「夫のモラハラに苦しんでいます」
そんな悩みを抱える女性の多くが、ある共通点に気づきはじめています。
それは──「モラハラ夫の親がちょっと変」だということ。
モラハラは遺伝じゃありません。
生まれつきでもありません。
家庭の中で、どんなふうに育てられてきたか。誰にどんなふうに扱われてきたか。それが人間の土台をつくるのです。
そして「モラハラ夫の母親」には、驚くほど共通した特徴があります。
ここでは、私の元夫とその母親=義母の実体験を交えて、「モラハラを育てる母親」の特徴をお伝えします。
「もしかしてうちも…?」と思い当たる方、ぜひ読み進めてみてください。
モラハラ夫を育てた義母の驚愕エピソード5選
1.いくつになっても息子を王様扱い
元夫の兄家族と一緒に、義実家で食事をしたときのことです。
食後、40を過ぎた義兄がふと「アイス食べたい」と口にしました。
すると義母が「も〜しょうがないなぁ」と言いながら、夜の10時過ぎに車で20分かけてスーパーへ。
なんと、本当にアイスを買いに行ってしまったんです。
まるで当然のことのように。
正直、鳥肌が立ちました。
「自分で買いに行けよ」と誰かが言うこともなく、まるでその光景が日常かのように。
“40過ぎた息子の「アイス食べたい」に、母親が即座に応える?”
この家では「息子=絶対君主」なのかもしれない。そんな違和感が、心に深く刻まれました。
──こんなふうに育てられたら、そりゃ自分を王様だと思うようになるよね、と。
個人的に夫の兄もモラハラ夫40のおっさんに対してもこんなんですから、そりゃ子どもの頃はなんでもかんでもやってあげたたんだろうなって想像つきます。
夫の兄もモラハラではないかと勝手に思っています。(笑)

2.「困ったことがあったら相談してね」の罠
結婚当初、義母はとても優しい印象の人でした。
「息子のことで困ったら、いつでも相談してね」
そう言ってくれていたので、私はある日、夫のモラハラについて勇気を出して話してみたのです。
しかし──返ってきたのは意外な言葉でした。
「あんたのそういうところがあかんのちゃう?」
「私らは人様の気持ちもちゃんと考えられるけど、あんたは違うもんなぁ」
一瞬、時間が止まった気がしました。
相談を見下され、拒絶されました。
まるで「うちの息子は100%悪くない」と思っているかのように。
私がすべて悪いと言われているようでした。
さらに、元夫には離婚歴があり、義母はよく前妻の悪口を話していました。
「前の嫁もな、最初はええ子や思てたけど、結局がめつい女やったわ」
「とんでもなくひどい女やったわ!」
でも今思えば、前妻も夫のモラハラに耐えかねて離れていったのかもしれません。
義母の中では、「悪いのは嫁。うちの息子は被害者」。
嫁が変わっても、結末は同じでした。
今頃私のことも「あれもひどい嫁やった~」とか言ってんやろなぁ!って思います。(笑)
3.叱らない・謝らせない・責任を取らせない
あるとき、元夫が私に暴力を振るったことがあります。
理由なんてほんと些細なことでした。
でも私の心は、ボロボロに崩れました。
義両親がうちに来て話し合い?が行われましたが、夫は終始無言。
謝罪のひとこともありません。
義父も無言。
義母は「人が嫌がることをしたらあかん・・・」のようなことを独り言のように小声でブツブツつぶやくだけ。(夫のことは見ない)
私「・・・・」
いや、誰も叱らんのかいっ!!!
──そう、叱らないんです。
翌日、義母は私の親に電話で謝罪したそうですが、元夫自身には一切怒ることも叱ることもありませんでした。
私はこのとき、確信しました。
この親たちは、「自分の子が何かを間違った」とは思えない人たちなんだ。
それどころか、夫は暴力の後も平然と、
「殴られるお前が悪い」
とまで言いました。
なぜ夫は悪びれることがないのか?
──それは、子どもの頃から「何をしても責任を取らずに済んでいた」から。
息子の過ちを本人に自覚させず、代わりに親が後始末。
叱られず、謝らず、すべてを親が片づけてくれたから。
だから元夫は「自分が悪かった」と気づく機会すらなく育ったのだと思います。
結果、彼の中では「暴力をふるっても、問題はいつの間にか消える」という学習が完成していました。

4.息子を“加害者”として見ない親たち
忘れられない出来事があります。
先程の暴力事件のときの話です。
まだ生後2ヶ月の息子を夫が取り上げ、私の財布・携帯・まで取り上げて部屋に閉じ込められたことがあります。
私は小銭だけを握って、なんとか家から脱出し、公衆電話から実家に助けを求めました。
その後、私の父から夫に連絡がいったようで、一旦は自宅に帰ったのですが、話している最中にまたもやヒートアップした夫からさらに暴力を受け、そのはずみで元夫が生後2ヶ月の我が子をソファから落としてしまったんです。
すぐに救急病院へ向かいました。
そこに駆けつけた義両親の第一声が、
「子どもを置いて家を出るなんてとんでもない!!」
「それはあんたが一番悪いで!」
──あのときの寒気は、今も忘れられません。
悔しくて悔しくて悔しくて、涙が止まりませんでした。
自分たちの息子が暴力をふるった事実よりも、しかもそのせいで生後2ヶ月の子どもを落としたことよりも、助けを求めに外に出た家を出た私が責められるなんて。
この瞬間、私は完全に悟りました。
──この親は、「誰が本当に悪いのか」を見る目を持っていない。
むしろ「息子を守るためには、何もかも嫁のせいにする」という強烈な思い込みがあるのだと。
この歪んだ価値観が、まさに“モラハラ育成環境”そのものです。

5.異様なほど息子に気を使う親たち
節句の祝いで、義両親がわざわざ車で2時間かけて来てくれたときのこと。
高速の出口を間違えて、少し到着が遅れただけで、夫が怒鳴り出しました。
「なんでそんなん間違うねん!」
私が「そんな言い方ないやろ。せっかく来てくれたのに」と間に入ってなだめると
義母はヘラヘラと笑いながら、
「えぇねんえぇねん。ほんま私どんくさいから〜。いつものことやし、ごめんやで〜」と繰り返すだけ。
その場にいた私は、言葉を失いました。
こんなものは、愛情ではありません。
まるで「家庭内の王」に仕える従者のようです。
子どもが機嫌を損ねないよう、ビクビクと生きる親。
その空気の中で育った元夫は、他人の感情より“自分の快・不快”を優先するようになっていたのだと思います。
──あなたの義母はどうですか?
息子に気を使いすぎて、周りが息をひそめていませんか?
まとめ:気づくことが、第一歩
私の体験がすべてのケースに当てはまるわけではありません。
けれど、「モラハラ夫を育てた親」という視点で見てみると、気づくことがたくさんあります。
「私が悪いのかもしれない」
「もっと我慢すべきだったのかも」
そんなふうに自分を責めてきたあなたへ──
悪いのは、あなたじゃない。
まずは事実を冷静に見つめること。
そして必要なら、信頼できる人に相談すること。
この記事が、あなたの「気づき」のきっかけになれば幸いです。
