モラハラの被害を受けている多くの女性が、「自己肯定感が低い」「自信が持てない」と感じています。
モラハラ被害者は、HSPという感受性が鋭く繊細な気質な人も多く、簡単に変われないことも・・・
「このままの自分じゃダメだ」
「もっとポジティブにならなきゃ」
と、がんばりすぎてしまうことも少なくありません。
でも――その“がんばり”が、かえって心を疲れさせてしまっていませんか?

自己肯定感を「上げようとする努力」が疲れの原因に
私自身、かつては「自己肯定感を高めなければ!」と必死でした。
書籍を読み、ワークに取り組み、ポジティブ思考を繰り返し試しました。
けれど、少しうまくいったかと思えば、夫からの何気ない一言でまた崩れ落ちる。
「ああ、やっぱり私ってダメなんだ…」と、余計に自分を責めてしまう日々。
これって、ものすごく消耗するんですよね。
自己肯定感は、上がるのに時間がかかるのに、下がるのは一瞬。
しかもモラハラ加害者から日常的に否定されている状況では、“がんばって上げる”こと自体が現実的ではないのです。

無理に上げなくていいフラットを意識しよう
そこで私が気づいたのは、「自己肯定感を上げる」よりも「これ以上下げないこと」を意識するという視点。
たとえば、夫から心を傷つけるような言葉を言われたとき、心の中でこう言い返してみてください。
- 「そんなことないよ」
- 「私はちゃんとやっている」
- 「今の言葉は、事実じゃない」
これだけで、ほんの少し“自分を守る”ことができます。
それは立派な自己防衛であり、自己肯定感を「下げない」ための行動です。
フラットな状態を意識するだけで心がラクになる
「もっとポジティブに」「自己肯定感を高く持とう」とするのではなく、“今のままの私でもOK”というフラットな状態を保つことを目指しましょう。
たとえ自信がなくても、
「自信がない自分も私」
「完璧じゃないけど、それでも生きている」
そう思えるようになったとき、心がふっと軽くなる瞬間があります。
「下がらなかった」ことを認めてあげよう
これまでは「上がらなかった=失敗」と考えていませんでしたか?
でも、実は「下がらなかった」という事実も十分な成果なんです。
- 今日は泣かなかった
- 夫の言葉に飲み込まれずに済んだ
- 「私、ダメだ…」と思わなかった
これらはすべて、自分を褒めてあげるべき成功体験です。
小さな成功体験を積み重ねることで、いつの間にか自己肯定感は「自然と上がって」いきます。
自己肯定感が低い私も、私でいい
HSPである私たちは、もともと感受性が高く、傷つきやすい特性を持っています。
それは決して「悪いこと」ではありません。
「自己肯定感が低い私も、私」
「そんな私も、これまで必死にがんばってきた」
そう認めることが、自己受容への第一歩です。
そりゃ、できたら自己肯定感は高い方が、生きていて楽だと思います。
でも少なくても私は、小さい頃から自己肯定感が低いまま何十年も生きてきたんです。
そして、ずっとそんな自分が好きではありませんでした。
だけど、こんな自分も私なんだと思えれば、これまでの自分が、自分の人生が愛おしく感じます。
自分の人生、自分の頑張りを、どうか否定しないでください。
これまで頑張ってきた私。
エライぞ!と、認め褒めてあげることもできるようになってきます。
回復の第一歩は「減点」ではなく「維持」から
自己肯定感を高めることは、決して悪いことではありません。
けれど、今のあなたが「心を守る」ためには、まずは“これ以上下がらない”状態をキープすることのほうが、はるかに大事です。
回復は、加点方式ではなく「減点を避ける」ことからはじまります。
そしてその中で、自分を認められる経験が少しずつ増えていけば、結果的に、自己肯定感もゆっくりと上がっていきます。
まとめ:無理せず、あなたらしく
- 自己肯定感は、無理に上げなくても大丈夫
- 下がらないように意識するだけで十分
- 小さな「保てた」経験が、やがて自分を支える力になる
- 自分を責めず、少しずつ自分を認めていくプロセスが一番大切
「変われない自分」に悩むのではなく、
「今日も耐えた」
「今日は泣かなかった」
――それだけで十分なんです。
どうか、自分に優しくしてください。
そして、これまで頑張ってきたあなた自身を、ぜひ褒めてあげてくださいね。

モラハラ被害者の特徴で、「自己肯定感が低い」「自身がない」ということがあります。
こんな自分を変えたい!変わりたい!と思っている人も多いかもしれません。
しかし、モラハラ被害者はHSPという感受性が鋭く繊細な気質な人も多く、簡単に変われないことも・・・
私も自分がHSPという気質だと気づく前は、自己肯定感を上げなくては!と頑張りすぎて、疲れてしまったこともあります。
自己肯定感が低いなら、低い自分を認めればいい。
自信がないなら、ない自分を認めればいい。
こんな私も私でいいんだ!
そう考え方をシフトすることで、気持ちが非常に楽になりました。
自己肯定感が低いと感じているなら、これ以上に下がらないように意識して、今のフラットな状態をキープすればいいんです。

