夫との関係に悩んでいる妻は、
自分の性格に問題がある
もしくは夫婦円満のためのコミュニケーションができていないのかも・・・
と自分を責めていませんか?
「夫婦円満の秘訣」や「夫を喜ばすコツ」など、今流行りの「愛され妻講座」などで熱心に勉強し、夫とうまくやっていこうと夫婦円満ノウハウを学び、実践し日々努力をしている人も多いかもしれません。
しかし何をやってもうまくいかず、むしろ悪化したという人。
それはもしかしたら、
あなたの夫はモラハラなのかもしれません!
実はモラハラ夫には一般的な夫婦円満ノウハウは全く通用しないで、むしろエスカレートさせてしまうんです!
私も「夫婦円満」や「愛され妻」、「夫を伸ばす」などなど、さまざまな本を読み、実践してきましたが、モラハラはなくなるどころかどんどんひどくなることに・・・
私自身が一般的な夫婦円満ノウハウを実践した結果と共に、モラハラをエスカレートさせる理由についてもご紹介します。
一般的な夫婦円満ノウハウとは?
まず一般的な夫婦円満の方法ですが、多くの場合
「夫をほめる」
「夫を立てる」
「夫の立場にたってわかってあげようとする」
などなどが書かれていますよね。
一般的な男性にはとても効果的です。
特に男性を褒めるというのは、相手の自信をつけ、褒めてくれる彼女と一緒にいることに居心地の良さを感じてくれます。
彼女といると居心地がいい。
一緒にいたい。
だから彼女が喜ぶなら、やってあげよう!
やってあげたい!
という気持ちになって、率先して家事や育児を手伝ってくれるようになるんですね。
しかしこれがモラハラ夫の場合。
そうだろう!そうだろう!俺って最高に素晴らしいだろ!
もっとあがめろ!ほめたたえよ!
と、どこまでも上限なく自信をつけ、褒めた妻を支配しようとしていきます。
「こんな素晴らしい男を夫にできたお前はなんて幸せものなんだ!」
「この俺がお前みたいな価値のない女の夫であることに感謝しろ」
みたいな思考になっていくんです。
一般的な男性は、自信がついたとしても、際限なく昇り続けることはありません。
「これ以上調子の乗ってはいけないな」と自分のストッパーがきちんと働いて自制してくれます。
そして自分を褒めてくれる相手、認めてくれる相手に対し、「今度は信頼や思いやりの心で相手に思いを返したい」と思うようになるんです。
しかしモラハラ夫は、自分の中のストッパーがありません。
ストッパーがないので、上限がないんです。
どこまでもどこまでも昇り続けます。
モラハラ夫には自分の意志、つまり自分自身の核みたいなものがないので、その場その場の感情だけで生きています。
「褒められて気持ちがいい」
「だからもっと俺を褒めろ」
となるんです。
そのため調子に乗ることを許された相手には、どこまでもどこまでも果てしなく調子にのります。
一般的な夫婦なら夫婦円満のために「夫は褒めて育てる」は正解ですが、相手がモラハラに限っていえばそれは間違いです。
褒めれば褒めただけ、あなたは格下に扱われるようになります。
「お前はもっと俺をほめたたえよ!」
と褒めることを強要され、褒めないことを責められるようになるので要注意です。
私がモラハラ夫に一般的な夫婦円満ノウハウを実践した結果・・・
このブログでも何度かご紹介していますが、私自身も二人目妊娠をきっかけに、夫ともっとうまくやっていくために、いろいろと夫婦円満の秘訣を勉強して実践した時期があります。
もちろん「夫を褒める」ことも取り入れました。
それまで夫はほとんど家事を手伝うことはありませんでしたが、妊娠中で私の体調が悪い時にお風呂掃除をしてくれたので、チャンスと思い、思いっきり褒めてみました。
わぁ!
私が洗うよりすっごくキレイ!
やっぱり男の人は力があるから、ピカピカになるね!
洗い物を手伝ってくれれば
妊娠中は立ち仕事が辛いけど、
あなたが洗い物してくれたおかげで、
とても助かった!
食事を作ってくれれば息子を夫のそばまで連れていき
お父さんがご飯作ってくれてるね!
優しいね!
お父さんが作ってくれたご飯は
とってもおいしいね!
