気に入らないことがあるとすぐに「離婚だ!出て行け」と言うモラハラ夫。
しかし、いずれは離婚したいと思っていても、子どもがもっと大きくなってからと考えている人も多いかもしれません。
そんな人からすれば、ことあるごとに「離婚だ」といわれるのはツライですし、不安になりますよね。
モラハラ夫から、「離婚だ!出て行け」といわれたときの対処法をご紹介します。
モラハラ夫の常套句「離婚だ!出て行け」の本気度は?
モラハラ夫はことあるごとに「離婚だ!出て行け」といいますが、 そもそも本気で離婚したい、妻に出て行ってもらいたいと思っているのでしょうか。
実際にはモラハラ夫自身離婚するつもりがなく、口だけの場合がほとんどです。
妻が今すぐ離婚しても仕事もなく生活できないこと、どこにも出て行くところもないことを分かったうえで「離婚だ!出て行け」と言ってます。
そうすることで妻にプレッシャーを与え、
「俺の言う通りにしなければ、離婚されるんだぞ。それでもいいのか」
「離婚されたくないなら俺のいうこと聞けよ」
と脅しをかけているんです。
完全になめているんです。
「どうせ出ていけるわけがない」
「離婚されたら妻は困る」
とタカをくくっているんですね。
だから 実際に妻が離婚に応じると、断固拒否します。
モラハラ夫の「離婚だ!出て行け」は、あくまで妻をおどすためのツールです。
ほとんどの場合、モラハラ夫自身は絶対に離婚するつもりはありません。
モラハラ夫に「離婚だ!出て行け」と言われた時の対処法
モラハラ夫に「離婚だ!出て行け」といわれたときの対処法をご紹介します。
感情的にならない
モラハラ夫から感情的に「出ていけ」と言われたら、ちょっと気の強い人は一緒になって感情的に
「じゃぁ出ていきます!」なんて言い返してしまいそうですが・・・
夫が感情的になっているときほど、あなたの方は冷静にいましょう。
ここで感情的に出て行っても、いいことは何もありません。
むしろほとぼりが冷めてから家に戻ると
「なんだよ出ていかないのかよ」
「ほら見ろ。やっぱり出ていけないんじゃないか」
と、ますますモラハラ夫が図に乗る可能性があります。
そして「離婚だ、出ていけ」は妻にとって弱点だと見抜いたモラハラ夫は、今後も嬉々として、なにかにつけて「離婚だ」というようになるでしょう。
今後の生活の見通しが立たないまま出て行って、困るのはあなたのほうです。
また、たとえ夫名義の住宅ローンや賃貸住宅であったとしても、夫婦の共有財産になるので、あなたが出ていく必要は全くありません。
夫婦には同居義務がありますので、夫が出ていけというのはそもそも理不尽なことを言っているんだということをお忘れなく!
ビビって言いなりにならない
「今離婚されたら困る!」
「出ていくところない!」
仕方がないから夫の要求に応えよう・・・
こういう人多いんじゃないでしょうか。
「離婚だ、出ていけ」と言われて、ビビったり焦って、つい夫の言いなりになってしまう。
これ、絶対にやったらダメなパターンです。
感情的になって出て行ったけど、行くところがなくて結局帰ってきたのと同じです。
モラハラ夫は「離婚だといえば妻は俺のいうことをきくんだな」と気づいて、今後ますますエスカレートしています。
理不尽な要求はなんといわれても応えない。
「できないものはできない」これを徹底していきましょう。
ただしあくまで反応はうすく。
過剰に反応してはいけません。
敵意むき出しにきつくいうと「ケンカを売られた!」と思った夫が、ますますモラハラを激化する可能性があります。
「戦うつもりはありませんよ~」
「ケンカする気はないんですよ~」
という感じで、ニコニコでもない、不機嫌でもない、感情が読み取れない、なにを考えているのかわからない表情でいうのがポイントです。
気を付けたいのが無表情だと、敵意を感じられる可能性があるので、うすら笑いでちょっと気味が悪い感じがいいですね!
モラハラを受けたときの対処法は、あくまで反応を薄く
みたいにあいまいに応えるのが鉄則ですよ!
