夫からのひどいモラハラ攻撃があったとき、暴力がなくても警察に通報してもいいのでしょうか?
DV夫ならともかく、モラハラ夫を警察ってちょっとつながらない気もしますね。
でも暴力行為がある前でも、警察に通報して有効な場合があります。
特にこれから離婚や別居を考えているなら、今はまだそこまでないと思っていても夫がどんな行動にでてくるかわかりません。
よく
「警察は事件がおきないと動いてくれない」
といいますが、実際には事件が起きる前に動いてくれることもあるようですよ!
こんなときは警察に相談してみよう
警察に相談したからといって、すぐに夫が逮捕されるわけではないので、そこは安心してくださいね。
下記のようなことがあれば、すぐに警察に相談してみてください!
モラハラ夫から脅されたとき
モラハラ夫から、過激な脅しをいってきた場合は警察に相談しましょう。
たとえば
「お前が出ていったら殺してやる!」
「自殺する!」
などですね。
モラハラ夫は妻に異常に執着しているケースが多いので、妻が自分から離れるかもしれないと思ったとき必死で引き止めます。
「殺す」「自殺する」などと脅すほか、土下座しながら泣いて謝ったり、急に優しくなったりとあらゆる手段を使ってきます。
ないだろうと思っていても、そういう時の夫は、かなり精神的にも不安定でなにをするかわからず不安ですし、とにかく恐ろしいですよね。
最寄りの交番や警察の生活安全課などで相談してみましょう。
ただのケンカでも「怖い」と感じたとき
ただのケンカで暴力がなくても、モラハラ夫が感情的になってくると手がつけられないくらい暴言を怒鳴りちらしたり、物を投げたり壊したりして、なにをやってもおさまらないことがあります。
ひどいケースになると、財布や携帯電話を隠して外と連絡ができないようにしたり、外に出られないようにするなど軟禁状態にするモラハラ夫もいます。
たとえ暴力を振るわれていなくても、夫の様子が「怖い」と感じたり、子どもや自分の身の危険を感じたら、すぐに110番しましょう。
警察が入ってくれることで、夫をなだめたり話し合いの間に入ってくれることもあります。
もちろん注意や指導もしてくれます。
それまでは頭に血が上ってカーっとなって手が付けられなった夫も、警察が入ったことでクールダウンできるはずです。
中には「俺は悪くないぞ!悪いのはアイツだ!」と、余計カッカする人もいるようですが・・・
多くのモラハラ夫は小心者なので、警察が来たことでビビッてその時はおとなしくなります。
警察に通報履歴が残ると今後接近禁止命令がでることも
後々離婚して夫のストーカー化を防ぎたいとき、接近禁止命令を申し立てることができますが、警察に通報履歴が残っていると有利に働くことがあります。
おそらく接近禁止命令は、裁判官が判断することになるのです、過去に警察に通報していた事実があることで、接近禁止命令が妥当かどうかの重要な証拠にもなります。
そのため、警察やDVセンターなどに、相談に行った日づけはきちんとメモに残しておきましょう。
後々「自己情報開示請求書」を作成する際に、必要になってきます。
これは後々接近禁止命令を申し立てるときに、「夫の暴力で警察やDVセンターなどに相談にいきましたよ」という証拠が必要なんだそうです。
今後接近禁止命令など、申し立てるつもりは今のところないにしても、あって困ることはありません。
万が一のためにも取っておくことをおすすめします。
警察に相談するほどではないけど不安なときはココ
警察に相談するのも大げさな気がする・・・と感じたら
を利用してみてください!
全国どこからでも通話ができて、電話をかけた管轄地域の警察本部の窓口につながります。
110番というと、緊急の事故や事件などの緊急通報用電話になるので、「こんなことで警察に連絡するのも・・・」と気が引けてしまうかと思います。
緊急ではないけど、相談したいという場合はこちらの警察相談専用電話 #9110で相談きますよ。
警察以外で夫のモラハラについて相談したいときは、こちらの記事を参考に、自分に合った窓口を利用してみてくださいね!
たいした事ないと軽視しないで、まずは相談
最近も長年夫から暴力や経済的DVなどを受けていて、恨みがあったと80代の夫の首をのこぎりで切ったとして、70代の妻が逮捕されるという事件がありましたね。
このニュースが流れたとき、私もあのまま夫と暮らし続けていたら、こんな風になったかもしれない・・・と恐怖で固まりました。
他人事じゃないですよね。
こうなってしまっては、もう人生終わりです。
そうなる前に、きちんと相談する必要があります。
「私の夫はモラハラといっても軽いから」
「毎日じゃないから」
と、たいしたことではないと我慢に我慢を積み重ねた結果、後々大爆発を起こして事件を起こしてしまってはどうしようもありません。
警察はちょっと抵抗があるなら、他の相談窓口でも構いません。
小さなことだと思っていても、案外心の中はいっぱいいっぱいになっている可能性もあります。
心は見えないから怖いんです。
自分では気がついていないだけで、もう限界はすぐそこまで来ているかもしれないので、まずは最寄りの相談窓口などで相談してみてくださいね。
まとめ
モラハラ夫と警察ってあまりピンとこないかもしれませんが、案外きちんと対応してくれるようですよ。
といっても、相談したからすぐに接近禁止命令ができるわけではありませんが、間に入って相談に乗ってくれたり、モラハラ夫に注意や指導をしてくれます。
モラハラ夫は権力に弱いですから一時的におとなしくなるようですが、効果はいつまでももちません。
根本的に問題があるから、人に注意されたくらいで変われません。
ただ自分の身とお子さんの身を守るためにも、モラハラを軽くみないできちんと相談するようにしてくださいね!