モラハラ夫と生活をしていると、徐々に自分というアイデンティティをむしばまれ失っていきます。
それは夫に支配され、自分で考えること感じることに鈍くなってくるから。
アイデンティティをなくしていき、何をやればいいのかわからない。
頭が働かない。
傷つけられても、痛みに鈍くなり感情がうまく働かない。
楽しいことが見つけられない・・・
気が付かないうちに侵されている「自分自身」を取り戻す方法をご紹介します。
夫からの支配に気がつかない妻たち
おそらくあなたは「夫はモラハラかもしれない」と、うすうす感じているから私のブログに訪れてくれたのだと思います。
でも「夫はモラハラかも」とは思っていても、まさか自分が夫によって支配されているなんて、露ほどにも感じていないのではないでしょうか。
私自身もそうです。
ってゆうか、当たり前だと思います。
夫に支配されているなんて、現実感ないですもん。
このブログを書くようになってモラハラについて勉強するうちに、「支配を伴うことがモラハラ」なんだと理解したとき、「私の夫はモラハラには当てはまらない」と感じていたくらいです。
だけど今、夫と別居して丸2年、完全に交流を絶って半年経ち、最近ようやく「昔の自分が戻ってきた」ように感じるんです。
つまり、 これまでの私は、夫の支配から解放されていなかった、ということかもしれません。
別居をしてから
「やっぱりあの結婚生活は支配を伴っていたんだな」
って、やっと気が付くことができたんです。
私が自分を取り戻したと感じたきっかけ
私が自分を取り戻してきたなと感じたきっかけは、音楽です。
私は独身時代は音楽が大好きで、家にいる間は音楽を流し、外に出かけるときは音楽プレイヤーを持ち歩いて、いつでもどこでも音楽を聴いていました。
でも夫とは音楽の趣味が違っていて、私の好きな音楽を流したり音楽番組を見るだけでもイヤな顔されていたので、私は自然に音楽から離れていってました。
昔の古い音楽プレイヤーに入っている曲を、家事をやりながらたまに聴くくらい。
でも、それを私が「我慢してる」と感じたことはありません。
それがむしろ、自然な流れであるような気すらしていました。
子どもが生まれれば、それこそ音楽をかけることもなくなり、こんなものだと思ってました。
でも最近になって、YouTubeで私の好きなバンドさんのPVやライブ映像を見たり、関連動画で私好みの新しい音楽に触れる機会がでてきて
やっぱり音楽っていいな!
音楽って楽しいな!
ライブ最高だな!
って、改めて思ったんです。
これまで、自分の好きなものにフタをしていたのかも・・・
意識していたつもりはないし、別に夫のせいでガマンしていたつもりもありません。
それが辛いと感じたこともなかったけど、結局ガマンすることが私にとってスタンダードになってしまっていたんだと思います。
ガマンすることが当たり前だって。
でもきっと、普通に仲のいい夫婦って、例えお互いの好みが違っていても、そこを認め合って一緒に楽しんだり、そこは距離をとって別々に楽しんだり、自由にできるんだと思います。
最近になってはじめて、大好きなライブにまた参加したいな!って、やっとそこまで感じることができるようになったなりました。
感情が戻ってきた!っていう感じです。
きっとこういうことが、自分を取り戻していくっていうことなのかなと思います。
夫と別居していても、夫と深く関わっていると、自分を取り戻すのにも時間がかかるんだなって、今回の自分自身の経験から思いました。
モラハラ夫と同居中に自分を無くさないために
もしまだあなたが夫と同居していて、すぐに離れられないなら、自分を無くさないためにまずは自覚することが大事です。
「夫から支配されている」
「モラハラを受けいている」
「我慢している」
と、いうことを認めることです。
このブログでも何度も話していますが、 モラハラ被害者は自分がモラハラを受けているという自覚がしにくいです。
それはモラハラ夫が巧妙にあなたを悪者にして、夫が被害者だという図を作り上げてしまうから。
あなたは罪悪感を埋め込まれて、被害者だと気が付けないんです。
ただの八つ当たりなのに「俺が怒っているのはお前のせいだ」という態度をとるくせに、どうして怒っているかは絶対に教えてくれない。
それどころか「お前が自分で気が付け!」という態度です。
そこであなたは必死に
「自分のなにが悪かったのか」
「何がそんなに夫を怒らせてしまったのか」
と考えます。
このときの思考は完全に 「私が気が付かないうちに夫に悪いことをした」と、加害者意識で振り返っているはず。
最終的に、夫が怒っている原因はわからないまま。
夫からは
「俺にこんな酷いことして気がつきもしない薄情な女」
というレッテルと張られ、夫に対して申し訳ない気持ちになるのです。
だけど実際には、あなたは何も悪いことはしていません。
モラハラ夫があなたを責めるのは、ただの八つ当たりです。
夫が怒っている本当の理由を教えないのは、実際に理由がないから答えられないんです。
気づかないあなたを悪者にしてあなたに罪悪感を植え付け、徐々にあなたの心を縛り支配していくんです。
だからあなたは、夫から理不尽に責められたら、
「これは理由なんてない。私は理不尽に責められている!」
と自覚することが大事です。
自分を取り戻す方法
夫から支配されていると、うまく頭が動きません。
だからまずは頭で考えずに、体を動かすようにしてみてください。
昔の好きだったことや、趣味があればサークルに参加してみたり、ジムで思いっきり体を動かしたり、お気に入りのカフェを見つけて好きな本に没頭したり・・・
ジムはお金がかかるので、YouTubeなどでもエクササイズや脂肪燃焼ダンスなどいろいろあるので、そういったものなら無料で自宅で体を動かせますよ。
気軽に参加できるイベントやライブに参加してみたり、目的もなくぼーっと電車やバスを乗り継いで全然知らない場所に行ってみたり。
外にでて、夫から支配されている空間から離れて、あなたが楽しめるあなたの場所を作るんです。
全く新しいことを始めてもいいですし、昔好きだったことを取り戻してもいいです。
夫のいない空間、
夫の知らない場所
あなたの好きなこと、好きだったものを生活に取り入れることで、自分自身を取り戻していくことになります。
まとめ
私自身、最近自分の好きだった音楽に久しぶりに触れたことで、
「そういえば私結婚している間、ずっと音楽から離れていたな」
と気が付いたんです。
考えてみれば他にも、服装や髪形まで口をはさまれて、好きなファッションや髪形にはできなかったなと思います。
夫自身がロングが好きだからという理由で、髪はほとんど切らせてもらえませんでした。
別に命令されていたわけではないし、ガマンしていたわけでもありません。
それを不満や不服に思っていたわけでもありません。
ここを自覚していないことが問題なんですよね。
自覚していないから、支配されていることに気がつかず、支配はどんどん深くなっていきます。
ガマンしている自覚はなくても、あなたが好きなものを手放したのは、夫がイヤな顔をしたとか何か言われたことがあるとか、何かしら夫からのアクションが原因なら、それは支配が伴っている可能性が非常に高いです。
夫から完全に支配されないために、あなたは自分を取り戻さないといけません。
そのために新しいことを始めたり、独身時代好きだったことをもう一度始めるなど、あなたの世界に没頭してみてください。
楽しい気持ちを引き出して、意識して自分をなくさない、取り戻していくことが大事です。