モラハラ夫に謝ってほしい!
あなたが悪いんだから!
私はこんなに傷ついたんだから謝ってほしい!
そう思う気持ちはとってもよくわかります。
私もそんな風に思っていたことがあったからです。
しかしこれはモラハラ夫に限らずですが、 反省や本心から謝罪の気持ちのない人間にいくら「謝って」といったところで意味がありません。
モラハラ夫に謝らせることは無意味
私を傷つけた。
夫の勘違いで私が責められた。
普段からエラそうに「お前が悪い」「お前が謝れ」と、常に上から文句ばかりのモラハラ夫。
そんなモラハラ夫が、自分の勘違いであなたを責めてきたとき。
夫自身勘違いだと気がついたとき。
と思うのは当然です。
だけどそこで夫が自ら謝らないなら、「ちゃんと謝ってよ」と、謝罪を強要することは全くの無意味です。
これは相手がモラハラだろうと、そうでなかろうと同じです。
いい大人なんですから、自分が本当に悪かったと思っていれば相手から言われなくてもきちんと謝罪できるはずです。
それがないということは、別に悪いともなんとも思っていないということ。
反省のない謝罪に価値はない
私自身も元夫によく「謝ってほしい」と言っていたと思います。
しょーーーーーもないことでネチネチ責められる毎日。
夫から執拗に責められバカにされて罵られ、後から実は夫の勘違いだったとわかったとき、これまでの恨みつらみもあるので、 ここぞとばかりに謝らせてやろう!!という気持ちもかなりありました。
「ほら、私悪くなかったじゃない。あなたが間違っていたんだから謝ってほしい」と。
しかし元夫はそれで謝ったことはないし、むしろ
と、さらに暴言を吐かれるだけ。
いやー。
衝撃的じゃないですか?
「俺が間違えたのはお前のせい」って。(笑)
赤ちゃんかよ。
夫が間違えたことや失敗したことも、すべて妻のせいにするので、本当にタチが悪いですよね。
自分が悪いなんて微塵も考えないのです。
もし仮にこの状況で謝ったとしても、本人が悪いと思っていない、反省していないならその謝罪は全く意味がありません。
むしろ悪いと思ってもいないのに、謝罪させられるなんて屈辱以外の何物でもありません。
反省どころか、怒りや憎悪の気持ちでいっぱいなのではないでしょうか。
ここであなた自身はきちんと謝ってもらえたと満足できたとしても、夫は屈辱感しか残っていないはずです。
結局後から鬱憤を晴らすために、別のことでネチネチと嫌がらせされることになります。
あと、私の元夫は肝心なことは絶対に謝らないくせに、どーーーーでもいいことはすぐに謝ってました。
たとえば「○○はどこに片づけたっけ?」と私が聞いたとして、「寝室のクローゼットの上」と元夫が答えたのでそこを探してみるけど見つからない。
すると
「あ、ごめん。子ども部屋のクローゼットやったわ」
みたいな感じで、さらっと謝ります。
私的には、ここの謝罪はぶっちゃけ求めていません。
いや。
別にイヤな気にはなりませんが、もっと他に謝ることあるだろ。と、今なら冷静に思います。
(当時はそこまで意識していませんでしたが)
肝心なこと、本当に私を傷つけたこと、心底不愉快にさせたこと、理不尽なことに対して謝罪をしてもらったことは一度もありません。
ただの一度も。
もちろん、子どもに対しても謝罪はありません。
また子どもがまだよちよち歩きの頃、キッチンから洗面所に入れたので、洗面所に入れないようにベビーゲートをとりつけ、念のためにお風呂場の鍵をかけていました。
よちよち歩きのころって、目が離せなくて、知らないうちに窓から落下したりお風呂でおぼれるという事故が多い時期じゃないですか。
私は結構神経質だったので、ベビーゲートや窓にロックをかけるなど事故対策は、かなり万全にしていたんです。
お風呂場の鍵を私がきちんと閉めても、夫が帰宅後、お風呂に入ったらお風呂のドアもベビーゲートも全開。
「子どもの命がかかってるんだからちゃんと閉めて」と、いっても絶対に閉めない。
もちろん謝らない。
「大丈夫やろ」と意味のわからない楽観視。
お風呂場の鍵をしめる。
ベビーゲートを閉める。
そんなバカでもできそうな簡単なこともできない元夫。
友人のアドバイスで「紙に書いてはっておけばいい」といわれて実際にやったこともありますが、それでも直りません。
