モラハラ夫を作ったのは、モラハラ夫を生み育てたモラハラ夫の両親です。
モラハラは先天性の病気でもなんでもありませんから、育て方や環境が大きく影響しています。
姑とうまくやっていくのが嫁の務めと昔は言われていましたが、 いつまでいい嫁キャンペーンを続けますか?
そしてモラハラ夫を見て育った我が子は、夫にも勝るとも劣らない立派なモラハラ人間になってしまう可能性もあるんです。
そうならないためにも、モラハラ夫を作った親ってどんな親なのか。
モラハラ夫の母親の特徴をご紹介します。
あなたのお姑さんとも比べてみてくださいね!
子どもをいくつになっても甘やかす親
子どもはいくつになってもかわいいですし、子どもの望むことはなんでも叶えてやりたいのが親心だと思います。
だけど甘やかすのは違います。
子どもの頃から身の回りの世話はもちろん、なんでもいうことを聞いて甘やかして育てた結果、子どもは王様のように生きてきたはず。
そうすると、 周りの人間が自分のいうことを聞くのが当たりまえと勘違いしてしまいます。
またそういう母親のような、なんでも自分の言う通りに動く人間をそばに置いておく方が快適ですよね。
モラハラ夫は、自分のわがままを全て受け入れて、自分の思い通りに動いてくれる母親のような存在を求めて結婚します。
しかし、妻は他人で母親ではありません。
なんでもかんでも思い通り動いてくれるはずもない。
そんなことしていたら、さっさと捨てられてしまいます。
だからこそモラハラをするんです。
モラハラすること。
相手を支配することが、第二の母親を作る最も簡単な方法だと知っているんです。
私がモラハラ夫の実家に帰ったとき、夫の兄夫婦も一緒に夕食をした後のこと。
40もとうに過ぎた夫の兄が、「アイス食べたい」といいだしました。
義母は「も~しょうがないなぁ。」「いくつになってもわがままで困るわぁ」と、ニコニコ。
義母が車で20分ほど走って、スーパーまでわざわざアイスを買いに行くということがありました。
わが家だったら考えられない!!
「食べたいなら自分で買いに行けよ」という人はただのひとりもなく、ものすご~く不気味に感じました。
40のおっさんに対してもこんなんですから、そりゃ子どもの頃はなんでもかんでもやってあげたたんだろうなって想像つきます。
夫の兄もモラハラではないかと勝手に思っています。(笑)
自分たちは悪くないと本気で思っている親
「息子のことで、なんか困ったことがあったらいつでも相談してね」と常々言っていた義母。
しかし、実際に夫のことを相談したら、しれっと
「あんたのそういうところがあかんのちゃうの?」
「私らとあんたではちょっと考え方も違うみたいやしなぁ」
と、「私らは人様のことをちゃんと考えられる人間やけど、あんたは違うやん?」とあからさまにいわれました。
そういう無神経に人をさげすむようなことを堂々と悪びれることなく言う人が、人の気持ち考えられるのか??と疑問ですよね。
完全に自分の息子は何一つ悪くないと、本気で思っている態度。
実際、自分の息子が嫁に何をしてきたかも知らないでしょうしね。
夫はバツイチで、義母から前妻についてもよく聞かされていましたが、
「前の嫁はひどかった」
「がめつい女やったんや」
と、 息子は悪くないアピールがすごかったです。
「(前妻は)最初はいい子やと思っていたんやけど、最後はほんまにひどくてなぁ」と、新婚当時よくグチられてました。
そもそも前妻の話を新しい嫁に話すか??っていうのも思わないでもありませんでしたが。
その時点でまず相手の気持ち考えないで、無神経ですよね。
と、当時も違和感を感じていましたが・・・
今となっては、
前妻も多分実際はいい子なんだろうけど、夫からのモラハラに耐え切れなくなり、別れを切り出し、モメにモメて、心底夫とそれを作った親も憎くて、態度も悪くなっただけなんだろうと思います。
たぶん今回も義母は息子に対して
