良心の呵責がないような夫の行為をみていると、夫はサイコパスなんじゃないか?と思うことがありました。
モラハラ夫ってサイコパスなの?
共通点が多すぎるモラハラとサイコパスですが、サイコパスの特徴と両者の違いをくわしくご紹介します。
サイコパスとは
サイコパスというと、凶悪な殺人者を思い浮かべるかもしれません。
しかし実は犯罪を犯さず、平穏に暮らしている人の中にもサイコパスっているんです。
サイコパスは凶悪、残虐というよりも、どちらかというと合理性に基づいた的確な判断ができる人といった特徴があるんです。
サイコパスは100人に1人くらいいるといわれていて、外科医や弁護士、大企業のCEOなどに多いともいわれています。
サイコパスの度合いを測る言葉として、サイコパシーの度合いが高い低いと表現しているんです。
一概に「こんな人はサイコパス」と決めつけることはむずかしく、サイコパシーの度合いが高い人のことをサイコパスと呼んでいます。
ちなみに「反社会的パーソナリティ障害」という未だに精神医学の世界では、サイコパスについての定義がなく、パーソナリティ障害のひとつとされているんです。
それではサイコパスの特徴について詳しくご紹介します。
サイコパスの特徴
サイコパスはまだきちんとした定義がありませんが、脳科学者でもある中野信子さんの著者より「サイコパス」の特徴を簡単にご紹介します。
- 他者に対する共感力がひくい
- 罪悪感や良心の呵責を感じない
- 他人の心理状況を見極める能力は高い
サイコパスといわれる人(サイコパシーが高い人)というのは、愛嬌があって人を惹きつけるような非常に魅力的な部分もある一方で、ウソに長けて口がうまい部分も持ち合わせています。
サイコパスの人の脳をスキャンすると、眼窩皮質と偏桃体の活動が低下していることがわかっています。
眼窩皮質と偏桃体の活動が低いと、恐怖や不安を感じにくく、衝動的に動いてしまいブレーキがききにくいという特徴があるんです。
通常は何か目的があって、それを成し遂げようとした場合、
「これは倫理的に良くないな」
「こんなことをしたら人が悲しむな」
などと考え、ストッパーが働きます。
しかし サイコパシーが高いと、自分の目的や利益のためにどんな被害が出ても気にしないのです。
つまり、相手の気持ちを考えず合理的に物事を進めるためには、ためらいなく人を切り捨てることができてしまう。
そこに良心も罪悪感もなく、冷静な計画を元に他人を操ることもできてしまいます。
サイコパスは先天性のもので、親の育て方や環境などでサイコパスになることはありません。
モラハラとサイコパスの大きな違い
後天的か先天的か
モラハラとサイコパスの大きな違いは、後天性か先天性の違いというのが、最も大きな違いではないでしょうか。
サイコパスは脳の偏桃体などの活動が低く、遺伝子的な異常があるともいわれています。
モラハラ、つまり自己愛性パーソナリティ障害は、幼少期の親(特に母親)からの過干渉や過保護、もしくはネグレクトや虐待など、モラハラ家庭で育ったなどから脳が健全に育たずに発症するといわれています。
自分大好きがモラハラ、自分に無関心がサイコパス
基本的にモラハラやサイコパスの人は、他人に対して興味も関心もありません。
モラハラする人は自分のことが大好きなので自慢話や昔の武勇伝を意気揚々と語ったり、手柄はすべて俺様のおかげ、悪いことはすべて他人のせいという考えです。
モラハラの人は、自分は常に自分に関心があるから、他人と比較して常に上でありたいと思っています。
しかし サイコパスは自分に対しても興味関心がありません。
モラハラは人によって態度や感情をころころ変えますが、サイコパスは誰に対しても態度や感情が変化することがないんです。
モラハラはひとりが苦手サイコパスはひとりが平気
サイコパスの人は他人にも自分にも関心がないので、ひとりでいることが全く苦ではありません。一人暮らしでも恋人や友達がいなくても気になりません。
しかしモラハラの人は、 基本的にはかまってちゃんなので、ひとりではいられません。
モラハラが結婚する理由は、ターゲットにそばに常にいてほしいからです。
モラハラとサイコパスの共通点
良心がない
モラハラする人もサイコパスの人も、良心や罪悪感がありません。
だから平気で嘘をつくし、他人を傷つけても平気です。
ただしモラハラする人、つまり自己愛性人格障害の人は、元から良心や罪悪感がなかったわけではありません。
モラハラは本来は、良心や罪悪感などをもって生まれてきたにも関わらず、成長の過程で「良心を捨てて生きてきた」人がモラハラです。
どちらも良心や罪悪感がないという共通点はありますが、生まれたときから良心や罪悪感がなかったのがサイコパス。
良心や罪悪感を持っているけど、自分が楽に生きるために使っていないのがモラハラという違いはあります。
モラハラとサイコパスが似ているといわれる大きな理由は、 脳の前頭前野や偏桃体の機能不全による、共感性の低さではないでしょうか。
私たちには人の気持ちに共感したり、人を思いやる気持ちがあります。
しかしモラハラする人の脳やサイコパスの脳は、それらの人の心をつかさどる脳の機能不全により、きちんと活動していません。
そのためモラハラであろうとサイコパスであろうと、人の心の大事な部分が機能しておらず、ためらいもなくウソをつき、自分の利益のためには他人を平気で傷つけ、そこに対して罪悪感も良心の呵責もありません。
サイコパスとモラハラ、反社会性パーソナリティ障害と自己愛性パーソナリティ障害全は全く別のものですが、非常に似ている部分もあり、 どちらにしても一緒に生活していくのは困難に感じますね。
まとめ
モラハラにしてもサイコパスにしても、人として心の大事な部分が欠けている人と生きていくことは、その家族にとって非常に辛く苦しいことであることは間違いありません。
相手に対する思いやりや愛情、罪悪感などが欠けている人たちです。
あなたとあなたの子どもさんの人生が、そんな人達によって傷つけられ苦しめられる必要はないんです。