを待つ
- 面倒なのでとりあえずこちらから謝る
- 「私も悪かったけどあなたも悪いから謝ってほしい」という
うやむやにしてしまうのではなく、きちんと謝罪をしてきっちり仲直りしたいと思っているのもモラハラ被害者の特徴なのかもしれません。
モラハラ夫とケンカした後の仲直りする方法
結論からいって、「モラハラ夫と仲直り」はできません。
あ、今回の記事終わっちゃったじゃん・・・
仲直りというのは
1.仲が悪くなっていた人達が、もとのように仲よくなること。和解。和睦 (わぼく) 。「弟と―する」
引用元: goo辞書
つまり、お互い争いをやめて理解しあい、元のような良い関係に戻ることをいます。
モラハラ夫とその被害者である妻との間に、もともと良好な関係性はありません。
そもそも夫婦喧嘩というのは、お互いの不平不満をぶつけあい、普段あまり口にしないネガティブな本音を言い合い、お互いの妥協点を探し出し、最終的にはお互いを理解しあい、絆を深めるための行為だと思うんです。
相手に興味がなければ喧嘩になりません。
「本当はあなたにこうしてほしかった!」
「俺はこんな風にしてもらいたかった」
という気持ちのぶつけ合いですよね。
お互いがより良い関係性に深めていきたいからこそ、喧嘩になるんですよね。
しかし、 モラハラ夫に、あなたとのより良い関係性を築きたいという気持ちはありません。
一切。
モラハラ夫には、そもそも妻の気持ちを理解しようという気持ちがないんです。
モラハラ夫にとっての妻とは、人生のパートナーではなく、自分の都合の悪いことは全部責任を押し付けられて、ストレスが溜まったときに黙ってサンドバックになってくれて、勝手に「私が悪いんだわ」と自身を責めて、自分が過ごしやすい環境を作る、奴隷のような存在です。
そんな奴隷と、良好な関係なんて築きたいと思いますか?
しかも、妻が一方的に悪くて、自分は全く悪くない被害者だと思っているので、そもそも喧嘩をしているという認識はないんです。
もちろん妻が反論したら、喧嘩という形式に見えますが、それはあくまで妻の独り相撲で、夫自身は喧嘩だと思っていません。
と、 妻の意見なんて聞く耳持ちません。
夫婦喧嘩は、お互い対等な立場でやるものだと個人的には思っているので、一方的に攻めらるだけ、怒鳴られるだけ、ひとりだけが悪いでは「夫婦喧嘩」は成り立ちません。
そういう意味でも、夫が謝るということはありません。
もし謝ってほしいなんて言おうものなら、
だって悪いのはお前でしょ?
と、返ってくるだけです。
「私も悪いけどあなたも悪い」の効力
モラハラ夫自身は、自分が悪いなんて微塵も思っていないので、当然モラハラ夫からの謝罪は待てど暮らせど期待できません。
しかし、あなたが面倒だからって、悪くもないのに謝るのも納得いきません。
そこで
「私も悪かったけど、あなたの言い方もひどいわよ」
という風に、喧嘩両成敗で手を打とうと考えたことはありませんか?
でも私に対しての暴言は謝ってほしい。
あそこまでひどいことを言われるようなことはしてないわよ」
と、 とりあえず100歩譲って、自分も謝ったうえで、夫からの謝罪を促したことはありませんか?
