モラハラ夫は妻には辛く当たるけど、
子どもには優しい。
そう思っている人は多いのでは?
中にはあからさまに子どもに冷たいモラハラ夫もいますが、少なくとも私は、自分の元夫は、子どものことはちゃんと愛してくれているって、思っていました。
自分の元夫だけは違うって。
だけどそれは大きな間違いです。
モラハラ夫に子どもはかわいい、愛おしい対象ではない場合がほとんどです。
今回は私の実際にあった体験談と合わせて、子どもが夫になついているからという理由で離婚に踏み切れないことのリスクをご紹介します。
モラハラ夫は子どもには優しいから・・・の将来的な危険性
モラハラ夫は子どもには優しくて、子どももよく夫になついているので、離婚や別居に踏み切れない。
もしくは自分は離婚や別居しても、子どもと夫との関係は大事にしたい。
子どものことを一番に考えると、大好きな父親と引き離すのはかわいそうですよね。
そのため、
「自分のわがままで夫と離れたがっている」
「私さえガマンしていれば」
と思う女性も少なくありません。
この考え方はそもそも間違っているのですが、そのことに関しては、コチラの記事で詳しくご紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
ここでは子どもに焦点をあててみましょう。
子どもがまだ小さい場合、モラハラ夫は子どもをかわいがるケースが多いです。
かわいい盛りで簡単に言いくるめられて、ちょっとしたことで喜んでくれる。
「おとうさんおとうさん!」と自分になついてくれていれば、そりゃ気分がいいですからね。
だけどそんなかわいい子どもも、そのうち自我が芽生えて反抗期を迎えますよね。
成長した子どもは父親の理不尽さに気が付き始めます。
「なんかおとうさんが言ってることおかしいな」
「どうしてそうなるの?だってこのあいだおとうさん○○って言ってたじゃない?」
と、父親の理不尽に対して素直に疑問をぶつけてきたり、正論をいってきたり、反抗したりいうことを聞かなくなったり、自分の思い通りに動かなくなります。
そうなってくると、
子どもに対してモラハラするケースが多いんです。
なんでそんなこともわからないんだ!
と頭ごなしに怒ったり
誰のおかげでお前は学校に行けてると思ってるんだ
などと、あなたに言っているセリフと同じようなことを言うようになります。
進路の相談では、子どもの希望の学校に行かせないように嫌がらせをしたり、子どもがやりたがる習い事や部活動をやらせなかったりと、あなたにしているような嫌がらせを子どもにする可能性があるんです。
もし「子どもが父親になついているから別れられない」と考えているなら、将来的なリスクもしっかり頭にいれて考えましょう。
モラハラ夫にとって子どもは妻に嫌がらせをするための道具~私の場合~
私が元夫と別居したのは、上の子が年中、下の子がもうすぐ2歳になるかというところでした。
まだまだ小さくてかわいい盛りの子ども達。
子ども達も父親になついていましたし、元夫も子ども達をかわいがってくれていました。
だから私も、夫は子どもに対してだけは本当に愛情があると思っていました。
だけどそんなものなかったと、完全に夫と連絡を絶つようになってからようやく気が付きました。
これまで元夫が必死に隠していて、でも隠しきれていなかった本性が出たりひっこんたりしていたのが、
完全に連絡を絶ったことでむき出しに!!
生活費の支払いがなくなるなんて当たり前。
子どものことを、本当になんにも考えてくれてないんだなという、決定的な事件が起きたんです。
一昨年。
別居から1年後の初夏、まだまだ元夫との交流も盛んだった頃。
元夫も一緒に息子のランドセルを選びに行ったんです。
その時息子が気に入ったランドセルは、少し高かったため私も半分出すと言ったのですが、見栄っ張りな元夫は
自分がひとりで出すと言い切るので、素直に甘えて購入してもらいました。
しかし翌2月(離婚調停申し立て後で連絡を完全に絶った後)、いくら待ってもランドセルは届かず・・・
いくらなんでも遅いのでは?と思いショップに問い合わせてみると、なんと
「代金が支払われていないので自動キャンセルになった」
というではありませんか!!
