夫の些細な言動に傷つく。
でも別に暴言をはかれているわけでもないし、怒鳴られてるわけでもない。
普段は優しいところもあるし、友達からの評判もいい・・・
だけどなんだか夫の言葉には悪意を感じる気がする。
バカにされているようで辛い。
こんなこと考える私は大げさで心が狭いのかな・・・
もし夫の言動にあなたが傷ついているなら、それはモラハラの入り口かもしれません。
「まさか夫がモラハラなんてない!」
と思っている人こそ、この記事を読んで考えてみてくださいね!
最初は優しいモラハラ夫
よく夫のグチを友人に話すと、「なんでそんな人と結婚したの?」とドン引きされることとかありませんか?
言わせてください。
モラハラ夫って
最初はめちゃくちゃいいヤツなんだよぉぉぉぉーーーっ!!!
本当にモラハラの被害に遭ったことのない人からしたら、信じてもらえないかもしれませんが、付き合ってる頃なんかはめちゃくしゃ優しかったんです。
モラハラする人の特徴は、とにかく外面がいい!
そして気が利いて話しやすい人がとっても多いんです。
モラハラ夫は自分の本性は決して他人には見せません。
ターゲットである妻が、結婚や妊娠、出産などを機に仕事を辞める、夫の転勤などで頼れる人間が夫だけになったなどして簡単に自分からターゲットが逃げられない状態になってから、徐々にモラハラが始まるケースが多いんです。
私の場合も、夫の転勤で仕事を辞めて、実家から離れてから徐々にモラハラが始まりました。
しかし 結婚した当初から、夫の冗談に悪意があるような気がして、モヤモヤすることがあったんです。
モラハラ夫は、最初からガンガン暴言をはくわけではありません。
「モラハラって、暴言とかすごいんでしょ?
うちの夫は乱暴なところはないし、怒鳴ったりもしないわよ」
そう。
モラハラ夫は最初はまるで、冗談をいうように軽く穏やかに、誰にも気づかれず、しかしあなたが微妙に不快に感じる言葉をいってきます。
そしてあなたが、どこまでのモラハラに耐えられるのか試しているんです。
最初は冗談で妻を傷つけるのがモラハラ夫
モラハラ夫は野生のカンでターゲットをかぎつけて、 このターゲットは自分のモラハラにどれくらい耐えられるのか、どこまでのモラハラを受け入れてくれるのか試しているんです。
その試し方が、「冗談」です。
付き合ってすぐの頃なんかに、いきなりキレたり暴言をはくと、ターゲットはびっくりして、あっさり去っていってしまいますよね。
ですから最初は、冗談を装って、軽~くターゲットを傷つけるような言葉をいいます。
それに対してターゲットが、「そういうこというのやめて。傷つくんだけど」と、いった場合
「なんだよ~
たかが冗談でそんな本気で怒るなよ(笑) 」
と、俺には悪気なんかない。 ただの冗談に過剰に反応しすぎるお前が悪い」という逃げ道を作っておくんです。
モラハラ夫は、妻を傷つけることが目的で言っているので、当然妻はダメージを受けているのですが、
「これは冗談だから責められる筋合いはない」
と、「冗談」を免罪符にしているんですね。
そこでターゲットにされる女性は
「たしかにそんな目くじら立てて怒ることではないけど・・・」
「こんなことで怒る私って心が狭い」
と、むしろ罪悪感を感じてしまいます。
ターゲットである女性が「私が大げさだった」と罪悪感を抱くことこそ、モラハラ夫の望む大好きな反応なんです。
これでモラハラターゲット認定です。
モラハラ夫は「俺のモラハラが受け入れられた」と考え、徐々に徐々にモラハラのレベルを上げていくんです。
おそらくここで、罪悪感を抱くことなく
人のこと傷つけといて冗談で許されるワケないでしょ!」
と言い返す女性は、モラハラのターゲットになることはないでしょう。
周りの人が聞いても、ただの冗談にしか聞こえない些細な言葉です。
しかし本人が聞くと傷つくような言葉や不快に感じる言葉を、モラハラ夫はあえて選んでいます。
ターゲットからしたら、どんなに些細な言葉でもそれは暴言なんです。
あなたが傷ついているならそれは暴言と自覚しよう
モラハラ夫のいう冗談は、あなたを傷つけることが目的ですから、あなたはダメージを受けてしまいます。
