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ダブルバインドでより苦しめられるモラハラ被害者!具体例と対処法!

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「夫の言う通りに動いたのに、怒られる・・・」

こんな経験、ありませんか?

たとえば、こういうやりとり。

夫に「○○しておけ」と言われたから、やったのに…

「なんで勝手なことをするんだ」と怒鳴られた。

――これらはダブルバインド(二重拘束)と呼ばれ、精神的に非常に破壊力のありモラルハラスメントの手段として使われることがあります。

指示通りに動いたはずなのに、怒られる。

何か間違えたのかなと思っても、次にやるとまた違う理由で怒られる。

気づけば毎日、夫の顔色をうかがって、行動のひとつひとつを迷うようになっていた。

「もう、なにが正しいのかわからない」

そんな風に思ってしまっている人、少なくないと思います。

でも、それ、あなたのせいじゃないんです。

この記事では、モラハラ夫がよく使う「ダブルバインド」の具体例と、その影響、そして抜け出すためのヒントをお伝えします。

目次

【ダブルバインドとは?心を混乱させる「矛盾の罠」

この「どっちにしても怒られる」「正解がない」状況。

これは心理学の用語でダブルバインド(二重拘束)と呼ばれます。

ダブルバインドとは、言葉(表のメッセージ)と裏のメッセージ(メタメッセージ)が矛盾している状態を指します。

このダブルバインドが、モラハラ夫の支配にとてもよく使われるんです。

被害者は、やがて自分の感覚を信じられなくなり、判断ができなくなり、「私が悪いんだ」と自分を責め始めます。

問題なのは、この矛盾が繰り返されると、相手は「どっちが本音かわからない」と混乱することです。

これが日常的に繰り返されると、被害者は判断力を失い、自分を責めるようになります。

モラハラ夫が使うダブルバインドの具体例

◆事例①:「勝手にするな」と言われたから確認したのに…

「勝手にこんなことすんなよ。なんで一言聞かないんだ」

そう言われたから、次からはちゃんと確認するようにした。

でも――

「いちいち聞くな。自分の頭で考えろ!」

→どっちにしても責められる。正解が存在しない。

この「どっちにしても怒られる」状況が、まさにダブルバインドです。

◆事例②:「好きな方を選んでいいよ」と言われたのに…

「AとB、どっちでもいいよ。君の好きな方で」

「じゃあAにするね」

「は?センスないな、なんでAなんだよ?」

→選ばせたのは自分なのに、選んだらバカにされる。

◆事例③:「怒ってない」と言いながら怒鳴ってくる

「だから怒ってないって言ってるだろ!!」
(不機嫌な顔で、怒鳴る口調)

→「怒ってない」という言葉(メッセージ)と、「明らかに怒っている態度(メタメッセージ)」の不一致。

【第3章】私の実体験:何をしても文句を言われた日々

私の元夫も、このダブルバインドを繰り返していました。

たとえば、第二子を妊娠中。

つわりもあり、寒い冬。

体調を優先して、上の子を外に連れていく頻度が少なくなっていた時期がありました。

そんなとき、夫から言われた一言。

「もっと上の子、外に連れてってやらないとかわいそうやろ」

それもそうだと思い、罪悪感でいっぱいになって、少しずつでも外に出るようにしたんです。

しかし、妊娠後期に入り、切迫早産で緊急入院。すると夫は、

「妊娠中にあちこち外出てたんが悪いんちゃうんか」

と責められました。

――「外に連れて行け」と言ったのは、あなたじゃなかった?

また、専業主婦の私に

「誰のおかげで飯食えてると思ってねん」

「俺の稼ぎに寄生する寄生虫やな」

といわれ、在宅で仕事を始めると、

「家事がおろそかになるやろ」

と、ネチネチイヤミをいわれるように。

きっと、私が外に働きに出ても家にいても。働いても働かなくても文句。

なにをしても夫は文句をいうと確信しました。

どれを選んでも、夫の中では私が悪者になるようにできているんです。

私たちも注意!親子間でのダブルバインド具体例

「ダブルバインド」って、モラハラ夫だけが使うものだと思っていませんか?

実はそうじゃないんです。

私たち自身も、知らず知らずのうちに――とくに子どもや身近な人に対して、このダブルバインドを使ってしまっていることがあるんです。

特別な悪意なんてなくても、

「よかれと思って」

「優しさから」

「教えたくて」

そんな気持ちの延長で、無意識に相手を混乱させてしまっていることがある。

それくらい、ダブルバインドは日常の中に自然と潜んでいるんです。

親子間ダブルバインド具体例①:「正直に言えば怒らないよ」

子育てをしていると、こんな場面に出くわすことってありませんか?

子どもが何か悪いことをしたみたい。でも、なかなか言い出せない。

そんなとき、私たちはこう言います。

「正直に言ってくれたら怒らないよ」

この言葉には、「怖がらずに話してほしい」という優しさが込められています。

でも――

子どもが正直に話したとたん、

「なんでそんなことしたの!」

「何度言ったらわかるの!」

……気がつけば怒ってしまっていた。

そんなこと、ありませんか?

