モラハラ夫との離婚は本当に大変です。
私もできたら協議離婚でさくっと決着をつけたかったのですが、まともに話し合いができないのでとても無理でした。
結果私は調停で離婚成立しましたが、 モラハラの多くの人は調停でも決着がつかず、裁判まで行く人も多いようです。
ちなみに、裁判離婚は全体のわずか1%らしいですよ。
ほとんどの夫婦は協議離婚(90%)で、調停離婚は9%なんだそうです。
そして私の元夫も、前妻との離婚では裁判までいっていました。
恐るべし!モラハラ夫!
モラハラ夫と離婚調停で早めに離婚を成立させるコツ
モラハラ夫との調停は、正直いって長引くことが多いです。
私もホントにあと一歩のところで、裁判までいきかけたくらいモメに揉めました!
通常は離婚調停は月に1回行われるので、スムーズにいけば半年くらいで終わるのですが、私のときはコロナの影響で2ヶ月に1回しかなかったので、申し立てからすべての調停が終わるまで1年半かかりました。
離婚調停の期間は、自分で思っているよりも精神的に負担が重くのしかかり、かなり辛い時期になりました。
少しでも早く終わるように、そして絶対に夫のいいなりにならないように、自分の主張をしっかりとできるように準備しておきましょう!
それからモラハラ夫との離婚で「協議離婚」は、最初から選択肢から排除しておいてください。
協議離婚とは、夫婦2人で離婚についての条件を話し合って、お互い離婚届けにサインを書けば役所に提出することです。
一般的に、離婚する夫婦の90%は協議離婚です。
しかし、モラハラ夫は話し合いができません。
まともに離婚の話し合いはできずに平行線で終わるか、不利な条件でなんとか離婚できるかです。
モラハラ夫との離婚は、調停一択!
離婚を考えたら、必ず調停の準備をするようにしておきましょう。
絶対必勝!モラハラ夫と離婚調停で戦うコツ!4選
モラハラ夫との離婚調停で、絶対に不利な条件にならないように戦うためのコツを4つご紹介します。
絶対に譲れない離婚条件を前もって決めておく
モラハラ夫と離婚調停が始まるまでに、自分の中で離婚条件をしっかり固めておきましょう。
必ず夫は拒否してきますので、ある程度妥協点を考慮したうえで譲れないラインをしっかりとおさえておくことが重要です。
たとえば、養育費は最低4万欲しいと思っているとしたら、最初から素直に「4万欲しい」といっていてはいけません。
かならず値切られます。
その場合は「養育費は5万」と最初に提案しましょう。
その額をもらえたらラッキーですし(まぁほぼありませんが)ある程度ねばっても拒否してきたときは、
「だったら4万で。でもこれ以上は下げません!」
という態度でいることです。
そして別の案件(例えば財産分与など)での話し合いでは、
というように持っていくのがポイントです。
向こうとしても、値下げしてもらったというのがあるので、次の案件ではこちらの希望を飲んでもらいやすくなります。
ただし、協議離婚ではありえません。
協議離婚とは夫婦ふたりだけで話し合って離婚することですが、協議なら「養育費も財産分与もお前が折れるのが当たり前」「離婚してやるだけでもありがたく思え」という態度にでることは間違いありません。
調停では調停委員がいるからこそ、この手法が生きてきます。
調停委員から
という流れになりやすいです。
養育費を決めるときは、きちんと算定表を参考にして決めるようにしましょう。
あまりにも高すぎる金額を要求すると、夫はもちろん、調停委員さんにもまったく相手にしてもらえません。
離婚の決意の固さをアピール
離婚調停で大事なのは、離婚の決意の固さです。
裁判を起こしてでも何がなんでも離婚します!」
という固い決意です。
夫からなにを言われようとも、裁判でどのような結果になろうとも、もう二度と夫と一緒には暮らさない!ということをアピールしておきましょう。
離婚をするということは、これくらいの覚悟が必要です。
これがないと、調停中に夫の言葉に気持ちが揺れてしまったり、発言がブレる可能性があります。
そうなると調停委員からも信用をなくしますし、夫からも「こいつはまだいけるな」と判断されると、あなたの弱いところをついて最終的に丸め込まれ一気に復縁の流れに持っていかれる場合があります。
そうなってモラハラ夫の元に戻ってしまえば、もう二度と再起できないくらいモラハラ攻撃を受けることになる可能性が高いです。
離婚理由の伝え方を極める
調停などで女性がよくやってしまいがちなのは、夫からやられた辛いことをマシンガンのようにしゃべり倒してしまうこと。
これ私もやってしまいそうになりました。何度も。
とにかく被害を受けている妻は、基本的に相談できる人がいないので、誰かに聞いてほしい願望が非常に強いんです。
だから離婚の理由は夫にあんなことやられてこんなひどいことされて!と並べがちですが、これをするとただのグチと思われてきちんと取り合ってもらえません。
「夫からモラハラされた」といったとしても、具体的に何があったのかわかりません。
そこで、うまく夫のモラハラを伝えるポイントとして
- 「俺の稼いだ金で飯食ってる」など妻の立場の弱い点に付け込んだ発言があった
- 人格否定、人格を傷つける発言があった
- 威圧的な態度や物に当たったり暴力がなかったか
- 些細なことに難癖をつける
- どんな経緯があって相手はこのような発言をしたのか
- 頻度はどれくらいか(1回だけか複数回か)
こういったところをまとめておくと、伝わりやすくなります。
ある程度書面などにまとめておくと、調停委員と話をするときも冷静に伝えることができるのでなおいいです。
離婚した方がお得をアピール
私の場合は「離婚した方が夫はお得になるよ」というアピールをしたことで、最終的には希望の条件で離婚成立になりました。
向こうは最初、なかなか決着がつかないことにいら立ち、金銭的なことで脅しをかけてきました。
しかし私は
この脅しに屈するつもりはない!
と断固拒否。
それをするなら裁判まで行ってでも、戦います!といったところ、調停委員から裁判はどちらにしてもお互い負担しかならないと説得され、最終的に「お金を払いたくないなら、さっさと離婚した方がお得だよ」とアピール。
私の場合、離婚調停の前に婚姻費用の調停をやっていたので、そのころは婚姻費用を支払ってもらっている状態でした。
婚姻費用は子どもと妻の生活費になりますから、養育費より断然高いんです。
このまま裁判になれば、ここから2年近く高い婚姻費用を支払い続けなければいけません。
仮にここで慰謝料を支払ってでも離婚した方がお得じゃないのかと提案。
モラハラ夫の行動原理は自分が得することですから、あっさり離婚成立できました。
もしあなたがすでに別居していて、離婚にこだわらないなら不利な条件で離婚するくらいなら、このまま婚姻費用をもらいながら別居を続けるという選択もアリです。
まとめ
モラハラ夫と離婚するつことは非常に大変です。
調停であってもモメに大モメします。
こちらの意見を全力で拒否してくるので、調停であってもなかなか話が進みません。
また調停委員に離婚理由の伝え方を間違えると、ただの夫婦ケンカなんじゃないの?
夫も反省しているみたいだし許してあげたら?
みたいな流れになったら大変です!
モラハラ夫との調停に勝つためのポイントは、何がなんでも離婚するという固い決意と離婚理由を完結にわかりやすく伝えること。
そして絶対に妥協できないラインを決めて、ここを妥協させられるなら裁判までいく覚悟をもつことです。
もしくは不利な条件で離婚するくらいなら、高い婚姻費用をもらいながら別居を続けるかですね。
ポイントをしっかり押さえて調停で打ち勝って、モラハラ夫とは一日も早く離婚できることを祈っています!