モラハラ夫は基本的に自分が負けるなんてことは絶対に許せないし、絶対に認めたくありません。
そんなモラハラ夫と私は、3度の調停を経験しています。
婚姻費用、離婚、そして面会交流。
おそらくモラハラ夫は、婚姻費用分担請求調停も離婚調停も私に負けたと思っていたと思います。
(婚姻費用も養育費もすべて当然の権利なので、私は勝ったとは思っていませんが)
モラハラ夫は必死に嫌がらせを仕掛けてはきましたが、華麗にかわしてやったので、次の面会交流で絶対に勝ち星が欲しかった様子の元夫。
調停を通して、モラハラ夫は負けを察したときこんな行動に出るのね。
やっぱ典型的だわ~と思ったので、ご紹介します。
モラハラ夫がもう勝てない!負ける!と思ったときのわかりやすい戦法!
元夫とは、別居中に婚姻費用分担請求調停、離婚調停を経て、現在面会交流調停中です。
経緯はこれまでのブログでもご紹介しているので、読んでいただければと思いますが、 結論からいって、夫の要望はほぼ通りませんでした。
まず、婚姻費用も標準よりも多めにもらってましたし、養育費も基準よりも多めの額で決まり、さらに解決金(慰謝料の代わりみたいなもん)も、もらうことができました。
元夫としては、
養育費もできる限り減らしたい!
解決金なんぞ1円も支払いたくない!
と、いう気持ちだったと思います。(現にそのように主張してたし)
だから最終的には他に選択肢がなく、(というよりこれ以上揉めたら自分がさらに損する状態だった)仕方なく、イヤイヤながら、やむを得ずこの条件を飲んで離婚したんでしょう。
面会交流も私は最初は積極的だったのにもかかわらず、こちらの誠意を踏みにじっていい加減なことして約束を破ったことで、面会を一切拒否としました。
なにひとつ勝てなかったモラハラ夫は、悔しい!今後も私に対して嫌がらせをしていきたい!という一心で面会交流調停を申し立て、嫌がらせをするためだけにダラダラと調停を長引かせました。
元夫と子どもを会わせることは、子どもにとって不利益になると判断した私は、これ以上調停を長引かせてももう気持ちは変わらないと告げて、前回の調停で最後にするつもりでした。
元夫は、これまで口では「誠意を見せる」「子どもに愛情がある」と言ってきたけど、ことごとくその言葉を裏切り続け、あろうことか自分を守るために子どもを傷つけて利用したあげく、子どもを嘘つき呼ばわりしてきたんです。
面会交流が嫌がらせじゃなく本当に子どもに会いたい、愛情だというならなぜこれまで誠意のひとつも見せられなかったのか。
ここまで信用を落としておいて、今さら子どもがかわいいなんて言われても信用できません。
そこで調停委員が以前私が書いた陳述書(これまでの経緯や夫の態度、子どもへの態度に対して私の気持ちを全て書いたもの)を元夫に渡すから、元夫にもそれを読んでどう思ったか、そしてこれからどうするべきか、ちゃんと考えて書いてきてもらおうと思います。といわれました。
要は元夫の気持ちを知ったうえで、もう一度考えてくれないか。ということ。
まぁどうせ言い訳ばっかり並べて、「こんなに家族のために頑張っていたのにわかってもらえず、かわいそうな俺!」みたいなんだろうと期待してませんでしたが、了承することに。
次の調停までに夫が書いた陳述書がうちに届くはずだったのですが、結局その陳述書が届くことなくその日を迎えました。
なんと元夫は、体調不良を理由に調停を欠席。
さらに私が書いた陳述書の内容がショックのあまり、メンタルをやられて陳述書も書けなかった。というのです。
なんじゃそりゃ!!!
そりゃあんたには陳述書なんて書けないよね。
だって自分の想いなんてないんだろうから。
子どもに対する想いも愛情もないんでしょ。
面会交流にこだわったのは、私に対する嫌がらせを今後もやりたかっただけだもんね。
だから陳述書は書けなかったんだね。
と私は理解しましたが。
さらに
「もう面会交流調停は取り下げます。
だけど今後子どもに手紙やプレゼントは渡してもらいたい。
そして時間をおいてまた面会交流調停を申し立てます。」
ほっほぉ~
そうきたか!
モラハラ夫って絶対に絶対に負けたくない。
負けを認めたくないんですよね。
こうやって遠回しに「お前のせいで俺は心が病んだんだよ」と私の罪悪感を刺激しつつ、
「調停は取り下げるから、子どもに手紙だけは渡してくれ・・・」
⇩
「こんなに子どもに会いたい俺だけど、調停を取り下げる聞き分けのいい俺!」
⇩
「こんなに子どもを愛している俺と子どもを引き離してお前には良心はないのか?」
「時間をおいてまた面会交流調停を申し立てます」
⇩
「子どもに対する愛情と熱意のあるあきらめない男!!俺!!」
⇩
「今は勝てないけど、負けてねーから!次こそコテンパンにしてやるぜ」
という風にしか聞こえませんでした。
そして調停委員は
「元夫さんはメンタルが弱いのかな?」
「今はあなたの気持ち的に無理かもしれませんが、時間をおいて元夫の希望を叶えてあげてください」
さらに
きっとこれから変わってきますよ」
って、完全にモラハラ夫に同情しちゃってるー!!!!!
