モラハラ夫は子どもには優しい、いい父親だから別れられない・・・という女性は非常に多いです。
妻にも子どもにも厳しく、子どもにもモラハラする夫と妻には厳しいが、子どもには優しい夫がいます。
モラハラ夫が子どもに優しい理由と、それを理由に別れられないことの危険性についてご紹介します。
モラハラ夫は子どもに優しいから別れられない!
モラハラ夫は子どもには優しくていいパパだから・・・
子どもは夫になついているから・・・
私が我慢していればいいんです・・・
そういって別れられない女性は非常に多いです。
私の別れた夫も子どもには優しく、子煩悩なパパという印象でした。
子どもの参観日には仕事を休んで一緒に参加してくれ、土日にはよく家族で出かけたり、一見よくある幸せな家庭だったと思います。
子どもも父親によくなついていたので、私も離婚や別居の決断はなかなかできませんでした。
だから夫は子どもには優しいから別れられないという気持ちは、痛いほどよくわかります。
でもね。
声を大にして言います。
モラハラ夫は
子どもに愛はないんだよぉぉぉ!!
私も自分が離婚調停をするまでは、元夫は子どもに対してだけは愛情があり、子どものことは本当にかわいがっていると信じていました。
だって血をわけた我が子ですもん。
そう思うのは当然ですよね。
でも モラハラ夫が愛しているのは俺さまだけ。
悲しいけど
それが現実なんです・・・
モラハラ夫が子どもに優しい理由は?
モラハラ夫が子どもに優しい理由・・・
残念ながら、それは愛情ではありません。
モラハラ夫の行動原理は損得勘定です。
子どもに優しくすることも
自分が得するための理由が存在するんです。
子どもがまだ小さく扱いやすいから
まず、モラハラ夫が子どもに優しい理由のひとつは、子どもが自分になついていたりするということを聞いて、扱いやすいからです。
子どもが小さい間は、ちょっとのことでもきゃっきゃと喜んでくれて「おとうさんおとうさん」となついてくれます。
モラハラ夫は注目されることも「すごいすごい!」と褒められることも大好物です!!
子どもが小さいうちは、たいしたことしなくてもキラキラを目を輝かせて尊敬してくれたり、素直に「お父さん大好き!」といってくれたります。
自分の思い通りになってくれる。それが単純に気持ちがいいだけです。
だけどそんな子ども達も成長して、父親に反抗したり自己主張するようになります。
そうなってくるとあからさまにイヤな態度をとったりそれまで優しかった子どもにまで、モラハラをするようになるんです。
などと、 あなたにやっているのと同じやり方で子どもを支配し、モラハラする危険性があるんです。
逆に小さい頃から父親のモラハラを見て育った子どもは、 自分の身を守るために父親に従順になるケースもあります。
その場合、子どもは大人の顔色をうかがい、いつもなにかにビクビクしているような大人になる可能性が高いんです。
子どもを味方につけたいから
モラハラ夫が子どもに優しい2つめの理由は、ズバリ
子どもをうまく手なづけて味方にしたいからです。
モラハラ夫は子どもの母親である妻を見下し、踏みにじって、子どもが自分(父親)だけを好きになるようにしむけます。
子どもを味方につけておくと、なにかと便利です。
例えば子どもの前で妻に何か言われたら
などと 被害者ヅラしてあなたを悪者にしたて、あなたに罪悪感を受け付けることもあります。
あなたが夫に対して敵意を見せたり、離婚や別居をほのめかすと
などと、子どもを脅しに使うこともあります。
あなたはまるで、子どもを人質に取られたような気になりますよね。
子どもから
「お父さんとお母さん仲良くして」
なんて言われたら、別れる決意はいとも簡単に崩れてしまいます。
モラハラ夫は、自分が絶対的に勝利するために子どもを利用しているんです。
子どもを利用して妻にモラハラをしたいから
最後は モラハラ夫は子ども利用して、あなたに対してモラハラ(嫌がらせ)をするためです。
