ほんの些細なことに、突然声を荒らげる。
怒りが止まらず、何時間も延々と責め続ける。
謝っても無視しても火に油を注ぐだけ――
そんな「モラハラ夫のキレ方」に、日々怯えながら生活している方はいませんか?
実はモラハラ夫の“キレ方”には、明確なパターンと原因があります。
この記事では、モラハラ夫がキレる理由・やってはいけない対応・正しい対処法について詳しく解説します。
あなたの心と日常を守るために、ぜひ読み進めてください。
モラハラ夫のキレ方は「普通」と何が違う?
怒ること自体は、誰にでもある自然な感情です。
ですがモラハラ夫の怒り方には、いくつかの異常な特徴があります。
- 論点がすぐにずれる
- 1つのことで何時間も怒鳴り続ける
- 罵詈雑言が止まらない
- こちらの言葉に全く耳を貸さない
- 突然スイッチが入り、豹変する
普通の「怒っている人」に通じる言葉や態度が、まったく通じません。
よくこんな酷い悪口が思いつくねと、感心するレベルの呪詛のような恐ろしい言葉の数々。
まるで壊れたCDのように、ありとあらゆる人格否定と悪口雑言を、延々と責め続けるのです。
完全にネジが飛び、理性をなくしたかのように見えても、第三者の前ではそんな修羅場を決して見せない思慮深さも持ち合わせています。
キレる本当の理由①:自己愛憤怒
モラハラ夫の怒りの正体のひとつが、自己愛憤怒(じこあいふんぬ)です。
これは「自分は特別な存在だ」と思い込んでいる人が、プライドを傷つけられたと感じたときに起こす爆発的な怒りのこと。
たとえばこんなときにスイッチが入ります。
- ちょっとした皮肉や指摘を「バカにされた」と感じる
- 努力を認められず「正しく評価されていない」と思い込む
- 妻が自分を尊敬していないと判断する
共感性が乏しいため、相手の気持ちには無関心。
自分の気分がすべてで、「気分を害された!」と感じた瞬間に怒りが爆発するのです。

キレる本当の理由②:母子一体感の甘え
もう一つの特徴は、2歳児のような甘え。
専門用語で「母子一体感」と呼ばれるもので、「妻は自分の思い通りに動いて当然」という思い込みのもとで怒りをぶつけてきます。
「冷えたビールがないだけ」で激怒する、
「お気に入りのコップじゃないからジュースが飲めない」と言う子どもと同じです。
つまり、モラハラ夫の怒りは大人の理性による怒りではなく、自分の思いどおりにいかないことへの癇癪(かんしゃく)なのです。
経験談:豹変した夫の恐怖
私自身、モラハラ夫のキレ方には長年苦しめられてきました。
忘れられないのは、2017年のお正月の出来事。
私の実家から夫の実家への移動中、ほんの些細な会話のすれ違いで夫が突然怒鳴り始め、狭い車内で2時間近く、暴言を吐かれ続けました。
よくこんな酷い悪口が思いつくねと、感心するレベルの呪詛のような恐ろしい言葉の数々。
言っている内容は非常に稚拙で、理性がふっとんだかのようにただただ怒鳴り続けるロボットのよう。
理性をなくしたかのように見えても、第三者の前ではそんな修羅場を決して見せない思慮深さも持ち合わせています。
何を言っても無駄。
謝っても、黙っても、火に油を注ぐばかり。
こちらが口を挟もうとすると、
「お前にしゃべる権利はない!!」
「俺がしゃべってんねん!黙ってろ!!」
と、恫喝され、さらに口汚い悪口を延々と測れます。
その後、夫の実家に着くと――まるで何事もなかったかのように、にこやかに家族アピール。
私は先ほどまで2時間ちかく、夫から思いつく限りの悪口をはかれ続けていた直後ですよ?
夫と口もききたくないし顔も見るのもイヤ。
ましてこんな夫の親兄弟親戚と関わるのも、鳥肌が立つくらいイヤでした。
そんな私の気持ちはお構いなしで、私が子どもと先にお風呂に入ると知って、
「風呂場冷えてるからな。これから涼加が子どもらと風呂入るから温めてやろうと思って」
にこやかに爽やかに、ぬけぬけと話す元夫の姿を見て、背筋が凍りました。
「なんて優しくて気が利くのうちの子!」
という誇らしげな義母の顔は、吐き気を感じましたね。
今でも忘れられないほど、憎々しいです。
モラハラ夫は、外では演技ができるタイプが多く、第三者にはバレにくいのです。
モラハラ夫がキレたときに絶対にやってはいけない対応3選
モラハラ夫がキレたとき、ついやってしまいがちな行動がありますが、それは逆効果です。
❶ とにかく謝る
とにかく夫の怒りを鎮めようと、何が悪いのかよくわからないけどとりあえず謝るという人も多いかもしれません。
しかし、謝るのは逆効果!
やっぱりな
俺は正しくて、悪いのはお前
→ 結果:自信を強め、モラハラがエスカレート
❷ 無視する
無視されたと感じたとき、モラハラ夫は爆発します。
自分は平気で無視するくせに、自分が無視されることは絶対に許せないのです。
「聞いてるふり」や「あいづち」などの曖昧な反応で回避
話は聞いている風に装って、あいづちくらい打っておくといいでしょう。
もしくは、神妙な顔つきで「あなたの話は聞いてますよ」みたいな表情だけしておくとかね。
固い表情を意識して、心の中であかんべーしておけばいいですよ。

❸ 怯えたり、感情を表に出す
落ち込む、怒る、涙を見せる――これらは逆効果。
なぜならモラハラ夫は「あなたの反応が見たい」のです。
→ 感情を出せば出すほど、「効いてる効いてる♪」と調子に乗ります。
正しい対処法|一番効くのは“スルー”
ではどうすればいいのか?
結論はただひとつ。
“気づかないフリ”をしてスルーすることです。
本格的にヒートアップする前にシャッターを下ろし、「あー、また始まったか」と他人事のように受け流すのが最善策です。
- 「ふぅん」「へぇ」とだけ返事する
- 理不尽な言葉は右から左に流す
- 反応しないことで“やりがい”をなくさせる
大事なのは、「これは夫の問題であって、私の問題ではない」と境界線を引くこと。

自分を責めないで|あなたのせいじゃない
モラハラ夫の怒りは、あなたの行動が原因ではありません。
彼の中にある未熟さ、認知の歪み、コントロール欲求によるものです。
どんなに気を使っても、努力しても、キレるときはキレます。
だからこそ、あなたが心をすり減らす必要はないのです。
まとめ|あなたの平穏が最優先
- モラハラ夫の怒りは「自己愛憤怒」や「母子一体感」が原因
- 通常の対応は逆効果で、感情的な反応は火に油
- 最善の対処は、感情を切り離しスルーすること
- 自分を守ることが最優先。相手の怒りを「自分の責任」と思わないで
あなたが悪いのではありません。
理不尽な怒りから、少しでも自分を守る術を身につけて、心の平穏を取り戻す一歩になれば幸いです。
もしあなたが日常的にモラハラに悩んでいるなら、「我慢」ではなく「自分を守る選択」を意識してみてください。
そして何よりも、自分の感情を否定せず、「苦しい」と感じている自分に優しくしてくださいね。
