モラハラ夫と別居や離婚をしてから、モラハラ夫が非常に優しくなって「もう一度やり直したい」と、復縁を迫られるケースは非常に多いです。
別れた後モラハラ夫が優しくなったのなら、心が揺れてしまいますよね。
もしかしたら今度こそ本当に
変わってくれたのかもしれない!
だけど、本当に復縁しても大丈夫なのかな・・・
という方のために、今回は離婚や別居で一度別れたモラハラ夫との復縁について、ご紹介します。
別居や離婚後復縁を望むモラハラ夫
別居や離婚した後、「もう一度やり直したい」と復縁を望むモラハラ夫は非常に多いです。
元妻の方も、しばらくモラハラ夫と離れて暮らしたことで心の平穏を取り戻し、穏やかな生活に慣れてきた頃には、モラハラ夫の辛い記憶は薄れてきます。
月に数回モラハラ元夫と会うと、とても優しくなっている・・・
もちろん子どもも喜んでいて、また家族で暮らしたいと言ってくる・・・
順調に生活している人でも、そんなモラハラ元夫に復縁をお願いされたら、心が揺らいでしまうのではないでしょうか。
しかも、ひとりで生活することが想像していた以上に生活が苦しかったり、仕事家事育児に追われ心身ともに疲れている女性ならなおさらです。
「君にどれだけひどいことをしていたか、君がいなくなって初めて気がついた」
「猛烈に反省して心を入れ替えた!もう二度と君にひどいことはしないと誓うよ!」
「君と子どもがいないと生きていけないんだ!」
少し不安はあっても、こんな風に説得されれば無下に断るのも自分が冷たいようで、良心が傷んでします・・・
妻のこの優しさに、モラハラ夫はつけこんでいるのです。
モラハラ夫のターゲットになる女性は正義感が強く、優しい女性が多いんです。
モラハラ夫は下手に出て元妻の罪悪感をちょっとつつけば、簡単に自分を受け入れてくれることをよ~く知っています。
そこでモラハラ夫を受け入れては、結局モラハラ夫の計算通り。
ますます「これだからこの女は手放せない」となるだけです。
モラハラ夫との復縁をする前にやるべきこと
モラハラ夫と復縁に悩んだら、簡単に復縁することを決めないで、まずやってほしいことがあります。
もしモラハラ夫と同居中に、夫のモラハラを記録しているなら、それを読み返してみてください。
そういったものが残っていないなら、これまでモラハラ夫にされてきたことをノートに書き出してください。
夫からどんなことを言われたのか。
そのときあなたはどんな気持ちだったのか。
モラハラ夫はどんな表情でどんな態度だったのか。
モラハラ夫との生活の中で、楽しかったことやうれしかったことも書き出します。
このときうれしかった出来事とイヤだった出来事は、分けて書き出してください。
思い出せるだけすべて書き出したら、それを何度も何度も読み返してみます。
楽しかったことやうれしかったことももちろんあったはず。
人の記憶は心を守るために、イヤなことを先に忘れていい思い出をできるだけ残そうとします。
モラハラ夫にされてきた行為を冷静に客観的に読み返すうちに、楽しい記憶のその奥にある日常の些細な、ほんの小さな嫌がらせやモラハラ夫の悪意まで気がつくはずです。
自分がどれだけ見下されバカにされ、傷つけられてきたのか。
そんな傷ついたあなたに対して、モラハラ夫はどんな態度だったのか。
気がつけるはずです。
復縁の前に治療をすれば大丈夫?
モラハラ夫との復縁の条件に、心療内科での治療やカウンセリングを受けてもらえば大丈夫だと思っている人もいますが、これもなかなか難しいです。
モラハラのカウンセリングや治療、更生プログラムなどは半年から1年、もしかしたらそれ以上の長期間かかります。
治療でモラハラが改善できるのはごく一部の「自分はモラハラだ」と自覚し、なおかつ「何がなんでも俺はモラハラを治すぞ!」という強い意思を持っている人だけです。
復縁目当てで治療を受ける人は、何度か通院やカウンセリングは受けても、目的(つまり妻との復縁)が達成すればその後通院やカウンセリングをやめるケースがほとんどです。
治療でモラハラを改善することはできなくはありませんが、 モラハラ夫本人の自覚と強い意思が必要で、それは簡単なことではないのです。
なぜならほとんどのモラハラ夫は「自分に非はない」「俺は間違っていない」と思っているので、自分のモラハラを自覚して本気で治療しようなどと考えられないのです。
まずはモラハラ夫本人が、
「自分はモラハラをして妻を傷つけてきた」
ということを自覚することが大事です。
モラハラ夫は改善しない
モラハラ夫と別れてから、夫が結婚前のように優しくなって一緒にいてとても楽しい。
ということが続けば、子どもも父親が大好きだし、復縁しても大丈夫かもしれない!と期待してしまうのも仕方ありません。
しかし、残念ながら、ほとんどのモラハラ夫は変わりません。
妻の方が復縁するにあたり条件を出したところで、復縁してしまえばこっちのものです。
平気で妻との約束はやぶります。
カウンセリングや治療も、完全にモラハラが改善してから復縁するならともかく、復縁目的で治療を受けてもなかなか改善は難しいでしょう。
モラハラ夫があなたに復縁を迫るのは、あなたがもう一度、自分のストレス発散のサンドバックになってほしいだけ。
あなたに思う存分モラハラをしたいだけなんです。
復縁して一緒に暮らせばまた同じことの繰り返しです。
最初は抑えていても徐々にモラハラが顔をチラつかせ、少しずつあなたの優しさにつけ入りモラハラをエスカレートしていくのです。
もしあなたが復縁をしてくれなければ、モラハラ夫は次のターゲットを探すだけです。
そして新しいパートナーにモラハラをするんです。
永遠に変わりません。
まとめ
別れたモラハラ夫が優しくなったり、下手にでてお願いされると、なんだかモラハラ夫がかわいそうになったり、もう大丈夫なのかなと心が揺れると思います。
モラハラ夫は被害者のそんな優しさに平気でつけ入って罪悪感をあおり、復縁を達成すれば満足してまたモラハラを再開するのです。
もちろんモラハラ夫のすべての人が、モラハラの改善が無理だと言っているわけではありません。
実際に治療やカウンセリングを受けて、モラハラが改善したという人だっています。
もしかしたらあなたの夫も、モラハラが改善する可能性だってなくはないのです。
しかし モラハラを改善させるには、モラハラ夫本人がモラハラを自覚し「絶対にモラハラを改善するぞ!」という強い意思が必要なので、自分が正しいと思い込んでいるモラハラ夫が自覚できるのは非常に稀なのです。
さらに治療やカウンセリングを続けて、モラハラが改善するモラハラ夫は、その中でもほんの一握りだけなんです。
モラハラ夫改善の道は、トップアイドルになる以上の狭き門なのです。
実際にモラハラが改善されるかどうかもわからないモラハラ夫の治療に長年も付き合うか、さっさと自分の人生を生きるか・・・
子どもの年齢やあなたの生活状況などもあると思いますが、しっかり考えた上で復縁するかどうかを考えてもらいたいです。