「私が悪かったのかな」
「何か言い方が悪かったのかもしれない」
──そうやって、自分を責め続けていませんか?
でも、どうか知っておいてほしいんです。
モラハラ夫は、あなたが何をしても、していなくても、結局攻撃してくるということを。
理由なんて関係ないんです。
むしろ、きっかけは何でもよくて、ただあなたに八つ当たりしたいだけなんです。
どんな行動も、どんな言葉も「攻撃の材料」にされる
モラハラ夫は、あなたの態度や言葉を細かくチェックしているように見えるかもしれません。
でも実際は、何を言っても、何もしなくても、結局怒り出すことが多くありませんか?
たとえば
- さっきまで機嫌がよかったのに突然キレる
- 「黙ってるから生意気だ」と責められる
- 「何か話せば反論するな」と怒鳴られる
…そう、何をしても、何をしなくても、モラハラ夫の気分次第で結局あなたが悪者にされるんです。
これは明らかに「あなたが悪いから」ではありません。
ただの八つ当たりなんです。
夫がその日ため込んだストレスや怒りを、あなたという“安全な標的”にぶつけているだけ。
だから、あなたが一生懸命「どうすればご機嫌でいてくれるか」と気を使っても、意味がありません。
彼は“攻撃すること”そのものが目的になっているのです。

自分を守るために「あなたのせい」にする
モラハラ夫は、自分がただ八つ当たりしていることを認めたくありません。
彼の中では「自分は正しい」「被害者は自分」「妻が悪い」というストーリーが必要なのです。
だからこそ、
「お前がこんな態度を取るから」
「俺の気持ちをわかろうとしないから」
「お前のせいで疲れてるんだよ」
といった言葉で、あなたに責任をなすりつけてくるのです。
でも、それをそのまま受け止めてしまうと、あなたはどんどん自分を責めるようになります。
「私がちゃんとしていれば…」と思わされてしまう。
けれど、何度でも言います。
それは、あなたの責任じゃありません。

なぜモラハラ夫は「八つ当たり」をするのか
誰でも人生で一度や二度、イライラして物に当たってしまったり、言い過ぎてしまった経験があるかもしれません。
でも、モラハラ夫の場合は、それが日常的に繰り返され、かつ“自分は正しい”という顔で行われるのです。
しかも、モラハラ夫は「自分より強い相手」に対しては決して怒りをぶつけません。
たとえば,
- 職場の上司や年上の同僚
- 外では好印象な“いい人”を演じる
- 自分にとって怖い相手には何も言わない
…そんな一面、思い当たりませんか?
怒りをため込んだまま、何もなかったようにして家に帰り、弱い立場のあなたにだけ怒りをぶつける。
それが彼の「ストレス解消方法」になっているのです。
理不尽な八つ当たりは、あなたを傷つける暴力
モラハラ夫の行動は、八つ当たりを通り越して心理的虐待(精神的DV)です。
- 何もしていなくても「お前のせい」と責められる
- 理由がわからないまま怒鳴られる
- 悪者扱いされ続け、自己否定に陥る
これは、ただの夫婦喧嘩とは違います。
一方的な支配と攻撃の連続です。
そして最も厄介なのは、モラハラ夫が自分の行動を正当化しているということ。
彼は「妻が悪いから俺は怒るんだ」と本気で思っています。
それがまたあなたの罪悪感を刺激し、逃げる判断を鈍らせてしまうのです。

モラハラ夫に「許す」も「我慢」もいらない
モラハラ夫の攻撃に対して、
「私にも悪いところがあったのかも」
「もっと努力すれば変わるかも」
と思ってしまうのは、長年の洗脳によるものです。
でも、あなたがいくら努力しても、彼の八つ当たりは止まりません。
なぜなら、彼はあなたに“発散すること”自体が目的だからです。
そんな人のために、自分の人生を削る必要はありません。
あなたは決して「悪くない」し、何も「許す」必要もありません。

私自身も、そうやって逃げてきた
私もかつて、モラハラ夫と暮らしていた頃は、「私さえ我慢していれば」と思っていたひとりです。
その頃は、「私にも非がある」と思い込んでいたし、「何か変えられるはず」と信じて努力を続けていました。
けれど、いくら頑張っても、状況は変わらなかった。
むしろ、夫のモラハラは悪化して、自分の心がどんどん壊れていきました。
別居し、交流を絶って初めて、
「あれは全部八つ当たりだったんだ」
「私は支配されていたんだ」
と気づけました。
もし、いまあなたが同じ状況にいるのなら、どうか気づいてください。
あの攻撃は、あなたのせいじゃない。
あなたを利用した、ただのストレスのはけ口だったんです。

あなたに伝えたいこと
モラハラ夫に支配され、自分を責め続けてきたあなたへ。
あなたが我慢すべき理由は、どこにもありません。
「私がもっと頑張れば」
「私が変われば彼も変わるかも」
──そんな思いに、これ以上縛られないでください。
今すぐ離れられない人も、気づくだけで違います。
逃げるタイミングを準備するだけでもいい。
でも、まずは「自分は悪くない」と知ることが第一歩です。
まとめ
モラハラ夫は、あなたが何をしても、しなくても攻撃してきます。
その行動の正体は、ただの八つ当たり。
あなたが傷ついていい理由なんて、どこにもありません。
あなたには、尊重される権利があります。
怒鳴られず、責められず、ありのままでいられる暮らしを選ぶ権利があります。
どうか、自分の気持ちを否定せず、大切にしてください。
そして、逃げる準備ができたら、迷わず一歩踏み出してください。