などなど。
夫自身もそれからは率先して家事を手伝ってくれて、私も
「やっぱりこれまでうまくいかなかったのは私のやり方が間違ってたんだ!」
と思っていました。
しかし、うまくいってたのは最初だけ。
徐々に夫は調子に乗り出し、子どもに手がかかってちょっと褒めるのを忘れただけで
俺はこんなにやってやってるのに、お前は感謝の気持ちもないんか
と、責められるように。
さらにエスカレートした夫は
「お前がクズだから俺がやってやってるんだ。」
「もっと感謝しろ」
「俺は外で仕事してんのに、家では家事まで俺がやらされてる。
お前は一体毎日何してんの?タダメシ食いめ!」
「お前が無能やから俺はこんなに苦労させられて。
こんなできた夫は世の中にいないぞ。」
などと言われるように。
誇張しているように思われるかもしれませんが、これ全部リアルに言われた言葉です。
毎回後から「俺がやってやってる!」と言われ、「だったらやらなくていい」といっても、いい夫の実績を作るために、後から偉そうに文句を言うために、そして妻をコントロールする手段としてしゃきしゃき家事をやるんです。
そのうち夫が家事をすること自体にストレスを感じるように・・・
一般的な夫婦円満ノウハウはモラハラをエスカレートさせるワケ
一般的な男性は「自分を受け入れてくれた」相手に対して、愛情や感謝の気持ちがわきます。
妻に我慢ばかりさせていると、罪悪感から妻に対して優しくなったり、「もっと妻をいたわらないと」と反省したりします。
妻から褒められたことで自信をもったとしても、調子に乗ったとしても、昇り続けることはなくきちんと自制できるんです。
モラハラ夫には自分をコントロールすることが難しいため自制もきかないし、共感能力が低いので思いやりの心もありません。
例えば結婚したてのころ、夫がどんなに遅くなっても、一緒に食事をするために妻は夫が帰るまで待っていたとします。
一般的な男性もモラハラ夫も喜びますよね。
しかし一般的な男性は、妻がお腹を空かせて待っていることに罪悪感を感じ、
「俺を待っててくれるのはうれしいけど、お腹がすくだろうし先に食べていていいんだよ」
という心境になります。
しかしモラハラ夫は子どもができても俺が帰るまで晩ご飯を食べずに待つのは当然と考えます。
妻と子どもがお腹を空かせて自分を待っていることに対して罪悪感も一切感じません。
一般的な男性でも、尽くせば多少調子に乗る人もいるかもしれませんが、要求が高くなるにつれ
「これ以上要求すると相手は辛くなるかも」
という気持ちがストッパーになるんです。
モラハラ夫には共感能力が低いため、相手の気持ちに寄り添えず際限なく要求もエスカレートしていくんです。
妻をいたわり同情し妻の思いに寄り添うことができないため、どんどん要求はエスカレートしていきます。
結論!モラハラ夫に一般的な夫婦円満ノウハウは通用しない
一般的な夫婦円満ノウハウは一般男性に対しては有効ですが、モラハラ夫に限って言えば、エスカレートさせるだけでまったく通用しません。
多くの夫婦円満ノウハウには、「褒める」以外にも
「夫の気持ちをわかってあげる(受け入れる)」
「立てる」
「相手を尊重する」
などがありますが、基本的にモラハラ夫に対しては、どれもこれもモラハラをエスカレートさせる原因になります。
基本的にモラハラ夫をもち上げる行為や、あなた自身を下げる行為は絶対にしてはいけません。
モラハラ夫を上げることは、際限なくどんどん上昇させてしまい、結果あなたが低く見られることになります。
あなた自身を下げることは、あなたが自分から夫の下の立場になり、モラハラ夫はあなたを「こいつには何をやっても許される」と見下すようになるんです。
そしてそれは、夫の暴言を我慢したり受け入れて許すことです。
一般的な夫婦円満ノウハウを実践してみて、なんかうまくいかない、エスカレートしてきた気がすると感じたら、それはモラハラの可能性が高いので、今実践していることをすべてやめるべきです。
モラハラ夫に合った、モラハラの正しい対処法を実践してみてくださいね!
まとめ
夫との関係を少しでも良くしたい。夫に少しでも機嫌よく過ごしてもらいたい。
そう思って努力をした結果、モラハラが悪化してしまった!!
妻としてはたまらない気持ちになりますよね。
ネット上でもたまに、モラハラ夫の対処法で「夫を褒めよう」という記事を見かけることがありますが、これは間違いです。
おそらくこれは実際にモラハラ被害に遭ったことのない人が、一般的な夫婦円満コミュニケーションとして「褒めるのがいいよ」と提案しているだけで、実際にモラハラ夫相手にやるととんでもないことになります。
また過去の私も含め、「夫がモラハラだ」と気が付いていない人が、一般的な夫婦円満ノウハウを実践したところ、なぜか悪化したというケースも多いと思います。
見極めは難しいかもしれませんが、一般的に夫婦円満のためのノウハウを試してみて、全く効果がない、むしろ悪化した場合は、それはモラハラである可能性が高いので、その場合は即刻その方法をやめて、モラハラ対処法に切り替えてくださいね!