モラハラから脱出したい、経済的DVにもう耐えられない!
もう限界だと思わず家を飛び出したけど、どこにも行く場所がない・・・
そんなときの逃げ場としてDVシェルターがあります。
DVシェルターってどんなところなのか、モラハラや経済的DVでも入れるのか・・・
モラハラや経済的DVで悩んでいる人なら、一度は調べたことがあるかもしれない「DVシェルター」ですが、めちゃくちゃ情報量少なくないですか?
公式の情報はほとんどありません。
実はDVシェルターについては、ほとんどの情報が公開されていないんです。
それはDVシェルターが「被害者の命を守る場所」だから。
今回はそんなDVシェルターについてご紹介します。
DVシェルターってどんなとこ?
DVシェルターとは、 夫や恋人からの暴力などを受けている被害者を、加害者である夫や恋人から隔離し保護するための施設です。
DVシェルターは行政が運営する公的シェルターと、NPO団体などが運営する民間シェルターがあります。
公的シェルターは各都道府県に1か所以上存在していますが、所在地などは非公開です。
被害者の自立支援を目的としているので、原則入所期間は2~3週間程度で、その間の自立に向けてのサポートをしてくれます。
もちろん退所後の転居先が決まっていなければ強制的に退所させられることはなく、数か月間入所している人もいるので安心してください。
DVシェルターについては情報量が少なくて、場所はどこにあるのか、どうやって入所したらいいのかわからないことだらけですよね。
もっと情報公開してくれたらいいのに!と思っている人もいるかもしれませんが、DVシェルターの場所や連絡先などを公開してしまうと、加害者が被害者を探しだして連れ戻される危険があるんです。
ですから、DVシェルターの場所についてはもちろん、内部に関することも情報は一切公開禁止されています。
実際に入所するときに、「シェルターについての情報は決してもらさない」という旨の書面に署名が必須です。
DVシェルターは「被害者の命を守る場所」なのです。
モラハラや経済的DVでもDVシェルターに入れる?
モラハラや経済的DVなど、身体的な暴力などがなくてもシェルターには入れます。
モラハラや経済的DVも暴力のひとつです。
もちろん緊急性の高い人が優先されます。
緊急性が高いとは、このまま返しては命の危険がある場合や、もう外に出してもらえなくなるといった危険性がある場合です。
身体的暴力がなければ
「命の危険もない」
「緊急性も低い」
と判断されそうですが、精神的暴力も暴力です。
体の傷は時間が経てば治りますが、心に深くついた傷は一生癒えないこともあるのです。
そのため精神的な暴力を軽視せず、被害者が希望すれば保護してもらえる可能性は高いです。
DVシェルターは、身体的暴力を受けているDV被害者しか入所できないわけではなく、ストーカー被害の女性や女性ホームレスなども同じように保護されています。
身体的な暴力がないから入所できないということはありません。
DVシェルターはどうやったら入れるの?
DVシェルターに入所するには、警察や市役所など行政の介入が必要です。
シェルターへの入所を考えているなら、 まずは市のDV相談窓口や女性センター、配偶者暴力支援センターなどに相談してみましょう。
迷っている段階でも全然かまいません。
職員の人と、今後どういった対応をしていけばいいのかなど相談できます。
相談すれば必ず入所できるわけでなく、職員が「必要ない」と判断すれば、入所はきびしいかもしれませんが、いくつかの窓口に当たって相談を続けてくださいね。
身の危険、体に暴力があったら場合は、すぐに警察の生活安全課に相談すれば、保護してもらえると思いますよ。
お金がないけど大丈夫?
経済的DVを受けている人は自由に使えるお金もないので、保護を受けたとしても金銭的な問題が気になりますよね。
DVシェルターは、着の身着のまま逃げてきたという人も少なくありません。
ですから、 お金を持っていなくても問題ありません。
入所すれば生活に必要なものは用意されています。
着替えは下着まで一式そろっていますし、せっけんや歯ブラシ、生理用品などの生活必需品、子どものオムツなども無料で支給されます。
食事も栄養バランスの取れた食事が子どもの分も含めて1日3食出るので、入所中の生活はなんとかなります。
基本的にお財布をふくめ、お金も職員に渡さないといけないので、中ではお金が必要なこともありません。
ただ民間のDVシェルターだと、1日1,000円~2,000円程度の料金がかかる施設もあるようです。
被害者がお金を持っていない場合は、福祉課から経費で支払われることもありますし、生活保護費から支払うこともあります。
まとめ
DVシェルターは聞いたことはあるけど、身体的な暴力を受けないモラハラや経済的DVでも利用できるのか気になっていた人も多いと思います。
もちろん施設や部屋の数に限りがあるので、必ずしも入所できるとはいえませんが、モラハラや経済的DVも暴力は暴力です。
現状を変えるには、行動するしかありません。
友人や家族に相談しても、なかなか簡単には解決できないモラハラ問題。
まずは専門機関である市のDV相談窓口や女性センター、配偶者暴力支援センターに相談してみましょう。
きっと解決の糸口が見つかるはずです。