夫のモラハラに傷つけられ悩んでいる人は、まずはモラハラ夫は私たちと根本的に違うと理解することが大事です。
夫はどうしてこんなにひどいことを言うんだろう・・・
こんなに努力してるのに、どうしたら夫は満足するの?
と理解できないから悩むし、傷つくんですよね。
モラハラ夫は私たちと何が違うのか、モラハラを理解すれば、モラハラ夫の暴言を上手に受け流して悩んだり傷つかなくても済むようになります。
ぜひ参考にしてくださいね!
モラハラは脳の機能不全?
モラハラをする人は自己愛性人格障害である場合が多いのですが、これは脳の機能不全が原因のひとつだといわれています。
正確には、前頭前野の機能不全です。
つまりモラハラ夫は根本的に、私たちと脳の仕組みが違うってことですよね!!
脳には、「理性」「人格」「知能」をつかさどる前頭前野(前頭葉)という部分があります。
前頭前野は脳の中でも特に重要な領域で、物事を考えたり判断したり、コミュニケーションを行う、感情を抑える力など、人間らしさをつかさどる高次認知機能といわれています。
自己愛性人格障害の人は、この前頭前野の働きが弱いといわれています。
これは前頭前野が最も成長する幼少期に「過保護」や「過干渉」「親の愛情不足」などが原因で、前頭前野がうまく発達できなかったことが原因で起こるといわれています。
前頭前野の働きが弱いと
- 怒りっぽい
- 共感能力が低い
- 集中できない
などの特徴があります。
共感能力が低いと、相手の気持ちに寄り添うことができず、デリカシーがなく思いやりがない行動をします。
まさにモラハラ脳ですよね。
モラハラは脳の機能不全だと理解する
普通なら、こちらが誠意をもって接した相手からは、誠意をもって対応してもらえると考えますが、残念ながらモラハラ夫にその考えは通用しません。
もしあなたが
「私が頑張れば夫はわかってくれる」
「私が変われば夫も変わってくれる」
といった期待をしているなら、残念ながらそれはモラハラ夫には一切届きません。
ことごとく裏切られます。
これはやり方が間違っているとか、努力が足りないからとかいう問題ではなく、単純に脳の機能不全が原因なんです。
このことを理解していないと、いくら頑張っても認めてもらえず、どうしたらいいのかわからなくなり、あなたが人間不信に陥り精神的にボロボロになってしまいます。
モラハラ夫は「脳の機能不全でコミュニケーションがうまくできない人なんだ」と割り切り、がんばりすぎず期待しすぎないで、適当に力をぬいた方が楽に付き合っていけます。
また多くのモラハラ夫は、自己愛性人格障害である場合がほとんどですが、中にはアスペルガー症候群という自閉症スペクトラムのひとつで、発達障害であるケースもあります。
自己愛性人格障害は後天的な脳の機能不全で、育った環境が大きく影響していますが、発達障害は先天的(生まれ持った)な脳の機能不全なので、症状は似ていても対処法は全く異なります。
といえます。
アスペルガー症候群の人は、意外にもモラハラ加害者になるよりも、モラハラ被害者になるケースの方が多いんですよ。
もちろん発達障害の人が、成長の過程で自己愛性人格障害になる人もいます。
夫が自己愛性人格障害か発達障害かが気になる人は、一度専門家に相談してみてくださいね!
暴言は夫のコンプレックスだと理解する
モラハラ夫の暴言の中で
「それはこっちのセリフだわ」
「それってあなたのことでしょ!」
と、突っ込みたくなるようなセリフありませんか?
これは精神分析理論の言葉で、投影性同一視(とうえいせいどういつし)といって、自分の中にある嫌な部分や劣っている部分を、そのまま相手に映し出す行為のことをいいます。
たとえばモラハラ夫が
お前は人の気持ちがわからないのか
などと言ってきたら、
「イヤそれあんたのことでしょ!」って突っ込みたくなりますよね。
これは自分の中の「思いやりのないイヤな自分」あなたという鏡に映して、自分では見ないようにしているんです。
これも自己愛性人格障害の人がよく使う「防御機制」と言われています。
モラハラ夫の暴言は言い換えればこんな感じです。
お前はどんな育ち方をしたんだ
「オレってほんとにひどい育てられ方をしたな」
お前はそれでも母親か
「オレって最低の父親だな」
お前はほんとに無能だな
「オレってなんてバカで無能なんだ」
つまりモラハラ夫は無意識に、あなたを利用して自己嫌悪しているんです。
あくまで無意識ですので、モラハラ夫本人は自分のことを言ってるなんて、自覚はもちろん全くありません。
あなたへの暴言は、実はモラハラ夫自身のことを言ってると理解すれば、あなたは全く気にすることもないし傷つくこともありません。
だってそれはあなたのことじゃないから!
