私事ですが、2020年12月に無事調停離婚が成立しました!
コロナの影響で期間はずいぶん長くかかってしまいましたが、離婚調停の回数でいえば4回なので頑張った方ではないかという感想です。
今回はモラハラ夫との調停を経て私が感じた、少しでも早く、少しでも有利に離婚するためのコツをご紹介します。
モラハラ夫は自分が損をするのは大嫌い。
それと同じくらいに妻に対して嫌がらせをするのが大好きです。
私はモラハラ夫のこの特性を活かして、しっかりちゃっかりいい条件で離婚することができました。
調停では、これまでの非ではないくらい揉めること必至です。
なんとしても離婚条件で絶対にこちらは折れることなく、少しでも有利になるように離婚を進めましょう。
夫の理不尽な振る舞いを順序立てて説明する
モラハラ夫は、自分が被害者で全面的に妻が悪者だという前提で調停委員に話をします。
調停委員から夫の話を聞いて、驚愕する妻も多いのではないでしょうか。
こちらが感情的になって怒ったり悲しんだり泣いたりしていると、調停委員は「やっぱり妻に問題があるのか」「ちょっと情緒が不安定なのかも・・・」と感じてしまう場合もあるようです。
調停委員も人間ですから、モラハラ夫の被害者ぶりっ子な演技に、コロッと騙されることは多いに考えられます。
しかし実は夫が言っていることは、一貫性がなく理不尽で自分勝手極まりないことが多いです。
調停委員にそこをうまく伝えるには、モラハラ夫自ら自爆してくれるように仕向けることです。
といっても特別なことをする必要はありません。
何か一つの事柄について、徹底的に話し合っていけば、勝手に自分本意で身勝手な部分が出てきて勝手に自爆してくれます。
調停で夫は変わる!夫のいい加減さが浮き彫りになった!〜私の場合〜
例えばうちの場合ですと、夫は
「子どもになんとしても会いたい!」
「1日も早く会いたい!」
と、子どもを愛しているのに会わせてもらえない可哀想な夫を演じていました。
調停委員から、
「次の調停まで一度夫と連絡をとって、子どもと会わせてあげてみてはどうですか」
と提案されました。
私としても当時は、私は夫と会いたくないけど子どもには父親に会わせてあげたいと思っていたため、夫から連絡があれば日程を決める段取りをしていたんです。
ところが夫が連絡をするという約束の日が過ぎても、一向に夫からは連絡が来ない。
それどころか、その月の婚姻費用すら支払われない状況に。
当然連絡もありません。
次の調停の日までには振り込まれているだろうと思いましたが、結局振り込まれないまま。
あの男まさか・・・
子どもと会うことよりも、お金を払いたくない気持ちが勝ったってこと?
と直感で感じたのです。
本来、婚姻費用や養育費と面会交流は全く別物ですが、夫はこの二つを一緒に考えていました。
面会できないなら金は払いたくない。
面会しないなら養育費は払わなくていい。
そう思っていた夫は、お金を払うのが嫌になって面会の連絡をよこさなかったんだろうと。
今の養育費、正確には婚姻費用ですが、この金額は、前回の「婚姻費用分担請求」の調停で決定した金額です。
調停で決まった金額を支払わないってどういうこと??
夫は調停で「お金がないから支払えなかった」と相変わらず被害者面していましたが、翌日には振り込まれていたので、お金がないわけではないはずですよね。
銀行に行けばあるんですよ。
そもそも支払えないような金額が調停で決まる訳ありません。
当然、収入面からいっても払えない額ではありません。
一部上場の企業に10年以上働いていて、月給だってボーナスだって決して低くないことは何より私が一番よく知っています。
しかも夫は社宅なので、家賃すらかかっていないんですから。
お金はあるけど私と子どもにお金を払うのがイヤなだけ。
ってことですよ。
調停員には、自分の気持ちや思ったことを率直に話しました。
お金を払わなくてもいいなら、子どもに会えなくてもいいってことですよね。
結局子どもへの愛情よりもお金の方が大事ってことなんじゃないですか?