あなたが傷ついた、不快に感じたとモラハラ夫に訴えたとしても、
「たかが冗談で傷つくなんて大げさな」
とあなたが悪いように言ってきます。
あなた自身も
「こんなことで傷ついている私はおかしい」
と、心にフタをしてしまいます。
確かに言葉のひとつひとつ取ってもどれも些細で、精神的なダメージはそこまでありませんが、徐々にそして確実に、あなたの精神をむしばんでいきます。
そして、冗談に装った暴言を受けれ入れられたモラハラ夫は、徐々に破壊力のある暴言をはくようになります。
どんどんエスカレートしていくんです。
モラハラ夫の暴言を「ただの冗談だし」と軽くとらえている妻は、その冗談が少しずつエスカレートしていることになかなか気づきません。
後に本格的に暴言をはかれたとしても、簡単に「暴言」と認識できません。
そのころには、夫の冗談による暴言に慣れてしまっているのもあります。
しかし夫の些細な言葉、冗談にひっかかりを覚えたり、モヤモヤしたり違和感や不快感を感じたとき、「これは暴言だ」と認識することが大事です。
「冗談をいちいち気にするなんて」と、罪悪感を感じて心にフタをしなくていいんです。
夫に悪意がある、傷つける意図がある時点で、冗談ではなく暴言だということをあなたが認め怒りを感じることが大事です。
夫のモラハラに気づいてない妻が危険!
「私の夫はモラハラだわ!」
「私の夫ってモラハラなのかな?」
と、ある程度気が付いている人はまだいいんです。
そういう人はモラハラについて一生懸命調べて対処法を実践してみたり、こりゃ無理だわとサジを投げてモラハラ夫と捨てるなど、なにかしら行動できるので。
だけど
「モラハラ?ないない!うちの夫はそんなキツイ暴言はかないわよ」
「夫と一緒にいるのが辛いときもあるけど・・・普段は優しいし」
「この程度のことどこの夫婦にもあることでしょ」
と、思っている妻が危険なんです。
モラハラはコントロールを伴う支配なので、知らず知らずコントロールされ、夫に支配され、いつのまにか夫のいいなりになっている。
「これが当たり前」
「夫婦ならどこでもあること」
と、信じて、心がSOSを求めていることにも気が付かず、どんどん精神的に追い詰められていきます。
しかもモラハラは結婚当初は非常に優しく、ある頃から徐々に徐々にモラハラへと変貌します。
モラハラ夫は妻の反応や様子を見ながら、少しずつモラハラをエスカレートさせていくので、妻自身もなかなか気が付かないことが多いんです。
夫のモラハラに気が付いた時には、結婚当初の優しかった面影はどこにもなく、何年も何十年も経過している場合もあるんです。
またモラハラ夫にはモラハラサイクルがあるので、非常に優しい期間があります。
と、いわゆるハネムーン期があるせいで、モラハラと気が付かないケースも多いんです。
モラハラの場合、妻自身も「私の夫ってモラハラなのかも」と気が付きにくいんですね。
ただでさえモラハラは周りに理解されにくいので、他の人に相談してもなかなかわかりません。
ネットなどのモラハラ体験談なんかの記事を読むと、ものすごいハードなモラハラっぷりに
「私の夫はここまでひどくないから、
やっぱり私の夫はモラハラじゃないんだろうな・・・」
「だから私ががんばらなくちゃ」
とまた無理をしてしまう。
心のSOSに気が付けずに、どんどんストレスが蓄積していき、知らず知らずのうちに精神が病んでしまう・・・
夫のモラハラに気がつかない妻は、だんだん夫に支配されていき気が付かないまま、精神的に病んでしまうなど危険な場合があるんです。
まとめ
モラハラのはじまりは些細な言葉で、冗談のように軽く言ってきます。
モラハラどころか、なかなか自分が傷ついていることにも気が付けないことが多いです。
妻は気が付かないうちに傷つけられ、
「こんな冗談でムキになるなんて大人げない」
と自分の気持ちにフタをして我慢し、罪悪感まで感じてしまう。
だけど冗談は、人を楽しませたり和ませたりするものですよね。
例え冗談であっても、人を傷つけたり怒らせたり、無礼なことを言って許されてはいけないと思うんです。
もし夫からなにか言われて、カチンときたりモヤモヤしたら「私は傷つけられた」と認め、怒っていいんですよ。