モラハラ夫と別れたい!捨ててやる!
と思ったとしても、最終的に夫のことを
「かわいそうだな・・・」
と感じて、捨てきれない被害者は意外に多いのではないでしょうか。
どんなに夫から傷つけられても、
結局夫がかわいそうになって離れられない女性は多いんです。
夫がかわいそうだなと感じたら・・・参考にしてみてください。
モラハラ夫がかわいそう!~私の場合~
私は今、夫と離婚について話しを進めていますが、
正直いってまったく進んでいませんでした。
というのも、
夫は話しから逃げてばかり。
電話をしても
「今はわからない」
「そんなこと急に言われても」
「しばらく待ってくれ」ばかり・・・
でも先週末、
そろそろまた夫に連絡しないとなと思っていたときに、
夫からラインで
「お前のいう通りにする」とメッセージが入ってきました。
夫は私がブログをやっていることは知っていましたが、
URLも教えていないし、
ブログのタイトルなども一切教えていませんでしたが、
どうやって調べたのか(多分名前かな?)
私のブログを少しだけ読んだというのです。
- 「これまで冷静に考えたことなかったけど、お前がどれだけ我慢していたのか、耐えてきたのかを少しだけわかった・・・」
- 「これまでそれだけのことに耐えて支えてくれたこと、本当にごめんなさい」
- 「子ども達を産んで育ててくれたこと、ありがとう」
- 「父親としてなにもできなくて本当にごめん」
- 「わずかな望みで帰ってきてくれることを期待していた自分を恥じます」
こんなことが書かれていました。
これを見て私が最初に感じたのは、
「夫がかわいそうだな」でした。
声を聞いたわけでも、
ましてや顔を見たわけでもありませんが、
がっくり肩を落として、落ち込んでいる夫の姿が目に浮かぶようでした。
夫は私と結婚する前にも離婚経験があり、
前の奥さんとは裁判までなって離婚し、
養育費を支払いながらも
子どもとは離婚後一度も会っていません。
家族で住むために家を建てたものの、
前の奥さんと子どもは一度もその家に入ることなく別れ、
ローンだけを抱えて
新築一軒家にひとりで住んでいました。
今回は家は買ってないけど、
またあのときと同じような
辛い孤独な思いをするんだな・・・と思うと、
かわいそうでなりません。
ただ私は協議で円満に離婚ができれば、
子どもとも自由に会ってもらいたいと思っているし、
子どもが望めば4人でお出かけしたり、
うちに来てもらうこともいいかなと思っています。
(もし泊まるならもちろん宿泊費はもらうつもりですが。
じゃなきゃさすがに納得できない!)
正直いってこのメッセージを見て、
私の心も揺れました。
もう少し今のままでいいのかな・・・って・・・
だけどもう今週末には私は実家をでて引っ越しし、
私ひとりでの生活がはじまります。
当てにしているわけではありませんが、
母子家庭の支援が受けられないと負担は大きいです。
子どもの保育園も、今住んでいる自治体は
別居でもきちんと書類を提出したら
「母子家庭」と認められましたが、
引っ越し先の自治体では別居では認められず、
今のままだと共働き扱いになります。
そうなると保育所入所ができるかもあやしいし、
入れたとしても保育料が高額になります。
冷静に考えて、
やっぱり離婚しかないと思ったとき、
改めて日記を読み返して
夫にされてきたことを思い出してみました。
すると急激に頭が冷えて、
ここまでひどいことをされてきたのに、
どうして今さら夫がかわいそうに感じるんだろ・・・
と考えるようになったんです。
<追記>
後に夫の態度は悪化。
調停では裏切りからさらなる裏切りの連続で、
こんな男に同情心を持った自分がバカらしくて恥じるレベルでした。
モラハラ夫に同情は禁物!
モラハラ夫は本当にかわいそうなのか?
そもそも、
モラハラ夫は本当にかわいそうなんでしょうか。
私は何度も何度も、
夫に忠告してきました。
このままの状態が続けば、
家族はバラバラになるよ。
あなたはまたすべてを失うんだよ。
それでもいいの?
と。
私に不満があるなら言えばいい。
ケンカだってとことんやりあえばいい。
だけど暴言は違う。
暴言ではなにも解決しない。
何も発展しない。
だからただ相手を傷つけるだけの暴言はやめて、
2人の関係を良くなるような発展的な話しをしよう。
何度も何度もそう訴えてきました。
私なりに冷静に話し合えるように、
努力もしてきたつもりです。
だけど夫は最後の最後まで聞きませんでした。
自分を省みることなく、
「それはお前も同じやろ」と、
なにか言えばすぐこれです。
「私も同じなら、それならそれで、
同じことを繰り返さないように考えよう」
といっても