理不尽な言動や理不尽に責めたおす夫に、いかに自分がおかしな言動をとっているのか、いかに妻を傷つけているのかを認めてほしい。
だけど、ただ単に夫を責めるだけでは、夫がキレて爆発することがわかっています。
そこで
「私の言い方が気に障ったかもしれない」
「私の行動が気に入らなかったのかもしれない」
と、あえて妻も悪いところを認めることで、モラハラ夫を刺激しないで反省を促す作戦です。
けどおそらく、
こういう言い方をして、あなたの望む反応が返ってきたという人は、ほとんどいないんじゃないでしょうか。
モラハラ夫に
「私も悪かったけど、あなたも悪かった」
というのは、モラハラ夫としては
「私も傷ついたけど、
私もあなたを傷つけたんだから同じよね。
だから気にしないでいいよ」
と解釈します。
それはすなわち、あなたが夫のモラハラを受け入れ、許していると宣言しているだけにすぎません。
モラハラを受け入れたら最後です。
モラハラ夫は
だったらもっといけるな
と考え、次はもっとひどいモラハラが待っています。
モラハラに上限はありませんから、際限なくエスカレートしていきます。
反省してほしい妻と反省しないモラハラ夫
妻としてはモラハラ夫に自分のモラハラを自覚して、反省してもらいたいと思っているんですが、モラハラ夫は自覚もしないし、反省もしません。
だって、自分はなんにも悪くないんですから。
しかし、あなたは喧嘩は両成敗と考え、私にもなにか夫にイヤな思いをさせる原因があったんだと考えて「私も悪かったけどあなたも悪かった」というと、モラハラ夫はどう考えるでしょうか。
やっと自分が悪いと認めたか。
俺まで悪者に仕立てるなんて、
なんて女だ
と、感じるだけなんです。
結局反省はしません。
自分が悪いことにも気が付きません。
自覚がないんだから当然ですよね。
モラハラ夫に仲直りの概念はない
そもそもモラハラ夫に、仲直りという概念はないのです。
喧嘩両成敗とよくいいますが、モラハラ夫の辞書の中に「喧嘩両成敗」という言葉はありません。
妻が100%悪くて、俺様は120%悪くないのです。
しかし、 モラハラ夫が自分のモラハラを認めた方が自分が得をするなと感じたとき、モラハラ夫は自分が悪いと認めることがあります。
このままだと妻が子どもを連れて出て行ってしまうと感じたときや、周りの人から説得された場合などですね。
そんなときはわりとあっさりと
「俺も言い過ぎた」
「悪かった」
と、認めることがあります。
ただし。
その後があります。
だけどそれはお前が〇〇やからやろ!
だけどそれはお前に言わされたんじゃ!
俺が言いたくて言ったんちゃうわ!
だけどあの場合は仕方ないやろ!
あそこまで言わせるお前に問題があるんやろ
ほとんどの場合、モラハラ夫の謝罪の後には、「だけど」がついてきます。
ちなみにこの3つのセリフは、すべて私の夫が自分の非を認めたときに、リアルに言ったセリフです。
つまりモラハラ夫の中では、対等で正常な「夫婦喧嘩」や「喧嘩両成敗」は成立しません。
モラハラ夫の中で、どんな出来事が起きたとしても、自分が何をしようとも、悪いのは妻ただひとりだけで、自分は被害者だというスタンスは絶対にブレません。
自分は悪くないから、そもそも仲直りという概念はないんです。
モラハラ夫からしたら、なんなら
という上から意識でしょうね。
まとめ
モラハラ被害者の多くは、喧嘩をしても自分の気持ちが落ち着いてきたら、夫を許し受け入れようとします。
モラハラのターゲットになる女性は、自分に自信がなく依存しやすい傾向にあります。
ですから
「私は悪くないと思っているけど・・・
ここまで怒らせたのは、また私が何かやらかしたんだろう」
と、自分にも少し責任があるのかも・・・と考えます。
いつまでもギスギスした空気もイヤだし、自分から謝ってさっさと仲直りをしようと考えます。
だけど、モラハラ夫には仲直りの概念はないのです。
あなたが1歩引くことで、夫はさらに攻撃を押し進めてきます。
「こいつはまだいけるな!」と、さらに攻撃の力を強めてくるかもしれません。
モラハラ夫には、「喧嘩両成敗」も「仲直り」もないから、そもそも自分が妻を許したらそれで終わりなんです。
モラハラ夫と仲直りがしたい、どうしたら仲直りできるんだろう?
そう悩んでいる女性もいるかもしれませんが、 そもそも仲直りとはもともと良好な人間関係があって、はじめて成り立つものです。
あなたとモラハラ夫の関係はもともと良好でしたか?
対等で健全な夫婦関係であったといえますか?
服従関係のようないびつな関係性の中に、喧嘩や仲直りという概念はないのです。