言葉では「怒らない」と言っておきながら、実際には怒る。

これがまさにダブルバインドなんです。

子どもは、「どっちを信じたらいいの?」と混乱してしまいます。

次に何かあっても、「正直に言えばいいのか、黙っていたほうがいいのか」わからなくなってしまう。

結果として、親の顔色をうかがい、自分の感情を押し殺してしまうようになることも。

「正しい言い方」があるわけじゃない。けれど、気づけることが大切

もちろん、私たちが悪意を持って言っているわけじゃない。

むしろ、子どものためを思って言っているからこそ、矛盾に気づきにくいんです。

でも、いくら言葉で「怒らない」と言っても、感情は隠せません。

子どもは言葉よりも、表情や声のトーンを敏感に感じ取っています。

だからこそ、「本音」と「言葉」が食い違っていると、深い混乱を生むんです。

「自分もやっているかもしれない」――

そう気づくことは、とても勇気がいることです。

でも、それに気づける人は、ちゃんと相手を思いやれる人。

そして、ダブルバインドに苦しんできたあなたなら、その矛盾がどれだけつらいか、きっと一番よく知っているはずです。

ダブルバインドが与える心への影響

ダブルバインドの怖いところは、「怒られた」とか「理不尽だった」といった一時的な感情だけでは終わらないところにあります。

それは、じわじわと心の奥深くに染み込み、自分でも気づかないうちに思考や感情を支配してしまうんです。

最初のうちは、「え?なんで怒られたんだろう」と、ただ戸惑うだけかもしれません。

でも、それが何度も繰り返されるうちに、こんなふうに思うようになっていきます。

ダブルバインドに陥ると、被害者はこう思うようになります。

「私の判断が間違ってるんだ…」

「どうせ何をしても怒られる…」

「ちゃんとできない私が悪い」

最初は相手の矛盾した態度に「違和感」を感じていたのに、いつの間にかその違和感を自分自身に向けてしまうようになる。

本当は、自分ではどうにもできない状況なのに、「自分が悪い」と思ってしまうんです。

そして次第に、何を選んでも怒られるなら――と、自分の意思で考えること自体をやめてしまう

「どうせまた怒られるなら、黙っていよう」
「私の感情なんて、もうどうでもいい」
「夫の言う通りにしてれば、波風立たないから…」

そうやって、心の自由が少しずつ奪われていく

もっと深刻なのは、「自分の感情がわからなくなること」です。

  • これが悲しいことなのか
  • 怖いことなのか
  • 腹が立っているのか

そういった基本的な感情すらも、言語化できなくなるほど鈍くなってしまうんです。

「自分を守るために鈍くなる」――それが心の自己防衛。

でも、それが続くと、自分の人生が「自分じゃない誰かのもの」みたいに感じてしまう瞬間がやってきます。

そして、その状態が続くと、共依存やうつ、さらには自己否定感から抜け出せなくなることもあるんです。

どんなに頑張っても認められない。
なにをしても正解がない。
どう行動しても責められる。

そうやって心がすり減り、気づけば笑うことも、泣くことも、自然にできなくなっていた――

そんな人が、本当にたくさんいるんです。

でも、今この記事を読んでいるあなたは、そこから抜け出す「気づきの一歩」を踏み出しています。

だからどうか、自分を責めないでください。
苦しんできたことに、ちゃんと理由があった。

そして、その苦しみには「出口がある」ということを忘れないでくださいね。

ダブルバインドから抜け出すために、できること

①矛盾に気づくこと

まずは、「なんかおかしい」と思ったその違和感を大事にしてください。

言葉と態度に矛盾があるとき、「それってダブルバインドかもしれない」と気づくことが、心の支配から一歩抜け出すカギになります。

② 「自分のせいじゃない」と言葉にする

加害者は、あなたに「あなたが悪い」と思わせて支配します。

でも、それは真実ではありません。

「私が悪いんじゃない」
「この人の言動がおかしいんだ」

と、口に出してみてください。

それは心を守る第一歩です。

③ 「夫が怒っている=私が悪い」じゃない

夫が怒っているからといって、あなたが悪いとは限りません。

彼が勝手に怒っているだけ。

それにあなたが振り回される必要はありません。

夫の機嫌は、夫の責任。あなたが背負うものではありません。

④ 少しずつ「決意」を持つ

すぐに離れるのが難しくても、まずは「準備」することができます。

  • 自分の感情をノートに書き出して整理する
  • 誰かに相談する(友人・支援団体・弁護士)
  • 生活費や住居の確保を考える
  • 支援団体や法律相談を調べておく
  • 経済的な自立の道を考え始める

「いつか逃げよう」ではなく、「その時が来たら動ける自分」を作る準備を。

【まとめ】あなたが苦しいのは、あなたのせいじゃない

ダブルバインドは、精神的に人を追い詰める恐ろしい手法です。

モラハラ夫がそれを日常的に使ってくるなら、あなたが疲れ果ててしまうのは当然です。

でも、あなたはおかしくなんかない。

怒鳴られたのも、責められたのも、あなたが悪いからじゃない。

矛盾したメッセージに囲まれ、毎日「正解のない世界」で生きていたら、誰だって壊れそうになります。

だからこそ、まずは気づいてください。

そして少しずつ、自分の心を取り戻していきましょう。

あなたは、ひとりじゃない。
あなたの人生は、誰にも壊されていいものじゃない。

少しでも心が軽くなったら――その一歩を、大事にしてください。

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