モラハラ夫との生活で一番気になるのは、子どものことではないでしょうか。
たとえ子どもに直接攻撃はしていなくても、 父親が母親にモラハラをする姿を見て育つ子どもには、成長と共に大きな問題を抱えるようになります。
しつけといいながら話に一貫性がなかったり、その場の感情で態度や言動をころころと変えたり、自分のルールに当てはめようとしたり・・・
しつけや愛情ではなく、モラハラ夫の身勝手な価値観と感情だけで関わっていることは、子どもにとっても心に深いダメージを負うのです。
子どもの心だけは傷つけてほしくない。
子どもだけは守りたい。
母としては、子どもが健全に育つためになんとかモラハラ夫の魔の手から守る方法をご紹介します。
モラハラ夫から子どもを守りたい!母としてやるべきこと!
モラハラ夫の横暴に振り回されるのは、妻であるあなただけではなく子どもも同じです。
自分の機嫌次第で言うことはコロコロ変わり、こちらが何か口を挟めば激しく逆ギレ。
夫と離れたいと思っていても、さまざまな事情に離れられない・・・
あなた自身も夫のモラハラを放置しておけば、心に大きな傷を負うことになりますが、それは子どもも同じです。
まだ幼い子どもの場合、人格形成に大きな影響を受け人生にも関わります。
子どもの人生のためにも、子どもの心を全力で守りたい!
きっと母親ならみんなそう考えますよね。
私自身も夫と同居中は子どもをどうすれば守れるのか、ネット記事や書籍をよみあさりました。
子どもの前で夫婦ゲンカをすることは虐待と同じくらい子どもの心を傷つけると知り、できるだけ子どもの前では夫とケンカしないように努力してきました。
しかしこちらの努力なんておかまいなしに、夫は子どもの前でも関係なく理不尽に責めたりキレたりイヤミの連発・・・
子どもの前ではケンカしないと何度言っても、「俺が正しいからそうやって言い訳してる」などと意味不明なことを言われる毎日。
そしてついに我慢の限界を超えて、子どもの前でブチキレたことで「もう無理だ」と感じ、別居を決意しました。
それが正しいかどうかはわかりません。
しかしモラハラ夫と同居でも別居でも、子どもの心を守れるのはやっぱり母親しかいません。
子どもがいくつであっても。
モラハラはあなただけではなく、子どもにも大きな影響を与えるということをしっかりと理解した上で子どものことを全力で守ってほしいと思います。
母親として子どもを守る方法をご紹介します。
あなただけでも愛情をいっぱい注ぐ
子どもとの関わりで一番重要なのは、なんといっても愛情です。
これはモラハラの家庭でなくてもどこの家庭でも同じことですが、 「自分は大切にされている」「何があっても自分の味方になってくれる」という信頼感こそが自己肯定感を育ててくれます。
愛された経験がない子どもは、愛し方がわからないまま大人になってしまいます。
モラハラ夫に育てられる子どもの多くは、必要以上に厳しくされていることが多いのでははいでしょうか。
また父親の気分次第で自分本位な言動は、小学生くらいになると子ども自身 「自分はないがしろにされている」と感じることもあると思います。
父親の分も母親が子どもに愛情をしっかり注いであげることで、子どもの自己肯定感を上げることになります。
父親といるときは安心できず少し緊張感を持っている子どもも、 母親といるときは心から安心できるという居心地の良さを作ってあげることが大切です。
子どもにもモラハラ夫の対処法を教える
モラハラ夫と何年も付き合ってきたあなたなら、ある程度モラハラ夫の対応がわかってきた人も多いのではないでしょうか。
あなた自身がうまく夫のモラハラに対処できるようになり、 その実践方法を子どもに教えてあげることも大切です。
子ども自身が間違った対応をしていくことで、子どもに対するモラハラがエスカレートすることもあります。
子どもが誤った対応で夫のモラハラをエスカレートさせないために、あなた自身が子どもにモラハラの正しい対処法を教えてあげることは重要です。