と、とにかく責任を擦り付けるばかり。
改善どころか、自分は何一つ悪くないという態度。
これまで夫は私のために、
なんの努力も我慢もしてきませんでした。
いや。
夫なりにがんばっていたつもりかもしれません。
きっと私のために、
何をやったらいいのかよくわからないなりに、
家事を手伝ったり子どもを遊びに連れて行ったり。
怒りたいのを我慢していたこともあったかもしれません。
ただそれが長く続かないんです。
いいだんないい父親になろうとがんばってがんばって努力して、
ストレスがたまって私にぶつけて発散するんです。
(実際にはどこまで本人が頑張って努力したのかは
わかりませんが)
ストレスはだんだん大きくなっていき、
私にぶつけるストレス、怒りもどんどん大きくなっていきます。
もうこれ以上耐えられないところまできたんです。
私のブログのどこを読んだのかはわかりませんが、
たった数記事読んだだけで
何がわかるんだろうという気もします。
モラハラ夫は、
ターゲットである妻をいじめることでストレスを発散し、
自己愛を満たして幸せに生きているんです。
私の夫も同じ。
悪いことはすべて私のせいにして、
私を見下してバカにして責め続けることで、
自分は傷つかずに幸せに暮らしてきたんです。
それなのに被害者である妻は、
そんな夫がひとりになったらかわいそうだと思ってしまう・・・
これもマインドコントロールの影響かと思いますが。
そうしてまた、
夫の元に戻り虐待されるんです。
本当にかわいそうなのは、
被害者である妻の方です。
夫から虐待行為を受け、
誰に相談しても理解してもらえず、
いつもいつも「お前が悪い」と責められながらも、
夫のために献身的に働く妻こそが、
本当にかわいそうじゃないですか。

モラハラ夫をかわいそうと思う被害者
モラハラ夫からの虐待を受けながらも
「夫がかわいそうで離れられない」
という被害者は少なくありません。
実際に別居しても夫があまりにもしょんぼりしていて、
かわいそうになって戻ってしまった
という話しもよく聞きます。
モラハラの被害者って、
そういう優しくてお人よしで献身的なところがあるから、
モラハラ男のターゲットにされてしまうんです。
モラハラ男からしたら楽ですからね。
被害者自身が勝手に
「夫がかわいそう」と思ってくれるおかげで、
自分から逃げ出さずに
いつまでも黙ってサンドバックになってくれるんですから。
モラハラ夫は
たいした努力もしないで、
ターゲットを確保し続けることができます。
ちょっと優しい言葉をかけたり、
接しただけで
ころっと自分の虐待行為が許されて、
また明日から好きなだけ虐待行為をくりかえせます。
だけどね。
夫婦の話しだからなんとなく
「仕方ないな」って感じるかもしれませんが
もしこれが傷害事件だったらどうですか?
いきなり知らない男性が
女性をナイフで刺してきて、
被害者の女性が
「ひとりぼっちになる犯人がかわいそうだから、警察には言わないわ」
「私がぼーっとこんな場所を歩いてたから悪いのよ。この犯人は悪くない」
なんて思いますか?
モラハラ行為は立派な虐待です。
精神的な暴力なんです。
暴力をふるう加害者のことを、
被害者が「かわいそうだ」と言って加害者の元に戻り、
あなたはまた虐待行為を受けるのです。
一度は好きになって夫婦、
家族として数年過ごしてきた相手です。
かわいそうだと感じる気持ちもわかります。
だけど夫が幸せにいるためには、
あなたは身を差し出し、
心をむしばまれて
病んでいき不幸になるんです。
こんな理不尽が許されるんでしょうか。

