モラハラ夫の恐ろしいところは、マインドコントロールによって妻を支配しているところではないでしょうか。
妻は夫がモラハラ行為をするのは自分のせいだと思い込み、さらにモラハラ夫自身も
「マインドコントロールをして妻を支配している」
という意識がないところです。
今回はモラハラ夫は妻に対してマインドコントロールを行って、モラハラをするメカニズムについてご紹介します。
モラハラはマインドコントロールを伴うからむずかしい
モラハラ夫の怖いところは、妻に対して「悪いのは妻で正しいのは俺だ」とマインドコントロールしながら、虐待行為を行うことです。
お前が全部悪い
お前はひとりでは何もできない
お前はひどい人間だ
と言い続け、妻の人格を否定したうえで、妻自身にも
「私が悪いんだ」
「私はひとりでは生きていけない」
と思い込ませます。
妻自身、夫からひどいモラハラ行為を受けているのに、
「夫のおかげで生きていける」
「こんな至らない私を妻としてくれている」
と、モラハラ夫に感謝すらしています。
モラハラ行為をくりかえしながら、モラハラ夫にとって非常に居心地のいい環境を作っているんです。
そのため多くの被害者は、「自分の夫はモラハラじゃない」と信じ、モラハラ被害者である自覚がありません。
ただ暴言を吐く、無視するなどの精神的虐待だけではなく、虐待を行ったうえで妻自身に
「私に原因がある」
「私が悪い」
と、思わせるのがモラハラの怖いところです。
妻に自分が被害者であることを認識させないところが、モラハラをより複雑にし、世間でもなかなか認知や理解されないところじゃないかと思います。
妻にマインドコントロールをおこなうメカニズム
モラハラは暴力がないからか、被害者自身もたいしたことないと思ってモラハラを受け入れているところが、問題ではないかと思います。
マインドコントロールとは、暴力などはなく心のすき間に入り込み、まるで自分の意志でそうしているかのように、巧みに誘導されて、相手の導く方向へと誘導されることです。
わかりやすくいうと、
あなたは夫のモラハラが辛い!
もう別れたい!
と思っているのに、
なんだかんだ夫を捨てられない、
夫と別れられない
と思っている。
モラハラ夫から離れられないのは、モラハラ夫からのマインドコントロールによる支配だと思われます。
それではどのように、あなたをマインドコントロールしているのかをご紹介します。
短いメッセージを繰り返すすりこみ
同じことを繰り返し言われ続けるうちに、自分はそうだと思い込んでしまうんです。
暗示ですよね。
この無意識がマインドコントロールや暗示ではとっても重要で、無意識層に働きかけることで暗示が入りやすくなるんです。
例えば
「痩せたい」
「私は痩せる!」
と意識して繰り返し唱えていても、無意識の中で「痩せない」と思っていたら、どんなに意識して「痩せる」と唱えていても痩せないんです。
特にワンフレーズの短いメッセージなどは分かりやすくて、印象だけが入ります。
人は考えることが面倒なところがあるので、分かりやすいメッセージを理解した気になり考えることから逃げてしまうんです。
この手法は選挙活動やCMなんかでも、よく使われていますよね。
カルビーといえばポテトチップス
バーモンドといえばカレー
アサヒといえばスーパードライ
と、パッと連想するのは、CMなどでワンフレーズを繰り返し刷り込まれることで、無意識に浸透しているんです。
選挙活動で何度も名前を連呼するのは、私たちの無意識層に名前を刷りこもうとしてるんですね。
モラハラ夫のよくいう
「お前はクズ」
「ダメ人間」
「お前が全部悪い」
「ひとりじゃ生きていけないだろ」
「お前にしゃべる権利はない」
これらのメッセージを繰り返し聞かされることで
「私ってダメ人間」
「私が全部悪い」
「夫なしでは生きていけない」
「私は夫に口答えしちゃいけないんだ」
とすりこまれて、
んです。モラハラ夫のいうワンフレーズを繰り返すのは、モラハラ夫本人は
「マインドコントロールしてやろう」
と意識しているわけではありませんが、それでも毎日言われ続けることによってマインドコントロールされるので注意しましょう。
また、なりたい自分になりたいときや、自信のない自分を変えたいときなどは
「私はできる」
「私はひとりでも生きていける」
「私は自分が大好きだ」
と何度も唱えると、逆にいい暗示が入ってくるのでお勧めですよ。
心身がリラックスしているときが、意識と無意識の境界線が開きやすいので暗示が入りやすくなります。
夜寝る前のうとうとしているときや、朝起きぬけに、お風呂の中などのリラックスしている時間にぜひプラスのメッセージを唱えてみてくださいね!
