本来、家や家庭は、安心できる居心地のいい場所であるはずです。
しかし夫からモラハラを受けている女性は、 夫のいる家こそが落ち着かない、居心地の悪い、安心できない場所になっているのではないでしょうか。
人はだれでも、心が落ち着く安心できる場所を確保しないと生きていけません。
モラハラを受けている被害者なら、モラハラ夫から逃げる場所が必要です。
ちなみにモラハラ夫から逃げる場所とは、別に警察や役所のDV相談窓口、実家に帰るなどでなくても構いません。
モラハラ夫と同居していても、心のよりどころになるような、あなたが落ち着けて安心できる場所のことです。
モラハラ夫から逃げたい妻の、逃げ場所、安心できる場所の確保の方法について、ご紹介します!
モラハラ夫から逃げたい!安心できる場所は必須!
人は人生を楽しんだり仕事を頑張れるためにも、自分が安心できる場所が必要です。
それは心理学者マズローの5段階欲求説でも語られていて、人間の基本的な欲求でもあるんです。
出典:マズローの欲求5段階説
上の図を見てもわかるように 「安心して暮らしたい」「安全な場所を確保したい」というのは、人間としてもはや最低限の欲求なワケです。
しかしモラハラ被害を受けている女性は、この最低限の欲求すら満たされていない人が非常に多いんです!
人には「安心できる場所」があるから、仕事をしたり自己実現を目指したり友人と楽しんだり、社会に出て戦うことができます。
「安心できる場所」があるから、外で傷ついても帰ってきて傷を癒すこともできるんです。
モラハラ被害者は家庭を安心できる場所・逃げ場所にしない
多くの人は安心できる場所というと、家や家庭(家族)だと思いますよね。
外で働いて疲れた心と体を家に帰ってきて癒すのが、普通だと思っていると思います。
確かにそういうイメージはありますが、みんながみんなそういう人ばかりではありません。
中には、「家庭は疲れるけど仕事していると癒される~」なんて人も少なくないのです。
そういう人にとっては、仕事が「安心できる場所」で家庭が「戦う場所」ですよね。
きっと多くの人が 「家庭=安心できる場所」「家=疲れた心と体を癒せる場所」と思っています。
癒しや安心できる場所は、普通は家や家庭にあるはずなのに、私にとっては家も家庭も安心できない・・・!
私には安心できる場所も逃げ場所もないんだ!と思うから辛いのではないでしょうか。
家や家庭が安心できないなら、他に安心できる場所、逃げ場所を確保すればいいんです。
物理的に安全な場所は必須
万が一モラハラ夫が危害を加えようとしたときに、物理的に身を守れる場所は必要です。
モラハラは基本的には精神的な虐待で、身体的な暴力はほとんどありませんが、ヒートアップして壁を蹴ったりものを投げたり、暴力をふるって身の危険を感じることもあるかもしれません。
そのとき自分ひとりならなんとか外に逃げられたとしても、子どもがいたら一緒に逃げるのはむずかしいですよね。
部屋の中から鍵をかけて、夫が入ってこられないようにできる部屋を最低でもひとつは作っていた方が安心です。
もし子どもが寝てからの方がケンカやモラハラが起きやすいなら、子どもの寝室に簡易でもいいので鍵を取り付けるのがおすすめです。
夫のモラハラが始まるとき、子どもはいつもどこにいるのかを考えて、確率の高い部屋に鍵を取り付けます。
普段のケンカのときは鍵はしめません。
できれば鍵の存在も夫には気づかれないのが理想です。
本当に危険を感じたときに、はじめて使うようにしましょう。
ネットやホームセンターでも気軽に購入できますので、やってみてくださいね!