モラハラ夫はそうして
「自分はかわいそうだろ」という演出をして、
妻の心をつなぎとめ洗脳していくんです。
もし今あなたが夫がかわいそうで、
離婚に揺らいでいたり
夫の元にもどろうかと悩んでいるなら、
これまで自分が受けてきた仕打ちを思い出してみてください。
そして冷静に自分の感情を、
気持ちを、
そして夫のことを見つめなおしてみてください。
どうして今、
夫はかわいそうな状況に陥っているのか。
それはすべて夫自身で招いた結果であって、
あなたの責任ではありません。
あなたが夫のかわりにその責任を背負って、
これからも夫の幸せのために
自分自身を犠牲にする必要はまったくないんです。

モラハラの被害者体質を認めて二度とモラハラ被害に遭わない方法
私も子どもも夫も幸せになる妥協点を見つける
私は夫がどんなにかわいそうでも、
やっぱり離婚を選びます。
きっと夫の元に戻れば子ども達は喜ぶでしょう。
夫も喜ぶでしょう。
そんな子ども達と夫を見て、
私もこれで良かったとうれしく思うでしょう。
だけどきっとそんな幸せは長く続きません。
離婚したら夫も子どももさみしい思いをすると思います。
子ども達が夫と会えて大喜びしている姿をみると、
私の一存で
この子達から父親を奪っていいのか・・・
と苦しくなります。
きっと正解なんてありません。
だからみんなの希望を少しずつ足して割って、
妥協点を探る必要があるんです。
私の場合は、
- 離婚しても子どもと父親との交流を自由に続けること
- 子どもが望むなら、私も一緒に交流し4人で楽しむこと
- そして夫と私は父親母親として、新しいパートナーとして関係を築くこと
です。
夫が世間体や自分のプライドなどを捨てて、
最後の最後に自分よりも
私と子ども達のために耐えてくれるなら、
私も夫のために精一杯のことをしてあげたいと思います。
<追記>モラハラ夫とは縁を切ることが一番な理由
2020年の末に
モラハラ夫と無事調停離婚が成立しましたので追記します。
過去の私よ。
甘い甘い甘い!!
モラハラ夫のような自分大好き人間が、
自分の見栄やプライドを捨ててまで
子どものために精一杯頑張るなんてことある訳がないのです。
そんなことができる人なら、
ここまでこじれて揉めません。
こんな形で別れることもなかったでしょう。
父親母親として、
新しい関係性を築くことが理想ですが、
やはりそれは一般的な普通の男性に限ると改めて思います。
そういったことは
モラハラ夫相手にはほぼ不可能でしょう。
この頃の私はまだ目が覚めてなかったのかな?と思いますよね。
結局モラハラ夫とは完全に縁を切るのが
子どもにとってもあなたにとっても最善です。

まとめ
モラハラ夫がかわいそうに感じる気持ちは
私もよくわかります。
だけどこの「かわいそう」という感情が曲者で、
かわいそうだからモラハラ夫に歩みより、
かわいそうだから戻ってしまい、
結果あなた自身が不幸になっていきます。
夫がかわいそうだから、
自分が傷ついてきたことに目をつぶり、
夫の元に戻っていきます。
だけど冷静に考えると、
モラハラ夫は決してかわいそうではありません。
かわいそうなのは被害者のあなたの方です。
モラハラ夫の洗脳によって、
加害者であるモラハラ夫がかわいそうだと思い込まされ、
罪悪感すら感じ、
夫のために我が身を犠牲にして
虐待行為を受け続けているんですから。
モラハラ夫がかわいそうなのは、
すべてモラハラ夫の責任なんです。
あなたはなにも悪くありません。
もしあなたに落ち度があったとしたら、
それは「モラハラ夫を選んでしまったこと」くらいです。