こいつは直す気がないのだ。
たとえ子どもの安全のためであっても、私の思い通りに動くのがイヤなだけだと思うと、心底元夫が憎たらしい気持ちでいっぱいになりましたね。
自分は悪くないと思っているので当然反省もしていないし、なにが悪いかもわかっていないので、そこで謝罪をしたとしても何回でも同じことを繰り返します。
本当に何回も何回も同じミス、同じ失敗、○○のやり忘れなど、仮に夫が謝ったとしても実際にそれを直してくれたことは一度もありません。
反省のない謝罪には、なんの価値もないのです。
モラハラ夫は自分が悪いと思っていない
そもそも、 モラハラ夫は自分が悪いなんて思っていません。
だからモラハラ夫は謝らないのです。
モラハラ夫が謝るとき。
それは、謝った方が自分が得になるときだけです。
妻から延々と責められて「あーもうめんどくせーな。さっさと終わせちまおう」というときや、妻以外の友人や親せきなどもいて、自分が完全に不利な立場になったときなどは、いともあっさりと謝ります。
結局謝罪をしたとしても、それはあなたのためでは決してなくて自分のため、自分の利益のための謝罪だということをお忘れなく。
謝罪を強要するモラハラ夫
私の元夫は私や子どもに対して、謝罪を強要することが非常に多かったです。
例えば子どもがまだ2歳の頃、同じ年の元夫の兄の息子とじゃれて遊んでいたとき、誤って兄の息子を転ばせてしまったことがあります。
その時、 元夫と義父は2歳の息子に「謝れ謝れ」と責めるばかり。
まだ2歳ですよ?
意地悪してたわけでもなく、ただ追いかけっこして遊んでいただけで相手が転んだだけでそんな責めるか?
義父はまぁ兄のところの息子とはしょっちゅう会っているし、そっちがかわいいのは腹ただしいけど理解できるとして。
元夫よ。
テメ―は父親なのに、なに息子を責めまくってんだよ!!
謝れ謝れってバカのひとつ覚えみたいに!
だいたいテメ―はまともに謝んねーだろうが!!
って、ほんっっっとうにムカつきました!
と、同時に、この男にとっても謝罪って、なんなんだろう?
義父の態度にしてもそうですが、「どうして謝るのか」ということを、きちんと親から教えてもらってないんだろうなと漠然と気がつきました。
もう少し上の子が大きくなって、下の子をたたいたときも、理由も聞かずただ「謝れ謝れ」というだけ。
どうして謝るのか。
なぜいけないことなのか。
そういう話は一切無視で、ただ「謝れ」の一点張り。
ここら辺は親の価値観も影響してくると思うので、さまざまな意見があるかと思いますが・・・・
もちろん叩いたのは息子が悪いけど、どうして叩いたのか、どんな理由があって叩いたのかを聞いたうえで、息子の気持ちを汲みながら、叩かれた相手の気持ちはどうか、どんな気持ちになったかをちゃんとわかってほしい。
その上で本人が「相手の子が痛い思いして、イヤだったんだな」と気がついて、心から相手に対して悪いと感じたうえで謝罪してほしいんですよ。
ただ謝るだけでは、解決にはならないと思うんですよね。
この時点で元夫とは育児に関しても、価値観が全くズレているんだなと感じた出来事でしたね。
だから元夫は、どーでもいいことはさっさと謝ってしまうんです。
「謝ればそれでいい」「謝ったから許されて当然」という価値観で育ってきているから、面倒だなと思ったら、悪くなくてもさっさと謝って、でも本当に反省はしていないから何回でも同じことをくりかえす。
だからモラハラ夫の謝罪には、
なんの価値も意味も成長もないんです。
まとめ
モラハラ夫を謝らせたい。謝ってほしいという人は、案外多いのではないでしょうか。
私も元夫と一緒に暮らしているときは、私が悪いときは謝るけど、あなたが悪いときはちゃんと謝ってほしい。という気持ちがありました。
その一言で、人は傷つく、私は傷ついたということを理解してほしい気持ちもあったし、日ごろの恨みつらみから私がいつも受けている屈辱をこいつにも味合わせてやりたいという気持ちもあったでしょう。
しかし最初の頃こそ謝ってもらったことで満足していたけれど、全く反省のない態度、その後も全く直そうとせずに同じミスを続ける元夫の態度を見ていて、謝罪されることのむなしさを感じました。
結局反省のない謝罪は無意味なんだ。と気づきました。