モラハラ夫が改心してくれたら・・・
ずっと平和で幸せに暮らせるのに・・・
きっといつか変わってくれる・・・
きっときっと・・・!
そんな夢のようなことを、何度も何度も心の中で願ったことがあるのは、きっと私だけじゃないはずです。
改心というと
今までの行いを反省し、心を改めること。
引用元: goo国語辞典
と、辞典にはあります。
これまでのモラハラ行為を反省し、心を改めるなんてこと・・・
あのモラハラ夫ができるんでしょうか。
モラハラ夫は本当に改心するのか?
そもそもですが、あのモラハラ夫に本当に改心なんてさせることができるのでしょうか。
これに関しては私もブログで何度も書いていますが、 絶望的に難しいと思っています。
個人的にね。
100%ないとは言い切りませんが・・・
中には「モラハラを改心して変わった」という人もいるでしょうから。
しかしよくブログなどで
「夫はモラハラだったけど離婚を切り出したら改心して、今は幸せな夫婦生活を送ってます」
といった内容もよく見かけますが
「モラハラに該当しない」
か
「一時的にモラハラが収まっているだけ」
と、感じる内容のものが非常に多かったです。
まず多いのは、その夫が「モラハラに該当しない」というもの。
「離婚する」と切り出して、本当に改心して、その後のモラハラ行為がなくなったというなら、それはモラハラではなく、ただの自己中で横柄な夫だったんだと思います。
もしその夫がモラハラだとしたら、妻を逃がしたくない一心でなりを潜めて、一時的に落ち着いているだけという可能性が高いです。
あとからくわしくご説明しますが、モラハラは変化を非常に嫌います。
これまで自分のいいなりだった妻が、いきなり強い意志をもって「離婚する」と言い出せば、 どうしていいのかわからなくなり、パニックになっておとなしくなっているだけという可能性が高いです。
一時的というと短期間のように感じますが、 長い人だと2年間平穏な日々を過ごし、その後また少しずつまたモラハラが顔を出してきたという事例もあります。
モラハラを正しく理解していない人が、「私の夫、暴言もすごいしウソもつくし、絶対モラハラだわ!」と思っているケースは非常に多いです。
よく勘違いされるのが
「暴言」=「モラハラ」
「横柄」=「モラハラ」
「自分勝手」=「モラハラ」
というように、ある側面だけを見て「私の夫はモラハラだ!」と思っていただけということ。
たしかにモラハラにはそういった特徴もありますが、モラハラの本質はまた別です。
簡単に言ってしまうとモラハラとは、「相手をマインドコントロールによって支配する行為」のこと。
そして多かれ少なかれ、自己愛性パーソナリティ障害(自己愛性人格障害)の特徴をもっています。
自己愛性パーソナリティ障害の人は、「ありのままの自分を受け入れらない」ために、相手を傷つけ支配して自分より下の人間を作ることで自分の優位性を示し、
「俺はえらいんだ!」
「俺はすごいんだ!」
と信じたいに人たちです。
そうすることで生きてきた人達です。
モラハラを改心するということは、夫自身が「弱い自分」「ダメな自分」を認めなければいけません。
これまで自分ができないことを認められずに、妻に責任を押し付けて逃げていたことも、自分がすべて責任を負わなければいけません。
自分が正しいと信じていたことは、世間では悪だったとレッテルを張られ、自分の家庭環境や生い立ちにに問題があったことで、自分はなんらかのパーソナリティ障害があるかもしれないと、認める必要があります。
これまでの人生、ずっと人に責任を押し付け、ウソの自分を作り出し、相手を支配することで自分を守って生きた人間が改心するということは、これまでの自分の全人格、人生、生き方、生い立ちもすべてを捨てて、全く別の人格として生まれ変わるようなもの。
自分が大好きで自信満々のあのモラハラ夫が、それらを認めることはなんのメリットもなく、むしろ苦痛しかないのです。
モラハラ夫が本当に改心したのか見極め方
モラハラ夫が改心するのは非常に難しいですが、本当に改心したのか見極められるのでしょうか。
「おれは改心したから戻ってきてくれ!」
と懇願されると、妻としては
「もしかしたら変わってくれたかも・・・」
と期待せずにはいられませんよね。
モラハラ夫が本当に改心したか見極める方法は、具体的になにがどんな風に改心したのかを確認することです。
先ほどもお話しましたが、モラハラ夫はありのままの自分を愛せない人達です。
そんなモラハラ夫が、ありのままの弱い自分、ズルイ自分、ダメな自分を認めることが第一です。
その上で、自分はなんらかのパーソナリティ障害があること、それによって妻をひどく苦しめてきたことを認めること。
つまり自分のモラハラを認めること。
自覚することです。
自覚してはじめて自分の行いを反省し、改めることができるんです。
もし「改心した」という夫の言葉が、うわべだけの反省の言葉なら、それはなんの意味もありません。
「俺が悪かった!」
「もうひどいことは言わない約束する」
「今度暴言をはいたら、
お前の好きにしたらいい!