とはいえ小さい子どもが、大人のようにうまく対応することは難しいです。
小さいうちは子どものフォローに徹する。
ある程度大きくなってきたら反応の仕方などをレクチャーするというように、年齢に合わせて対応するといいと思います。
「お父さんが○○のときは、あなたはこんな風にしたらいいよ」
「お父さんが怒っているのはあなたが悪い(ダメだ)からじゃないから、お父さんのいうことを気にしちゃダメよ」
というように、子どもの被害が最小限に抑えられるようなとらえ方や対処法を教えてあげるといいですよ。
このとき気をつけたいのは、 子どもに夫のモラハラの対処法を教えるときに父親の悪口になってしまわないことが大事です。
どんな父親でも子どもにとっては親は親。
父親をさげすむような言い方や、罵れば自分の半分を否定されたような虚しい気持ちになってしまいます。
また 「お父さんは嘘ばっかりだから」「お父さんは自分が一番だから」のような決めつける言い方をするのもよくありません。
たとえそれが事実でも。
「お父さんはあなたが大事だから厳しくするけど、もし辛く感じたらすぐにお母さんに言ってね」
「あなたが立派な大人になるためにあんなふうに言ってるの」
という風に、モラハラ夫のことをひとつは肯定したうえで、子どもの気持ちに寄り添ってあげることをおすすめします。
「お母さんはあなたの味方だよ」
「あなたはひとりじゃないのよ」
というメッセージをモラハラ対処法と一緒に添えて、伝えてあげるとよりいいですよ。
モラハラを受け続けて傷ついたあなただからこそ、同じように苦しんでいる子どもにかけられる言葉があります。
子どもがSOSを出したときは、モラハラ被害者であるあなた自身の言葉を伝えることで、その後の子ども自身を支える強烈な一言になるはずです。
子どもがなんでも話しやすい存在になること
子どもを守るための大前提として、子どもが父親との関係に悩んだときに、すぐにあなたにSOSを出せるような信頼関係を築いておく必要があります。
できれば日ごろから子どもが感じたことを、すぐに母親に話ができる状況を作っておくといいですよね。
そのためには、母は忍耐が必要です。
夫に対してイライラしても、子どもには夫の悪口やグチは言わないようにしましょう。
子どもからしたら父親は自分を作った半身でもあるので、自分のことのように傷つきます。
また父親の悪口やグチを聞かされた子どもは、父親のことで悩んだとしてもあなたのことを考えて、悩みがあってもグッと我慢して飲み込んでしまいます。
子どもがなんでもあなたに話ができるような関係性を築いていれば、大きくなってから学校などで悩みがあったときにもきっと子どもを守ることにつながります。
またあなたがいつもモラハラ夫のストレスでイライラしていたら、「話しかけたらまずい」と感じてなかなか話をしてくれなくなります。
子どもの前ではいつも朗らかに、居心地の良い存在になってください。
理不尽な夫に対してイライラしても、子どもの前では吐き出すのは我慢して、子どもがいないときに信頼できる友人や家族などに思う存分吐き出すようにしてくださいね。
まとめ
モラハラ夫との暮らしは、あなただけではなく子どもにも大きな影響を与えます。
将来子どもが夫のようなモラハラモンスターにならないために、そして自分自身のことも他人のことも上手に愛せるように、 母親であるあなたがしっかりフォローすることが大事です。
あなたが子どもにしっかり愛情を注ぐことと、子どもがなんでも話しやすい環境を整えてあげることで、モラハラ夫と一緒に暮らしていても子どもの心を守ることができるでしょう。
とはいえ、一緒に生活してモラハラ夫と接触している限り少なからずモラハラ夫の影響は受けるかと思います。
本来であればモラハラ夫から離れるのが一番ですが、どうしても難しい場合はできる限り夫と接点を作らず子どもを守ってあげてくださいね。