安心できる場所・逃げ場所はあなたがホッとできる場所
安心できる場所や逃げ場所は、何ヵ所か確保しとくといいですよ。
例えば・・・
近所の公園
お気に入りの雑貨ショップのコスメコーナー
自宅から少し離れたコンビニ
できたら家の中のある一角の場所でもいいので、一ヵ所だけでも安心できる場所があるといいですね。
寝室
お風呂場
ペットのそば
窓際の一角に自分だけのスペースを作るなど
周りに人がいてもいなくても、空間が仕切られても仕切られていなくても、なんでもいいから自分が安心できる場所の確保は大事です。
安心できる場所、自分だけの小さなスペースでもできたら、お気に入りの物をそばに置いておくだけで、また少しテンションも上がりますよ!
私の安心できる場所・逃げ場所はここ!
私は夫と同居中、ダイニングテーブルでパソコンの仕事をしていましたが、夫と別居直前は寝室にこもることが多くなりました。
(ダイニングテーブルのあるリビングには夫が常にいたので)
子どもが寝てからは部屋が暗く、パソコンの仕事ができなかったので、クロゼットの中にクッションを敷いて仕事していた時期がありました。
家が狭かったので、寝室の他にはリビングダイニングとつながっている子ども部屋しかありませんでしたから、寝室以外夫のいるリビングと仕切られている部屋はありませんでした。
ウォークインクローゼットだったので、人ひとり座れる程度の広さがあり照明もあって、意外に落ちつけましたよ。
パソコンに向かっている間は仕事に没頭して、モラハラ夫のことを考えなくて済みました。
あと近所に大きな雑貨屋さんがあったのですが、そこも私のお気に入り。
オシャレなキッチン雑貨や文具、癒しグッズやアクセサリー、子どものおもちゃなど、見ているだけでウキウキしました。
特にお気に入りだったのは、コスメコーナー。
基礎化粧品のテスターの感触や香りを楽しんだり、リップやアイシャドウなどを試したり・・・
子どもも一緒なのでそんなにゆっくりはできませんでしたが、何も買わなくてもただ見てるだけで楽しめました。
近所の本屋さんにも、子どもを遊ばせるスペースがあって、そこにあるおもちゃや知育玩具で子どもを遊ばせている間に、好きな本を読めたので、そこもすごくお気に入りでしたね!
夫と別居して、実家に戻ってからはそれこそ自分の時間、自分の居場所がなくなり、ますます辛い時期もありました。
夫のモラハラが辛くて実家に戻ってきたのに、実家も私にとっては癒される安心できる場所ではありませんでした。
しかし今は、 寝室の一角に小さなテーブルとお気に入りの座椅子を購入して、私だけの仕事場を作りました。
今はここが私の安心できる場所であり逃げ場所です。
周りにお気に入りをどんどん増やして、もっと快適にしていきたいと思っています。
他には、子どもを送り迎えする車の中でラジオを聴きながら運転しているときでしょうか。
子どもが乗っている間は、常に子ども向けのDVDがかかっていますが、子どもを送り届けた後や迎えに行く道中は、自分の好きな音楽を楽しめる時間になってきました。
今下の子どもが車で片道20~30分程度の幼稚園のプレに通っていて、上の子とは別の幼稚園に通っているのですが、車の運転が好きということもあり、送り迎えは苦ではなく、むしろ安心できる場所・落ち着ける私だけの場所になっているのでありがたいですね。
2019年6月に無事実家を出て、私と子どもだけの快適な暮らしを送っています!
あきらめなければ願いは叶いますよ!
まとめ
人は誰でも安心できる場所が必要です。
モラハラ夫に苦しんでいる女性なら、なおのことモラハラ夫から逃げられる場所、心から安心できる場所の確保は重要です。
家の中のここだけは「自分だけの居心地のいい場所」を見つけるのです。
人がいてもいなくてもどちらでもかまいません。
あなたが癒されて安心できる場所が必要なんです。
家の中の片隅にでも、安心できる場所、モラハラ夫から逃げ場所がひとつでも確保できれば、ずいぶんと心が楽になると気がつくと思いますよ!
ぜひ試してみてくださいね!