調停員としても片方に共感することはできないので、「そんなことはないと思いますが・・・」と言うので
そうですか?
どうしてそんなことないと思うんですか?
と聞いても、
私達は夫さんではないから、真意はわかりませんが、一般的に父親ってやっぱり子どもがかわいいんですよ・・・
みたいな感じでしどろもどろ・・・
モラハラ夫は一般的な男性とは全く違いますから!!!!
調停員は一般論で語るので、モラハラを理解してもらうことは難しいです。
でも、モラハラ夫の言動が、ちょっとおかしいなと違和感は感じてくれているはずです。
それはこちらが気づかせてあげないといけません。
「確かにちょっとおかしい(変わっている)のかも・・・」
と調停員に思わせれば、勝ちです。
そしてその調停の翌日きっちり振り込まれ、「そろそろ面会いつにする?」というメッセージが・・・
自分はどれだけいいかげんな事をしていても、最終的には私が自分の思い通りに動くと思っているんですね。
だから平気で約束を破る。
破っても簡単にリセットできると本気で思っている。
ほんとナメくさってますよ。
私の方では、一度は面会について真摯に向き合いました。
それを踏みにじったのは向こう。
自分勝手にこちらの気持ちを踏みにじっておいて、次も当然チャンスがあると思っていたら大間違い!
そして夫が自ら連絡をよこさなかったことで、夫の「子どもがかわいいから会いたい」という主張に信憑性は無くなり
「本当に子どもに会いたいなら、なぜあの時連絡をよこさなかったんだ。」
「本当に会いたいなら、このチャンスを逃したくないとすぐに連絡したはずだ。」
「本当は子どもなんてどうでもいい。自分が一番大事で、子どもの面会したいという主張は私に対する嫌がらせ」
という私の主張に信憑性が出たのです。
もはやは、夫は面会について話し合えるステージにも立っていないのだ。
調停はこれまでの夫への信頼は全て裏切られると思え!
夫の元から離れた時点で、
- すでに夫の顔を見るのもイヤだと思っていた人
- これ以上嫌いにはなれないというレベルで夫を嫌っていた人
残念ですが、まだまだ嫌いになってしまいます。
調停での夫の態度で、わずかに残っていた夫に対する信頼は全て打ち砕かれます。
私自身、夫は子どもに対してはちゃんとしてくれる人だと思っていました。
しかししかし!
調停で見えた夫の姿は、どこまでも自分の保身だけ。
- いかに自分が得できるか!
- ついでいかに妻に嫌がらせできるか!
- 自分が上だと思い知らせてやれるか
子どもと面会したいという主張すら、私に対する嫌がらせじゃないかと思うレベルです。
お金払うなら、子どもに会えないのは損だくらいに思っているんですよ。
ここまで最低なクズ男だとは思っていなかったですね。
さすがに。
(ある程度クズだとは思っていましたが)
調停を申し立てた時点で、夫が嫌いはマックスだと思っていましたが、まだまだ嫌いになる余白がこんなにあったのね。(笑)
つまり調停をすることで、窮地にたたされれば立たされるだけ、夫は今後さらに手がつけられないモンスター化していきます。
そうなってしまうと
- ただただ驚きショックを受けて何も要求できなかった
- とにかく離婚してくれさえすればそれでいい
と思ってしまう人も多いと思います。
それではダメ。
必ずあなたと子どもが損しないように、きちんと話を進めなければいけません。
もちろん相手があることなので、全て希望が通るわけではありません。
だけど主張はしないといけません。
そのためにも自分が妥協できる点と、絶対に妥協できない点を明確にし、ラインをしっかり決めておくことが大事です。
夫に直接要求ができないとしても、調停員を通せばできます!
そのためにもモラハラ夫と離婚をするときは、必ず調停を申し立てるか、弁護士を通すようにしましょう!