「あんたはほんまに女見る目ないなぁ」
「変な女ばっかりやんか」
とか言ってんだろうなって思います。
悪いのは、すべて相手や他人。
こういった曲がった価値観の中で育てられれば、子どもは当然、同じく曲がった価値観に育つのは当然と言えます。
モラハラ夫自身もそうですが、やはり親自身も自分たちは120%悪いと思っていないケースが多いです。
なんでも責任転換する親
自分たちは悪くないと思っていると似ていますが、 なんでも他人のせいにする親です。
モラハラ夫の得意分野ですよね。
責任転嫁。
おそらく夫が子どもの頃から、なにか悪いことがあっても
「あれは近所の○○くんが悪いからこんなことになった。息子は被害者」
「それは同じクラスの△△くんが悪いから、運が悪かったな」
など、責任転換し続けてきたのかもしれませんね。
それをみて育ったモラハラ夫は、
「都合の悪いことは他人になすりつければいいんだ」
と学んでいったのはごく自然なことだと思います。
叱らない親
モラハラ夫の親は甘やかしている上に、叱りません。
絶対に。
そりゃ自分の息子は悪いと思っていないんだから当然といえば当然ですよね。
夫が私に暴力をふるったことがあり、両家の親も巻き込んだことがありました。
夫本人からは一言の謝罪もありませんが、義両親が私の両親には謝罪したそうです。
しかしこのときも 義両親は夫を叱ることも怒ることもありません。
これまでもこんな風に、夫が問題を起こしたとき、夫の知らない場所で義両親が相手の親に謝罪するなどして義両親が夫の失敗の尻ぬぐいをしてきたんだろうと感じました。
夫は叱られることもなく、親が陰でしりぬぐいをしてくれるから、自分が謝らなくても知らないうちに許されて、知らないうちに問題も解決している。
だから夫は、「自分の何が悪いのか」理解できないまま大人になったんだと思います。
異様に息子に気をつかっている親
うちの義両親は、 息子であるモラハラ夫に異様に気をつかっているように感じました。
娘の節句かなにかで、義両親がわざわざ車で2時間ほどかけて我が家に来てくれたことがあるんですが、高速の降り口を間違えたかなにかで到着が遅れたことがあるんです。
そのとき夫が、
なんでそんなん間違うねん!
とキレたんですが、義母が
「ほんま(私は)どんくさいなぁ。ごめんやで~。私こんなんやからいっつも怒られてんねん」
とへらへら笑っていたのが、異様に感じました。
っていうかそんな口、親にききます?
自分の子どもの節句のお祝いのために、わざわざ2時間もかけてきてくれた親に対して。
息子をこれ以上怒らせないように、必死でご機嫌をとっているよう親たちの不気味な空気。
普段は息子ラブだし仲も良さそうなのですが、 夫の機嫌の雲行きがあやしくなると、途端に夫の機嫌を取り出す義両親。
モラハラ夫は昔義両親に対してモラハラをしていたことがあるのか、反抗期に荒れたことがあるのか、詳しい事情はわかりませんが、親子関係のバランスが悪いなと感じました。
「あなたはなにも悪くない」
「悪いのは周りの人間
などといって育てられたら、そりゃ王様気分になっちゃうよね。
まとめ
今回は私の元夫の家族をモデルに書いているので、うちの夫は真逆の環境で育ったという人も少なくないかもしれません。
虐待やネグレクト(育児放棄)、両親がモラハラでそれを見て育ったというケースも多いと思います。
うちの元夫の場合、義両親にモラハラがあったかどうかはわかりませんが、元夫がいうには「父親は昔はとても怖い存在だった」そうです。
義父がモラハラかどうかはわかりませんし、暴力があったかもわかりませんが、恐怖で家族を支配していた可能性はありますよね。
モラハラ夫と同じく、義両親もうわべはものすごくいい人で、最初はとても好印象というケースも多いかもしれませんが、 義両親を信じて夫のことを相談してしまうと、後からとんでもないことが起きるかもしれませんよ。