私はすぐさま元夫にメッセージを送りましたが、返ってきた返事は
だから前からゆってたやろ。
確認してないお前が悪い
これまで無視してたくせに今さらなんだ
といった内容です。
前からゆってたって何??
ランドセル代支払ってないなんて聞いてませんけど!!!
確認もなにも、まさかランドセルの代金を支払ってないなんて、誰が予想できますか???
私はすぐにショップに問い合わせて、もともと息子が欲しがっていたランドセルの在庫を確認してもらい、即購入しました。
私に対してはいい加減で、めちゃくちゃな嫌がらせをしてくるだろうとは思っていましたが、息子にまで!?と、信じられない気持ちでいっぱいでした
息子が「このランドセルがいい」と気に入っていた姿は、元夫も見ているはずです。
もし私が疑問に思わず、問い合わせをしていなかったら・・・
もしかしたら4月の入学式に、ランドセルは間に合わなかったかもしれません。
もしかしたら息子の気に入っていたランドセルは、すでになくなっていたかもしれません。
6年間使うランドセルです。
本人が気に入ったものを使わせてやりたいと、少し高いなら私も半分出すと言っているのを断っておきながら、お金を支払わないなんてありえません!!
しかもランドセル購入、代金支払いは、まだまだ子ども達との交流のあったころです。
これが本当に、子どもに愛情のある人間のやることでしょうか。
どう考えても私に対する嫌がらせの道具に、子どもを利用してるんですよね。
息子のランドセルが届かず、私が焦り慌て困っているのをほくそ笑んでいたのでしょう。
でも本当にランドセルが届かなくて、悲しむのは何より息子です。
子どもを傷つけても、私を困らせれればそれでいいという態度です。
その後、元夫からの連絡は一切ありません。
息子のランドセルは無事に買えたかどうか、普通は気になりませんか?
本当に子どもに愛情があれば、気になって連絡してくるのでは?
結局夫にとって、子どもはかわいくもなんともないんだな。
子どもも、私に嫌がらせするための道具にすぎないんだと感じた出来事です。
離婚調停・・・そして離婚成立!だけど・・・!
子どものことを第一に考えて、ずっと夫と交流を続けながら別居を続けていた私ですが、2020年のお正月にまたもや衝撃的な出来事が・・・
このまま元夫を、子どもに会わせ続けるのはデメリットしかない!
子どものためにもよくない!
と確信し、完全に連絡を絶ち、離婚調停と婚姻費用調停の申し立てをしました。
そのあたりのことについては、こちらの記事で詳しく書いてあるので、もし興味があれば読んでみてくださいね!
私の離婚調停についての記事で詳しく書いていますが、調停での元夫の態度や言動は、それはもういい加減極まりなかったです。
子どもに会いたい会いたい、面会させろとしつこく言ってくるくせに、いざ面会するとなったら連絡をよこさない。
さらに元夫は、
このまま面会しなくていいから金(養育費)を払いたくない。
という考えになったんです。
しかし残念ながら、それは裁判官から「言語道断」と一蹴され、
「面会がなくても養育費は義務なので支払わなければいけません。面会についてはとりやめますか?」と言われて
「金払うなら会わなきゃ損だ!」といわんばかりに「子どもに会いたい会いたい」を連呼。
元夫よ・・・
クズすぎる・・・
もうね。
狂気じみてますよ。
この態度をみて、もはや誰が「この夫は本当に子ども達を愛していて子ども達に会いたいんだな」と思うのでしょうか。
結局離婚の話合いでは子どもの面会に関しての合意できず、今年から改めて面会交流調停を行うことになりました。
このとき私は、
「これまで元夫は散々いい加減なことをしてきた。子どもに対して誠実に向き合うとはとても信用できない。」
「これから最低1年、養育費の期限を守り、きちんと誠意を見せてくれないと面会を考えられない」
と調停で伝えました。調停委員さんからは、
「そのお気持ちはわかります。
だけど子どもさんは小さいので1年は長い。
夫のためではなく子どもさんのためと思って考えてほしい」
と説得され、しぶしぶ了承した形でした。
もうね。
実の父親である元夫よりも、調停員さんの方がよっぽどうちの子どものこと考えてくれてるっていうね・・・
そして先日。
12月に離婚成立し、そのとき「誠意はお金でしか見せられないので、期限内に振り込んで認めてもらえるように頑張ります」といった舌の根も乾かない1月分の養育費の振りこみ。
1日過ぎて振り込みがありました。
ただし満額じゃない。
ありえないので、もう一回言いますね。
満額じゃない。
12,988円引かれた金額が振り込まれてました。
は?