モラハラ夫の言動がおかしいことを調停で明らかにする
調停で夫の言動は、どんどん最低になっていきます。
(調停員を通して聞いているのに最低と感じるってよっぽどです。)
そこで感情的になってもいいけど、必ず理にかなったことを話さないといけません。
- 当たり前のような顔して被害者ぶってる夫の言い分が間違っている
- 夫の言い分はいかに理不尽か
そこを調停委員に気づかせないといけません。
私の場合、夫が子どもに会いたいのは愛情ではない。ということを伝えるために、「養育費を支払わなくていいなら面会がなくていい」という夫の発言はいかにおかしいか?を訴えました。
その言葉を直接聞いていた調停員さんも、多少は不信感を抱いたんじゃないかな?とは思いますが・・・
そして結婚生活を聞かれたときは、夫がいかに子どもに対していい加減か、子どもに対してどんなにひどい仕打ちをしてきたか、という点を重点的に説明しました。
そうすることで、「子どもに会いたいのに会えない可哀想な父親」を演じ切っていた夫のイメージを壊すことができます。
- お正月に子どもに嘘を着かせて自分の実家に連れて行ったこと
- そこで子どもがもらったお年玉を盗んだこと
- ランドセル事件について
あまり長々と話してもきちんと聞いてもらえないので、簡潔に話せるように事前にまとめておきました。
自分が伝えたいことを、どんなエピソードを交えたら効果的に簡潔に伝わるのかを一番に考えることです。
順序通りに話せば、夫の行動がおかしい、矛盾していると気がつきます。
私が話したエピソードが、調停での夫との会話の中で信憑性を高める必要があります。
そうすればどんなに口が上手なモラハラ夫でも、調停委員に夫がいかに理不尽かを伝えることができるんです。
調停委員としても、面会は子どものために必要だと考えているので、面会は子どもにとって不利、子どもを傷つける行為ということを伝えるのは大変です。
しかし無理矢理面会を決められることはないので、なぜ面会させるのがこんなにもイヤなのかを、きちんと伝えることは重要です。
モラハラ夫と損をしないで離婚するためには、調停は必須だと考えています。
ランドセル事件やお年玉窃盗事件についてはコチラの記事で触れています。
モラハラ夫の「損したくない」気持ちをうまく利用する
- 養育費の確保。
- 慰謝料としていくらかもらうこと。
- 夫と個人的な連絡は一切取り合わない。
- 子どもとの面会は一切しない
(面会については、最初は面会するつもりでしたが、離婚調停中の夫の言動と、「金払わなくていいなら子どもと会わなくてもいい」発言で、断固拒否に変わりました。)
- 慰謝料は払いたくない
- 養育費は極力少なく
- 面会は月2回
- 年3回の長期休みにはお泊まりあり
- 実家にも連れていく
- 養育費以外の特別な出費は一切払わない
こうして箇条書きにすると、夫の条件が厚かましすぎてキモすぎる・・・
調停では慰謝料という概念はないらしく、解決金という考え方のようです。
夫はお金は払いたくないので、子どもの学資保険を私に全て渡すので、それを解決金にしたいとのことでした。
本来であれば子どもの学資保険は財産分与の対象になり、通常は解約返戻金を2人で分けるのですが、それは私は拒否。
学資保険は子どものお金で離婚成立後私に名義変更し、今後は私が支払いをしていくことになります。
離婚する場合、学資保険を解約したと想定して、解約返戻金がどれくらいになるか照合してもらえるので、解約返戻金相当額の1/2を財産分与として妻が夫に支払うことになります。
私が支払うはずのお金を解決金に当てるから、支払わなくてもいいよってことで、少しでも多くのお金を私に渡せて、いい条件だというふうに主張。
(実際に解約返戻金がどれくらいあるかはこの時点ではわからないので、多くもらえているのか少ないのかわかりませんけどね)
ただ向こうからすれば月々の学資保険の支払いがなくなって、貯金も減らないし痛くもかゆくもなく一番いい方法なんですよね。