モラハラ夫の暴言は、「無意識に自分でも気にしてるんだな」と思って、受け流せばいいんです。
どんなにひどいことを言われても、あなたのことじゃないんですから傷つくことはありません。
あなたがモラハラを受けるのはあなたが悪いからじゃない!
そして最後にお伝えしたいのは、 今あなたがモラハラを受けているのは、あなたが何か悪いことをしたからではありません。
モラハラ夫が怒るのはあなたが至らないからでもないし、あなたが非常識なことをしたからでもない
ということを理解しておくべきです。
あなたが普通のこと、常識的なことをしている中から強引に気に入らないところを見つけ出し、あたかもあなたが悪いかのように怒りだすんです。
怒る理由はなんでもいいんです。
ただの八つ当たりなのに、モラハラ夫があなたのせいで怒ってるように作り上げているだけなんです。
私たちはモラハラ夫に対して、心ある人間と思って接していますよね。
だからモラハラ夫の言動を自分に置き換えたら
「夫がこんなにひどいことを言うのは
きっと私が何かよほどひどいことをしたからなんだ」
と自分を責めてしまいます。
そして誠意をもって、相手を傷つけたことに対して謝るでしょう。
次からは、夫にこんなにイヤな気持ちにさせないように気をつけようと、努力を重ねます。
だけどどんなに努力をしても、何をやっても夫は理不尽にキレて、怒ったり無視したりします。
もうどうしたらいいのかわからず、妻の精神は疲れ切ってしまいます。
これはあなたが悪いことをしたり、モラハラ夫を怒らせるようなことをしたから怒っているのはないんです。
だからもしあなたが今、夫を怒らせないように毎日努力をしていたとしたら、それは全く見当違いです。
どんなに努力をしても満足してくれることはありません。
モラハラ夫が怒るのはただの八つ当たりだから、妻が何をどうしたって適当に理由をつけてあなたのせいにして怒り出すんです。
モラハラ夫に対しては自分と同じ感覚で考えてはいけないんです。
まとめ
モラハラ夫は自己愛性人格障害の場合が多く、原因のひとつは脳の前頭前野の機能不全だと言われています。
前頭前野がうまく働かないと怒りっぽくて共感能力が低く、相手に寄り添ったり思いやりをもつことがうまくできません。
そのためモラハラ夫に「これ以上言ったら傷つくかな」といった良心や慈悲の心なんて皆無です。
妻の精神を破壊しても、「自分は悪くない!」「むしろオレの方が被害者だ!」と平然と言ってのけるのがモラハラ脳なんです。
そんな相手に対して「私が悪い」なんて罪悪感をもつ必要はありません。
むしろその罪悪感こそがモラハラを増長させるエサになるから注意が必要です。
「モラハラ夫はこういうものなんだ」
「そもそも脳の作りが違うんだ」
と理解すれば、モラハラ夫相手に無駄に努力をすることも、無駄な期待をすることもなくなります。
暴言をはかれても「それ自分のことでしょ」「かわいそうにね」くらい流せるようになれば、もっと楽になります。
もちろん、モラハラ夫が暴言を吐くときは怒り狂ってひどい暴言が延々と続くので、聞いてる方はストレスですが、受けとり方を変えるだけでも少しは気持ちが楽になるんじゃないかと思います。
モラハラ行為は変わらなくても、「モラハラ夫自身のことを言ってるんだな」と思って聞けば、これまでのように落ち込んだり傷つかなくてもよくなります。
だってそれはモラハラ夫自身のことであって、あなたには一切の問題がないんですから。
モラハラ夫を理解すれば、もう無駄に傷つくことはありません。
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