なんだこれは?
しかもすっごいビミョーな金額・・・
後にわかったのですが、引かれていた金額は私の携帯電話代だったらしく、離婚成立したからお前の分まで支払う義理はないってことだったらしいです。
だからってなんで養育費から引くんだよ
子どものお金は関係ねーだろが!!!
しかも1月からは面会交流調停が始まるので、その間に私に請求することもできますよね。
現にその後携帯代は全額まとめて支払いましたしね!!!
私の怒りは、もはや抑えることはできませんでした。
モラハラ夫には、子どもに対する愛情はもはや皆無!
これまでの結婚生活、別居生活、そして調停機関の長い長い時間の中で、どれだけ子どもに対して不誠実なことをしてきたか。
結局元夫は、私に得をさせたくないだけ。
思い通りにさせたくないんです。
なんとか私に嫌がらせするために面会交流を申し立て、調停を長引かせてやろうとしていただけだったんです。
子どもとの面会が認められれば、私と直接連絡をとれなくても子どもを通じて私に嫌がらせが続けられます。
子どもに
「お母さんにいじめられてお父さん辛いよ・・・」
というように、私を悪者にして子どもとの関係を悪化させることもできるし、子どもから私の情報を聞き出すかもしれません。
とにかく、もうこの男のことは金輪際信用できない!
私はもちろんすぐに家庭裁判所に連絡し、履行勧告(調停などで決まった取り決めを守らない人に対して、取り決めを守るように勧告してもらえます)の手続きを行い、面会交流の調停も今後は一切応じるつもりはないと、断固面会を拒否しました。
やっとモラハラ夫と離婚成立してルンルン♪
も、つかの間。
離婚後もまだまだ、モラハラ夫からの嫌がらせは続きます。
面会がある限り、今後子どもを通じて関係を続ける限り、この嫌がらせは終わることはないでしょう。
子どものために・・・
子どもにとって何が一番いいのか、今の時点ではわかりません。
そりゃ本来ならば、夫婦が別れたとしても、父親と子どもが自由に交流できる方がいいに決まっています。
だけどそれはまっとうな普通の父親の場合に限り。
残念ながらモラハラ夫には該当しません。
これから元夫と会わせないことで、子ども自身悩むときはくると思います。
そのとき、本当にこれで良かったのかな?と不安に感じることもあるでしょう。
だけど私は、別居後散々元夫との交流を続けてきて、その後交流を絶って1年間調停を通じて元夫と向き合って、この人に子どもを会わせることはできない。と身に染みて感じたのです。
モラハラ夫に子どもを会わせることは、子どもを傷つける行為。
虐待行為と同じだと確信しました。
子どもが父親になついているからという理由で離婚や別居に躊躇しているなら、将来的なリスクをしっかり頭に入れて考えてみてください。
夫が子どもをかわいがり、子どももなついている間はまだいいですが、ある程度大きくなってきたときの夫の態度と子どもの様子を見逃さないようにしてあげてください。
まとめ
今回あれだけ子どもに会いたい。
誠意を見せるから会わせてくれと散々言っていた元夫が、再三にわたって私たちを裏切り続け、ついに子どもの養育費を減らすという卑劣な行為をしてきたことに、今度ばかりはもはや信用することはできなくなりました。
気づくのが遅いと言われればそれまで。
だけど自分の夫って、最後の最後まで信じたくなるものだと思うんです。
大嫌いだけど、子どもの父親なんだから、子どものために面会させてあげたい。
だからもう本当にこれ以上イヤな父親にならないで。
これ以上私を嫌いにさせないで。
という私の願いは、こっぱみじんに打ち砕かれました。
モラハラ夫に期待しない。
信じない。
これは離婚が成立した後も変わりません。
離婚できてもまだまだ油断できませんよ
気をつけて!