モラハラ夫と離婚を決意したものの、夫に離婚を切り出すのは勇気がいりますし、どんなタイミングでなんといって切り出せばいいのか悩みますね。
ヘタに切り出して激高して話をきいてもらえなかったり、モラハラが悪化したりと、モラハラ夫に苦しめられ続けた妻としては、恐ろしくて離婚を決意しても、なかなか切り出せないという人は多いのではないでしょうか。
今回はモラハラ夫に離婚を切り出すポイントと、注意点をご紹介します。
離婚を切り出す前に【離婚すること】についてよーく考えよう
感情的に離婚を切り出して、得することはひとつもありません。
離婚を切り出す前に、離婚しても本当にいいのか、生活はどう変わるのかなど、離婚後の生活のことまでしっかり考えておく必要があります。
一時的な感情で離婚を切り出さない
離婚を考えるときは、多かれ少なかれ感情的になっているはずです。
つい、カーッとなって「離婚する!」と言ってしまい、相手も離婚にすんなり応じてくれ、とんとん拍子で離婚できたけど、後から後悔するという人も少なくありません。
元サヤに戻ったとしても夫婦関係がこじれたり、モラハラが悪化することもあります。
「夫の言動にもう我慢の限界!」
「許せない!」
と、その時は思っていても、本当に相手が嫌いで一緒に暮らすことは無理なのか、よく考えることは大切です。
一時の感情に流されず、夫に離婚を切り出す前に
「本当に離婚してしまっていいのか」
「後から後悔はしないか」
「離婚のメリットデメリット」
をしっかり考えた上で決断しましょう。
離婚後の生活プランを明確にしておく
専業主婦や子どもがいる場合は、離婚後どうやって生活するつもりなのか夫から必ず聞かれるはずです。
- 離婚後どこで暮らすつもりなのか
- 子どもの預け先は確保できるのか
- 生活費はどうやって確保するのか
少なくても、この3点はすぐに答えられるように、明確にしておきましょう。
例えば
「私と子どもは両親に許可をもらったので実家に帰ります」
「認可保育所の空きがなかったので、入所が決まるまでは
一時預かりを利用しながら仕事を探すつもりです」
「生活が安定してきたらアパートを借りて子どもと暮らすつもりです」
など、 具体的な離婚後の生活プランを明確にすることが重要です。
可能なら、夫と同居中に仕事や子どもの預け先を確保しておくと、より説得力があります。
離婚の準備から離婚後の生活まで丸ごとわかる、コチラの記事も参考にしてみてくださいね!
離婚の決意が固まり、いよいよ離婚を切り出すときに、何も準備しないで切り出すのはよくありません。
夫に言いくるめられる可能性があります。
離婚を切り出す前に、準備しておいた方がいいアイテムをご紹介します。
ICレコーダー
離婚の話し合いが、結局ただの罵り合いになることは、普通の夫婦でも考えられることです。
特に相手がモラハラ夫の場合は、平気で話をすり替え事実を捻じ曲げたり、暴言を吐き散らしたり脅したりします。
ICレコーダーで録音されていれば、冷静に話し合いができるでしょうし、後から言った言わないでもめることもありません。
暴言や脅しが出てきても、録音されていればモラハラの証拠として離婚に有利になる可能性も高くなります。
離婚の話し合いの前に、ICレコーダーは必ず準備しておくといいでしょう。
ICレコーダーは家電量販店などで、1~2万円程度で販売しています。
iPhoneなら標準で入っているボイスメモという、録音機能アプリを使ってもいいですよ。
ボイスメモなら、録音時間もiPhoneの最大容量まで録音可能です。
ボイスメモの容量が仮に1.0GBしかなかったとしても、約37時間録音可能ですから、おそらく容量が足りなくて会話の途中から録音できなかった!ということはないと思います!
Androidでも簡単ボイスレコーダーや、音声レコーダーという無料のアプリもあるので、試してみてくださいね!
