モラハラ夫と無事別居もしくは離婚が成立して、こっから私の自由な生活のはじまりだぁ~!
とウキウキしているのもつかの間。
せっかく夫と別れてスッキリしているはずなのに、なぜか心の奥底にたまっている重いなまりのような存在・・・
このモヤモヤとした気持ちはなんだろう・・・
モラハラ夫と別れた後、そんなモヤモヤに悩んでいる人ってとっても多いのですが、 実はその原因はモラハラによるPTSDであるケースが多いんです!
この記事では、モラハラ夫との離婚後のPTSDについてと、後遺症を少しでもおさえる方法をご紹介します。
モラハラ夫と離婚後のモヤモヤ!これってPTSD?
モラハラ夫とせっかく別居、もしくは離婚をしたのに、心の底にたまっているモヤモヤ・・・
私もモラハラ夫と別居した後も完全に交流を断った後も、なにかあるたびに夫からの言葉を思い出してはモヤモヤイライラがおさまりませんでした。
特に調停が始まってからは顕著で、モラハラ夫の存在はいつまでたっても私を苦しめていました。
元夫の非常識で自分勝手、子どもへの愛情が一切感じられない言動に、調停が終わった後も、長いときは1ヶ月くらい引きずっていたこともあります。
いやー私って結構根に持つタイプだよなー
別れた後もこんなにモヤモヤしてんだもんねー
なんて思っていましたが、それこそモラハラ夫の呪いです。
もし夫と別れたのに、いつまでも夫の言動でイライラしたり傷ついているなら、もしかしたらそれはモラハラによるPTSDかもしれません。
モラハラ夫と別れた後に多くの人が悩まされるPTSD
長期間の夫からのモラハラ行為を受け続けることで、それがトラウマになることはよくあります。
このPTSDは、実際にモラハラを受けているときにでるのではなく、そのストレス、トラウマから解放された後に出るんです。
そう・・・
モラハラ夫と離婚や別居した後です。
離婚や別居により、モラハラをされ続けていた恐怖心と緊張感から解放されても、しばらくの間は心が平和で穏やかな環境に慣れるまでとても時間がかかるんです。
モラハラ夫との恐怖の生活と、別れた後の平和な生活のギャップに心が追い付かなくなり、じわじわと心が落ちていくんです。
夫の言葉や表情がフラッシュバックで思い出されて体が震えたり、逆に結婚生活について思い出せなくなってきたり、夜眠れない、悪夢を見る、集中力にかける、ちょっとのことでびっくりしたり怒ったり泣き出したりするなどの症状があります。
PTSDというと、災害や事故などの命の危険が起きたときや、虐待や暴力を受けた後に現れる症状ですが、 モラハラはそのくらいあなたの心を傷つけているということです。
PTSD・後遺症を抑える方法
それではモラハラ夫と別れた後、あなたを苦しめるPTSDや後遺症を抑える方法をご紹介します。
あまりにもツライ、何をやっても心が軽くならない場合は、専門家の診察やカウンセリングを受診することをおすすめします。
自分を責めない
モラハラ夫から「お前が悪い」といわれ続け、自分を責め続けることに慣れてしまっているあなたは、 もしかしたら離婚後も自分を責めているのかもしれません。
- 子どもにさみしい思いをさせて申し訳ない
- 私ひとりが我慢していたら子どもは今も何不自由なく暮らせたのに・・・
- 私が人間的に劣っているから離婚になった・・・
こんな風にいつも自分を責めていませんか?
はっきり言いますね
そんなこと絶対にありません!!
あなたが悪いことなんてありません。
意見が合わないことや相手に対して不満があることは、どんな夫婦でもあることですが、 だからといって暴言や無視、精神的苦痛を与えることは決して許されません。
相手の人格を否定したり、相手だけが悪いと決めつけたり、相手の話を聞かないなど、これは立派な暴力です。
また子どもにとっても不仲な両親の元で育つよりは、片親でもいつも母親がニコニコしている方が幸せなはずです。
「私は悪くない」と認識して、堂々と生きていけばいいんです!
むしろよくひとりでここまで戦った!
えらいぞ私!
と、褒めてあげてもいいくらいですよ!