それは私は断固拒否。
それなら私は解約返戻金を半分支払うから、夫も解決金を支払うように要求。
解約返戻金を支払ってでも解決金が欲しかったのは、いってしまえば慰謝料みたいなもので、これまでの夫の理不尽さと私の心の傷に対してのお金だからです。
夫に痛みがないなら、全く意味がないのです。
ここは私の譲れない部分でした。
このお金を支払うことは自分の損だと考えていたんでしょう。
ここで合意がなければ裁判になります。
そこで私は、夫の「絶対に損したくない」気持ちを利用することに。
当時夫が支払っていた婚姻費用は、私を入れた3人分の生活費ですが、養育費は子ども2人分だけになるなので、離婚すると単純に月々の支払金額が安くなります。
またこの頃は夫が私の携帯電話代を支払っていて、学資保険も生命保険も夫。
離婚すれば携帯電話代も私自身で支払うことになり、養育費は安くなり、学資保険も生命保険の支払いも無くなるので、離婚すれば夫は毎月の支払いがかなり安くなる計算です。
解決金もそんな大金を要求していたわけではないので、10ヶ月もすれば元が取れます。
仮に裁判になれば1〜2年はかかり、その間ずっとこれらの金額を払い続ける方が損ではないですか?
と投げかけました。
さらに
私は裁判に行ってもいい覚悟です。
でも裁判をするなら弁護士に依頼するなどお金もかかるので、今以上の養育費、慰謝料も請求するつもりです。
夫のモラハラの証拠はすべてそろっているので、勝てる自身もあります。
裁判の間、夫は婚姻費用や携帯代など支払いも多いんだし、ここで離婚した方があちらも得でしょう。
多少はったりもあったけど、証拠がそろっていたのは確かだし、本当に裁判までいってもいいくらいの覚悟でした。
私はお金をもらえ続けて得できるから別に構いませんが、お金というならというなら早く決着つけたほうがお得なのでは?
と訴えたら、その場で離婚成立しました。(笑)
はやっ!!!
最終的に夫の「これ以上払い続けるのが損だ」という気持ちと、「妻にだけは得させたくない!」という気持ちを利用すれば、あっさり離婚成立です。
慰謝料も要求していた額より、10万円も値切られましたが、一応承諾。
ただ必ず値切られると思っていたので、最低ラインよりも10万くらい上乗せして要求していたので、結果的には思っていたよりもまぁいい金額だったと思います。
ただ、支払いも一括では支払えないので、年末と3月末の2回に分けて振り込むとのことに。
絶対に、何がなんでも私の要望通りにはしたくない夫。
12月のボーナス出たばかりでほくほくなのに、支払えないワケねーだろが。
ほんと腹立たしい!
ポイントですが、早く離婚したいからといって、こちらが全て妥協する必要はありません。
自分の最低限のここだけは譲れないラインだけ決めておいて、それ以上は譲れませんときちんと調停委員に伝えることが重要です。
そしてこの条件でも夫が飲まなければ、裁判までいっても仕方なし!という覚悟をもっておきましょう。
私自身も裁判は困るけど、ここで損して向こうのいいように離婚成立させるくらいなら、裁判までいって夫から少しでも多くの金をとってやろう。
くらいの気持ちでいました。
どちらが夫にとって損か。
考えればよくわかるはずですしね。
モラハラ夫と離婚調停を申したてる時は、必ず最初に婚姻費用を申立てる(同時でもいいです)ことで、養育費だけになる方が支払いが安くなると思わせることができます。
まとめ
今回は私の離婚調停について詳しくご紹介しました。
モラハラ夫は千差万別。
100人いれば100通りのモラハラがいます。
私の夫のように自分で墓穴を掘ってくれればいいですが、簡単にアラを出さない猛者もいるでしょう。
どれも全て同じようにいくことはありませんが、
「自分は損したくない」
「妻に得させたくない」
という気持ちはほぼほぼ同じかと思います。
その気持ちを利用してうまく離婚調停を進めることが、離婚で勝つためには必要です。