モラハラ被害者は自己肯定感を上げるのではなくフラットを意識しよう
自己肯定感は意識次第で上がったり下がったりするものです。
とりわけ自己肯定感が下がるのは簡単で早いです。
少し上がっても、また何かきっかけがあればすぐに落ちてしまう・・・
気分の上がり下がりが激しくなると、心に大きな負担になってしまいます。
だから頑張って自己肯定感を上げようとがんばっていると、いくらがんばってもすぐに下がってしまって、そのことでますます自己肯定感を下げる原因にもなってしまう・・・
悪循環です。
それらなら無理に上げようとしないで、これ以上自己肯定感が下がらないようにキープすることを意識してみてください。
毎日のように夫から自己肯定感が下がるようなことを言われてばかりで、下がる傾向の方が強いですよね。
なにかあれば「あぁ、やっぱり私はダメだ」と、自己肯定感が下がる方が簡単ですよね。
そこでモラハラ夫から否定されるようなことを言われたら
「そんなことない」
「私はできている」
「夫いうことが間違っている」
と、心の中で夫の言葉を否定します。
そうすることで、夫から自己肯定感を下げられることを防ぐことができます。
今より自己肯定感が下がらないようにキープすることだけ意識しましょう。
自己肯定感を無理に上げようとすると余計疲れる
私も一時期、自己肯定感を上げなくては!と本を読んで実践して、頑張っていた時期があります。
でも無理やり自己肯定感を上げるのは、とっても疲れるんです。
だって些細なことですぐに落ちちゃって、「あぁまただ・・・やっぱり私ダメなんだ・・・」とますます落ち込みました。
でも自己肯定感を今の状態のままキープするだけなら、これ以上落ちないように意識すればいいだけなので、かなり楽になります。
無理に上げようとするとめちゃくちゃ疲れてしまうので、無理に上げることを意識しない!
今の状態をキープして、これ以上下がらないことだけを意識してみてくださいね!

自己肯定感が低い私も私でいい
自己肯定感の低い私も私。
これが個性なら、別に問題ないじゃないかと開き直ることも大事です。
そりゃ、できたら自己肯定感は高い方が、生きていて楽だと思います。
でも少なくても私は、小さい頃から自己肯定感が低いまま何十年も生きてきたんです。
そしてずっとそんな自分が好きではありませんでした。
だけどこんな自分も私なんだと思えれば、これまでの自分が、自分の人生が愛おしく感じます。
だってこれまでも私はがんばってきたんですから!
これまで頑張ってきた私。
エライぞ!と、認め褒めてあげることもできるようになってきます。
キープを意識することで少しずつ自己肯定感が上がっていく
これまで、自己肯定感を上げることを意識して、上げられない自分はダメだ・・・と落ち込んでいたかもしれません。
だけど ゴールを「自己肯定感が下がらなかったから良し」とすることで、ハードルがグッと下がります。
「下がらなかったからOK!」「クリアできた」と自分を認めて褒めることができます。
そうすることで自己肯定感の低い今の自分を、少しずつ認められるようになるんです。
自己肯定感を下げなったことでクリアできれば、ハードルが下がって自分を褒める機会、認める機会が増えていきます。
自己肯定感を上げたり自分に自信を持つには、どんなに小さくてもこの「自分を認める」「褒める」経験を増やすことこそが、最も重要なんです。
そうして、自己肯定感を下げなかった自分を何度も認めて褒めることで、少しずつ自然と自己肯定感が上がってきます。
そうして徐々に自己肯定感が上がってきたら、そこからなにか新しいことにチャレンジしてみたり、本に載っているような「自己肯定感を上げる方法」などを試してみるといいですよ!

まとめ
モラハラ被害者は、一般的にいわれている「自己肯定感が低い人」よりも、もっと下がっているんじゃないかなと個人的に感じています。
それはもともと自己肯定感が低いところに、夫のモラハラによってさらに落とされているからです。
自分に自信もなく認めることもできずに、ひどく傷ついている状態が、今のあなたなのではないでしょうか。
そんなどん底の状態から、自己肯定感を上げていくのは、とっても大変です。
すぐに落ちてしまっても、めげない強いメンタルがないと難しいのではと思います。
そこで、無理に自己肯定感を上げるのではなく、まずはこれ以上下がらないことを意識してみてください。
ハードルが下がればその分、自分を認めて褒める体験が増えていきます。
結局のところ自分を褒めて認める体験、小さくても成功体験を増やすことが、一番大事なんです。
これを繰り返すうちに、少しずつ自分を認められるようになり、自然に自己肯定感が上がっていきます。
というかモラハラ被害者の場合は、回復していくんですね。
自分を変えたいのになかなか変えられずに苦しんでいる人は、ぜひやってみてくださいね!