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身の危険を感じたら出て行く
ただ、身の危険を感じたらすぐに出ていきましょう。
夫が「出ていけ」と言っているときは、興奮状態の場合が多いと思います。
もしモラハラ夫がかなりヒートアップして、暴力を振るわれそうになったり、身の危険を感じたときはすぐに家を出てください。
このときは、必ず子どもを一緒に連れていきましょう。
危険な状態のモラハラ夫のそばに、子どもを置いていくのは不安ですし、裁判などでは子どもを置いていったということは不利になる可能性もあります。
今後親権を取りたいなら、絶対に子どもを離してはいけません。
そして、心身ともにむしばんでいくようなモラハラ夫の元に、子どもを残していくようなことも決してしないでもらいたいです。
あなたが子どもを置いて出ていけば、あなたが受けたモラハラを、今度は残された子どもが受けることになるんです。
家の中の安全な場所を事前に確保
ただ子どもを連れていくことで、ますます夫が興奮して、危険になる可能性も考えられます。
自分ひとりならなんとか逃げ出せても、子どもを連れていくとなると難しいですよね。
そんな場合のために、事前に家の中に安全な場所を確保しておく必要があります。
部屋に内鍵を取り付けるなどして、中から鍵をしめて夫が入ってこられないように細工するなどが有効です。
子どもの寝室やよく子どもがいる部屋などに取り付けておけば、自分ひとりが子どものいる部屋に逃げ込んで鍵をしめれば夫は入ってこられません。
おそらくパニックになっていると思いますので、夫がいない冷静なときに、避難経路はどうするべきかを考えましょう。
子どもが寝ているとき、起きているときはどう動くか。
夫がここの場所にいるときはどう動くか。
夫がこの部屋ならどこに逃げるかなど
どう逃げるかをしっかりシミュレーションしておくといいですよ。
私は子どもが2人で、だいたい子どもが寝てからケンカになることが多かったので、興奮状態で危険な夫から、寝ている子ども二人を連れて家から出るのは無理だと判断し、子どもが寝ている寝室に簡易のカギを取り付けました。
そして、夫のモラハラがヒートアップしてきたら、自然と子ども部屋に向かうドアの近くに立って話をするのがクセになっていました。
これまで暴力のなかった人でも、突然なにがきっかけで変わるかわかりません。
あなたと子どもの身を守る安全な場所の確保は事前にしておいてくださいね!
夫が入られないようにしてから、夫の状況などをよくみて親や警察に相談して助けを求めるか、翌日夫が仕事で家を出るまで籠城するか考えましょう。
ホームセンターやネットなどで簡単に取り付けられるので、いくつか取り付けておくといいですよ。
離婚するにしても先のことを冷静に考えてから
もしこのまま離婚をしたいと考えていたとしても、離婚後の生活について冷静に考える必要があります。
「もう夫と一緒にいたくない!」と、感情的に出て行っても、生活の基盤がきちんと整っていなければ、後々大変な思いをするのはあなたの方です。
私がそうでした。
あと2年は頑張るつもりだったんです。
2年たてば上の子が小学生、下の子が幼稚園に上がるタイミングで、私ももっと集中して仕事ができるようになるだろうし、収入ももっと安定してくるだろう。
それから別居なり離婚なりすればいいと思っていましたが、結局2年待てず限界値を迎えてしまいました。
モラハラ夫の被害者は、長年の夫に対する不満やストレスがすでに蓄積されています。
さらに夫のモラハラは、時間とともに徐々にエスカレートしていきます。
ストレス、不満、疲れはどんどん蓄積されていくのに、与えられるダメージは少しずつ大きくなっていくんですから、たまったもんじゃありません。
子どもや仕事のタイミングに合わせて離婚を考えていても、いつ自分自身が爆発してしまうかわかりません。
いつその時がきてもいいように、収入アップや仕事の確保など、証拠集めなどの準備だけは早めにやっておきましょう。
まとめ
モラハラ夫が「出ていけ」といっても、夫婦には同居義務があるので出ていく必要はありません。
「だったら出ていきます!もうこの機会に離婚してやる!」と、感情的に動いてもあまりいい事態にはなりません。
離婚するなら冷静に。
そして、夫から取れるものは最大限取れるように準備してから、こちら主導で離婚を進めるようにしましょう。
すでに離婚準備が整っていたといしても、こちらが感情的になっていたら見落としがあるかもしれません。
離婚の話を進めるとき、出ていくとき必ず冷静になっている状態で進めてくださいね!