自分の人生を取り戻す
これまでモラハラ夫に支配されてきたあなたの人生を、 今度は自分の手で取り戻しましょう。
モラハラ夫に押し付けられてきた価値観、モラハラ夫の暴言ですっかり低くなった自己肯定感。
これらを回復して、自分を肯定していきます。
その方法は、 自分の好きな事をすることです。
「え?そんなに簡単でいいの?」って思う人もいるかもしれませんが、案外モラハラを受け続けていた人にはそんなに簡単ではないんです。
だって夫のモラハラや、価値観を押し付けられてきたことで、自分の好きなものを見失っている人が圧倒的に多いから。
私も夫から文句をいわれたり、イヤな顔をされ続けたことで、自分の好きなものを心の奥底に封印していました。
しかも夫に命令されたわけではなく、自分の意思でやっていたことなのですっかり忘れていたんです。
夫と別れてすぐは、自分が何を好きだったのかすっかりわからなくなっていました。(それに対して不自由も感じていませんでした)
夫と完全に交流を断って半年くらいした頃に、ようやく自分の好きなことを思い出したんです。
私の場合は音楽ですが、それをきっかけに芋づる式に好きなものがどんどん増えていきました。
これまでいかに自分が好きなこと、楽しいこと、うれしいこと。
ウキウキする気持ち、ワクワクする気持ち、ドキドキする気持ちを忘れていたんだろうかと気づかされました。
私の場合、好きなものを忘れているということすら意識していなかったので、夫と別れてからとっても時間がかかりましたが、 あなたはぜひ意識して、「私は何が好きだったのか」を思い出すようにしてみてください。
それでもすぐにはウキウキしたりドキドキしたりはできないかもしれません。
「昔は好きだったけど、今はそうでもない」と感じるかもしれません。
そんな場合は、いつでも手の届く場所、目に入る場所に昔好きだったものを置いてみてください。
本なら子どもが寝てから1ページめくってみる、映画なら最初のワンカットだけ流してみる、音楽なら家事をしているときに流してみる。
そんなことから始めてみてください。
そうするとだんだん感覚が戻ってきて、次はこんな曲が聞きたいな、次はこの映画も見てみよう。など少しずつあなたの好きなものを触れ合う時間を増やしていきます。
好きなものができると、ドキドキしたりワクワクしたり、もっと好きな事をやりたい!って、とっても楽しくなります。
○○がやりたいから仕事を早く終わらせよう!頑張ったからご褒美に新しい○○を買ってみようかなという生きる活力にもなります。
私も今はいろいろと好きなものが増えて、それだけで人生が豊かになりました。
好きなことを取り戻すことで、本来の自分を取り戻し、これまで否定ばかりしていた自分のことを肯定できるようになってきます。
自分の感情を受け入れる
夫からの暴言をいつまでも思い出してはイライラモヤモヤするとき、
「もう別れたんだから!関係ないんだから!忘れたいのに忘れられない!」
とモヤモヤすることもあるかもしれません。
そんなときは無理に忘れるのではなく、忘れられない自分の感情をそのまま受け止めてあげてください。
忘れられないということは、あなたの心の状態が今はまだそんな段階ではないということです。
そんなときは
「あ、まだ私忘れられてないな。今はまだそんな時期じゃないんだな」
「あの頃の私頑張ってたよね。今はもう私を苦しめる人はいないからもう大丈夫だよ」
と、 忘れられない自分を感情をそのまま受け入れてあげましょう。
また元夫に対して
「あんなヤツ不幸になればいいのよ!」
と相手の不幸を願うような事を考えてしまって、また自己嫌悪に陥ってしまう・・・
基本的にモラハラを受ける被害者は真面目で優しい人が多いので、そんな風に考えてしまう人もいるかもしれません。
酷い言葉でののしってもいいんです。
本人にいう訳ではないんだから、誰も傷つきません。
むしろそういった負の感情はすべて吐き出してしまいましょう!
心の中のどす黒く醜い感情のすべてを、紙に書き出しすのも有効です。
感情のままぐちゃぐちゃで読めなくても、とにかく気持ちを紙に吐き出すとかなりスッキリできますよ。
このときめちゃくちゃ汚い言葉や醜い言葉を使ってもかまいません。
「こんなこと書いたらダメから」なんて気持ちを抑えずに、あなたの心のままに書き出してみてくださいね。
まとめ
モラハラを受け続けることで、被害者は精神崩壊するだけでなく、別れた後もPTSDで苦しんでいる人は非常に多いです。
本当にモラハラって、やっかいですよね。
どこまでもいつまでたっても被害者を苦しめるんだから。
そんなモラハラ夫から受けた心の傷はなるべく早くに癒して、自分を取り戻すようにしてくださいね!
どうしても心が辛いときは、心療内科などの早めの受診をおすすめします。