お前の希望通りに離婚するでもいいから!」
「お前と別れるなんて考えられない!」
「愛してるんだ!」
などの言葉は、 ハネムーン期にも使われる手で、改心はおろかもモラハラの自覚すらしていません。
もしかしたら普段よりちょっと大げさに言ってくるかもしれませんが、本質は変わっていないので注意が必要です。
夫の言葉のうわべだけで判断せずに、きちんと自分の本質を認め、自覚しているのかを見極める必要があります。
そもそも自覚がないのがモラハラなので、
「そうか、おれはそんなにお前を傷つけていたんだな!
俺は変わるよ!
今日から精神的虐待はもうしない!」
となる人は、もともとモラハラではなかった可能性の方が高いですし、モラハラだとしたら、 理解できていない状態で、今の状況を乗り切るために軽々しく言っているという可能性が高いです。
なんにせよ、夫の言葉だけを信じるのではなく、行動や態度はもちろん、こまかい表情や目線などにも注意する必要があります。
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モラハラ夫が変わるとしたらこんなとき!
他のブログでよく見かけるのが、「離婚を突きつけたらモラハラ夫が変わった」という事例。
確かにこういったことはあります。
モラハラ夫は変化を嫌い、これまでと全く違う反応を返されて、コントロールができなくなったとき、どうしたらいいのかわからなくなってパニックを起こします。
つまり、 これまで妻を支配してコントロールしていたのに、急にコントロールできなくなってパニックを起こしている状態ということです。
モラハラ夫は支配欲が強く、上限もないのでどこまでも相手を支配していこうとします。
これまでなんでも自分のいいなりだった妻が、突然
「もうこれ以上あなたにはついていけません。離婚します。」
と、自分の意志をもって毅然と冷静に突き放されたとき、モラハラ夫はどうしたらいいのかわからなくなり、一時的に穏やかで優しい夫に戻ります。
もともと気遣いもできて、外面は非常にいいモラハラ夫ですから、妻の前でいい子ぶりっこするのもたいしたことではありません。
そうして妻の様子を観察し、そろそろいいかと頃合いをみつけて、またモラハラを再開するようになります。
それもこれまでのようなひどいモラハラが突然始まるのではなく、少しずつ小さなモラハラを吹っかけていき、思い通りの反応があれば次は少し大きなモラハラを投げてみるといったように、妻の様子と反応をしっかり観察したうえでそれに合わせたモラハラを仕掛けてきます。
このとき、小さなモラハラ(悪意のある冗談)にいち早く気が付き、「今のなに?どういう意味?」と素早く突っ込むか、「また昔みたいなことになるなら許さないから!」と毅然とはねのけましょう。
このとき感情的にならず、冷静に毅然とした態度で接することがポイントです。
まとめ
モラハラ夫が改心してくれたら、こんないいことはありません。
しかし残念ながら、それは非常に難しいと思っています。
もしモラハラ夫が変わった!と思うことがあれば、それはコントロールができなくなったことに驚き、パニックになっているだけの可能性も。
そして優しくしたり反省してみたり怒ったりして、コントロールを取り戻そうとあれこ試行錯誤しているだけなんです。
一時変わったと思ってもそれは一時的なもので、根本的にはなにも変わらないということをしっかりと理解しておくことが重要です。