最大何時間録音できるのか、きちんと事前に調べておくと安心ですよ。
離婚を切り出すタイミング
離婚の準備がある程度整えば、後は夫に離婚を切り出すタイミングです。
お互いが落ち着いて話し合える状況なら、特にタイミングを気にする必要はありません。
もし夫が話し合いを拒否した場合も、あせらず次の機会を狙えばOKです。
夫が大きな仕事を任されていて精神的にも大変そうなときや、病気などで気が参っているときなどは、できるだけ避けるべきでしょう。
ただし、モラハラが激化して、もう切羽詰まって耐えられない場合や、子どもに被害が出ている場合、暴力があった場合などは、タイミングを気にせずにすぐに切り出しましょう。
離婚の切り出し方
離婚理由は事実を具体的に伝える
離婚したいと夫に伝えて、必ず聞かれるのが離婚の理由ですよね。
離婚の理由を伝えるとき、あなたの感情だけを伝えるのではなく、事実をベースに、あなたの感情を加えて伝えることです。
感情だけを伝えるというのは、物事が抽象的でわかりにくいんです。
例えば
「あなたのモラハラに耐えられなくなった」
「もう一緒にいたくない」
「嫌いになった」
などです。
感情ではなく、夫にどんな言動があって、自分はもう無理と思ったのかなどを、 具体的なエピソードを交えて話すことが重要です。
例えば
「食事のたびに『お前の作る料理はまずい』『飯もまともに作られないのか』と言われ続けて、毎回食事を作るのも苦痛に感じている」
「生活費をもらうたびにレシートを渡すのは、私を家族と認めてくれていないように感じて辛い」
「あなたは気に入らないことがあるとたびたび大きな声で怒鳴るから、あなたが帰ってくると子ども達が怖がっているの」
など、事実をベースに夫の言動で、今自分や家族がどんな状態になっているのかを夫に伝える必要があります。
相手を批判したり悪口を言わない
離婚の話し合いになると、ついつい相手を責めてしまいがちです。
しかし相手を批判するような言い方をすると、ケンカで終わるだけなので、 批判はしないで事実だけを伝えるようにしてください。
モラハラ夫に離婚切り出すときの注意点
モラハラ夫やDV夫の場合、離婚を切り出した途端に激高して、暴力をふるわれたり「今すぐ出て行け」と裸足で家を追い出されたり、妻が勝手に家から出られないように閉じ込めるような夫もいますから、十分に気をつけなくてはいけません。
あなたや子どもに危害を加える危険性がある場合は、ひとりで話し合いをしないで第三者を挟んで話し合うようにしてください。
あなたの両親に入ってもらうのが一番ですが、難しい場合は信頼できる友人に入ってもらいましょう。
身の危険を感じるなら、そのまま実家なり、友人の家で過ごさせてもらう方が安心です。
「まずは別居から」として身の安全を確保してから、話し合いに臨むのがおすすめです。
すでに夫のモラハラやDVがひどい場合は、あなた自身が離婚を切り出さず、まずは身の安全を確保してから、調停を申し立てる方法がおすすめです。
または離婚のプロである離婚カウンセラーや、離婚弁護士に相談することをおすすめします。
まとめ
モラハラやDVの場合、離婚を切り出すとモラハラやDVがひどくなるケースが多いです。
ですから、夫本人に離婚を切り出す前にしっかりと準備を整えてから、離婚を切り出すことがおすすめです。
離婚の話し合いをしたら、その日のうちに家を出られるくらいにしておくと安心かもしれません。
引っ越しなどがあり難しい場合は、離婚を切り出してから同居期間は少しでも短くなるように、水面下でしっかりと準備しておくことが重要です。
ただしモラハラやDVがひどく、あなたの心や子どもに影響が出るようなら、早急に家を出るべきです。
当面の生活する場所がなければ、DVシェルターに入るなどして身の安全を確保しましょう。