などと、母親の悪口を吹き込みます。
周囲の人間を巻き込んで、無理やりイジメに加担させる陰湿ないじめっ子みたいですよね。
子どもの前で母親をバカにすることで「強い父親」「弱い母親」という立場を子どもに印象づけます。
モラハラを受け続けたことで自信を失い希望をなくし、いつもビクビクして、人生をあきらめたような母親の姿と、外では社交的で愛想のいい父親。
威厳があって堂々としている父親の姿を見ているうちに、子どもは
「父親の方が幸せな人生を送っている」
「父親のような人になりたい」
と思うようになります。
そうすると子どもは自然と父親のようなふるまいをマネするようになり、父親と一緒になって母親をバカにしたり、見下すようになるんです。
そうなってしまうと、たとえモラハラ夫と離婚すると決めても、子どもは自然と母親ではなく父親と暮らしたいと考えるようになってしまいます。
モラハラ夫が子どもに優しいのは愛情?利用?見分け方
私の元夫の場合、同居中は子どもに対して愛情はあると思っていましたが、1年半の別居を経て、交流を完全に絶って調停の1年間を振り返って子どもに対する愛情はなかったと確信しています。
しかし、それもかなり後になってから気づいたこと。
モラハラ夫と同居中は、私自身もがっつりマインドコントロールによる支配から、 「子どもとってはいい父親」と本気で思い込んでいました。
だけど冷静に考え、客観的に見ればわかります。
だって本当に子どもを愛しているなら、子どもの母親であるあなたのことをバカにしたり悪口をいったり、貶めるようなことはしません。
絶対に。
今冷静に振り返って、なぜ当時そんな当たり前のことに気がつかなったんだろうと思います。
中にいると気がつきにくいです。
特にマインドコントロールによって支配されているなら余計に。
- 子どもに母親の悪口を言っていないか
- 子どもを利用してあなたに罪悪感をうえつけていないか
- あなたに嫌がらせをするために子どもを利用していないか
- 自分の利益のために子どもを犠牲にしていないか
冷静に観察してみてくださいね。
子どもに優しければいい父親なのか?
そもそもですが、子どもとよく遊び、子どもをかわいがっているだけで、いい父親なんでしょうか。
子どもが父親になついているからって、それは本当にいい父親なんでしょうか。
子どもに対して暴言を吐いたり、モラハラをしないから、子どもにはなんの影響もないのでしょうか。
そんなことはありません。
子どものことをよく褒めて
悪いことをしたら正しく叱り
子どもの好きなものを認め
例え自分が損したとしても
子どもの利益を最大限にのばしてやることができる
そんな人が、良い親なんじゃないでしょうか。
もちろんそれは理想で、実際にはなかなか難しいです。
でも、
子どもの大好きな母親の悪口をふきこむ
自分が負けたくないから母親を貶める
自分のストレス発散のために、母親に怒鳴りちらして子どもをおびえさせる
自分が損したくないから、自分を守るために子どもを犠牲にする
こんな父親が本当にいい父親でしょうか?
子どものためになるのでしょうか?
冷静に、客観的にみて、よく考えてみてほしいなと思います。
まとめ
モラハラ夫は子どもには優しいから別れられないと悩んでいる人は多いと思いますが、それは本当に子どものためになるのでしょうか。
モラハラ夫が休日に子どもを遊びに連れて行ってくれるのは、ただ単に「俺って最高にいい父親だぜ!」という自己満足であるケースが多いです。
わが家はまさにそれでした。
家族は、自分を良く見せるためのただのアクセサリー。
自分が出かけたい!と思ったら、子どもが疲れていても私が体調が悪くても関係ありません。
しゃきしゃき遊びにでかけるんですが、ちょっと思い通りにいかないことがあると、突然キレたり、いつまでもイライラされて、子どものためのお出かけなのに、家族みんなが夫に気をつかって最悪なお出かけに・・・
なんてことも一度や二度ではありません。
それはもう子どものためではないですよね。