密室による情報の遮断
最近は減ったかもしれませんが、悪質な勧誘や営業なんかでよく使われている手法です。
狭い会場にすし詰め状態で人を入れて、出入り口を閉めてスマホなどの電源を切らせて、外部の情報を一切遮断します。
そして洗脳を仕掛ける側にとって、都合の良い情報だけしか受けられない状態にします。
そうして徐々に洗脳する側の都合のいい情報が正しい情報だと洗脳していくんです。
モラハラは家庭内という閉ざされた空間で起きる行為です。
また中には妻の外出を制限するモラハラ夫もいますよね。
そんな中でマインドコントロールする側つまりモラハラ夫にとっての不都合な情報は、
「その考え方は間違っている」
と徹底的に否定して、相手(マインドコントロールされる人・妻)に
「私の考えが間違っているのか?」と不安にさせます。
そして妻がモラハラ夫の意見に従ったとき、モラハラ夫がはじめて妻をほめて認めることで、妻は承認欲求を満たして、よりモラハラ夫の意見に染まっていくんです。
外部の情報を遮断された状態で、
んです。恐怖を与えて精神的に追い詰めてから安心感を与える
「密室による情報の遮断」の発展型ともいわれていて、より強力な洗脳効果があります。
洗脳する側(モラハラ夫)が暴力や暴言、無視などで相手(妻)を支配し恐怖を与えます。
妻に恐怖心を与えて精神的に追い詰めたところで、モラハラ夫が一転して優しくなると、妻は安心感を覚えます。
人間が本来求めている「安心」や「安全」を一時的に与えることで、「夫に従うことは正しいことだ」と学習させ、洗脳を定着させていきます。
モラハラのサイクル、
「蓄積期」
「爆発期」
「ハネムーン期」
があるのですが、まさにこのサイクルこそが恐怖を与えて精神的に追い詰めてから安心感を与える手口ですよね。
これは暴力をふるった後に手の平を返したように優しくなるDVも、まさにこの手法によって洗脳が定着されていくんですね。
DVやモラハラを受けているにも関わらず、夫や彼と別れられない女性の多くが、この洗脳のメカニズムに当てはまります。
妻は「自分は悪くない」と気づくことが重要
モラハラは暴力をふるったり、大きな声で威嚇したり怒鳴ったりすることではありません。
(そういうのもありますが)
モラハラ被害に遭っている妻自身、自分がモラハラの被害を受けていると認識できないことの方が多いのです。
夫の態度に悩んでいたとしても「こんな些細なことくらいどこの家庭でもある」と思ってしまうのです。
例えばよくあるのは
- 無視
- ため息
- 俺は怒っているアピールやほのめかし
- 見下したような言葉や視線
これらに対してあなたが「辛いな」と感じているにも関わらず、「でも私が悪いから・・・」と思っている人は、マインドコントロールに陥っている可能性が高いです。
おそらくこのブログを見ている人は、なにかしら違和感のようなものを感じて
「もしかしたら夫はモラハラ・・・なのかも・・・?」
と悩んでいるのかもしれませんね。
「夫は暴言もあまりないし、このくらいのことモラハラとは言わないよね」
と思っている人もいるかもしれませんが、モラハラというのはただ暴言をはくだけではありません。
さまざまな嫌がらせはありますが、マインドコントロールによって妻を支配しているという点はモラハラ行為の最たる証拠ではないかと思います。
もし「だって私が悪いから」と思っているなら、すぐに
「私は悪くない」
「悪いのは夫の方だ」
と、気づくことが重要です。
それに気がつけばモラハラ夫に対して怒りがわきます。
モラハラ夫に対する怒りを自覚してはじめて、モラハラに対する対処法を見つけることができるのです。
まずは「自分は悪くない」と気づくことが重要です!
まとめ
今回は被害者自身がマインドコントロールによって支配されるメカニズムについてご紹介しました。
夫から責められて辛い、夫の言動に傷ついているにも関わらず、私が悪いと感じている人は、すでにモラハラ夫のマインドコントロールによって支配されているかもしれません。
マインドコントロール、洗脳の解き方の記事を参考に実践されるか、専門医に相談されることをおすすめします!
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