騙されてますよ!
そんな殊勝なヤツではありませんよ。モラハラ夫は。
これまであの男がどんなふるまいで何をしてきたのか、一緒に見てきましたよね?
本気でそんな健気なこと言える人なら、こんな泥沼になってないわ!
まぁ私も以前はそんな感じだったんだろうけ
モラハラ夫は絶対に負けを認めない
モラハラ夫は絶対に負けたくないと思っています。
特にモラハラターゲットである妻には。
絶対に!!なんとしても!!
これまで自分より格下だと思っていた妻が自分に歯向かうなんて、モラハラ夫からしたら絶対に許せない行為なんです。
そんな妻に俺は勝てない!負ける!というピンチに立った時、 メンタルやられたかわいそうな俺を演じて被害者の罪悪感を刺激します。
そして「こんなかわいそうなんだから俺の勝ちいいよね?」(俺の要望聞いてくれるよね?)という態度できます。
あなたが本気で離婚や別居すると決意し夫に伝えたとき、モラハラ夫が怒っても脅しても優しくしても泣いて謝っても何をしてもあなたの意思が固く自分の要望は通りそうにないとわかると、こんな風に
「俺ショックのあまりに心が病んじゃったんだよ」
「病気になったんだよ」
とか言ってくることがあります。
それはモラハラ夫も意識して仮病を使っているわけではなく、おそらくほとんどの場合、本当に(多少は)体調は悪いんだと思います。
ただしそれは、モラハラ夫自身がマインドコントロールによって、「体調の悪い俺」「メンタルがやられてうつっぽい俺」を無意識の中で演出しているだけ。
それはほとんどの場合、本人の思い込みからきているものなので、実際は大したことありません。
なんとしても自分の思い通りに事を進めたいのに、進めることができないと思ったら、被害者の同情心や罪悪感を刺激して我を通そうとしてきます。
多くのモラハラ被害者は、ここでモラハラ夫に同情して元に戻ることがありますが、モラハラ夫の殊勝な態度はこのときまでです。
この後、しばらくはおとなしいかもしれませんが、あなたの態度が元に戻ってきたら、徐々にモラハラが顔を出していきます。
モラハラ夫の「俺病気かも」「心が病んできたみたい」は、あなたをコントロールする最後のチャンスだと思っているので要注意です!
ここで罪悪感を持ってしまっては相手の思うツボ!
あなたは被害者なんだから、罪悪感なんてもたなくていいんです!
モラハラ夫をこてんぱんにやっつけられるのはやっぱり調停だ
モラハラ夫との離婚は揉めます!
これは断言できます。
そしてめっちゃ大変です!
とにかく精神的に大変!!
本当にしんどいです!
正直、こっちの方がメンタル病むレベルです。
だってむちゃくちゃですからね。
向こうの言い分が。
ひとりでやっていたら、絶対にうまくいかなかったと思います。
離婚の条件にしても、ひとりだったら養育費を値切りに値切られて、当然解決金なんて一円ももらえないどころか、下手したらこっちが慰謝料を請求されていたかもしれません。
調停で直接元夫と顔を合わすことがなく、調停委員をはさんで話し合うことで、モラハラ夫の非常識な態度や言動は、常識をもった調停委員にたしなめられます。
モラハラ夫は権力には弱いので、家庭裁判所の調停委員というだけでしおらしく言うことをききます。
俺様の言う通りにしないなら養育費を振り込まないぜ!
という暴挙に出ても、調停委員に言われたら一発で支払います。
従順にしつけられた犬みたいに。
こちらの条件を通そうと思ったら、夫と直接話し合いで決める協議離婚ではなく、調停離婚が最強だと改めて実感しています!
元夫の理不尽を許さず、ここまでコテンパンにやっつけられたのは、元夫が調停委員さんから、いかに常識外れな行動をしているのか、いかにありえない要望をしているのかを思い知らされたからではないでしょうか。
そのためにも調停委員さんを味方につけるのは大事ですが、ひとりでやらないことが重要です。
協議にするなら弁護士をつける、調停でも裁判までいくことを見越して弁護士をつけるなども手ですよ。
まとめ
モラハラ夫は絶対に妻には負けたくありません。
それはただの負けず嫌いとかいうレベルではなく、格下のお前なんかに負けることは許されないのです。
だから めちゃくちゃな理論であっても、とにかく妻を言い負かしてやろうという気概はすさまじいです。
辻褄があっていないことでも、自分以外の何を犠牲にしても「俺は正しい」という主張を押し通して、無理やり自分の思い通りに動かそうとします。
こんな人とまともに話し合い、自分の希望を通そうとしても全力で阻止されて終わるだけ。
体力と気力の無駄使いなので、できれば最初から調停を進めるのが一番です。