「子どもがいるから」
「経済的に不安だから」
「世間の目が気になるから」
モラハラ夫との離婚を考えたとき、多くの女性がこの3つの理由で立ち止まります。
ですが、その“ためらい”こそが危険な状態であるということに、気づいているでしょうか。
もしこの「子ども・お金・世間体」が理由で離婚できないと考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
モラハラ夫と離婚できない3大理由
理由① 子ども――「子どものため」は本当か?
「子どもがかわいそうだから離婚できない」
そう考える母親は少なくありません。
しかし、家庭内での冷たい空気や怒鳴り声、無視や口論――
これが日常になっている家の中で、本当に子どもは安心して成長できるのでしょうか。
- 子どもは最初のコミュニケーションを家庭で学ぶ
- モラハラが日常の家庭では、健全な人間関係を築く力が育たない
父親が母親に対して暴言を吐く。
それを我慢して、受け入れている母親の姿を見て育つ子どもって、本当に幸せなんでしょうか。
子どもは正しいコミュニケーションを学べず、どうやって人とコミュニケーションをとったらいいのかわからなくなります。
モラハラを見て育った息子は、父親と同じモラハラになるかもしれません。
モラハラを見て育った娘は、父親と同じモラハラ男を選ぶかもしれません。
実際、暴言を見聞きするだけでも子どもの脳の一部が委縮するという研究結果も出ています(福井大学×ハーバード大学の共同研究)。
脳の視覚野の一部が委縮して、記憶力や学習面で影響がでるそうなんです。
「父親がいないとかわいそう」ではなく、「暴力的・支配的な家庭で育つ方がよほど危険」という視点も必要です。
親が我慢し続ける姿を見て、将来同じような関係を選んでしまう――それが最も避けたい負の連鎖です。

理由② お金――「今は稼げない」でも未来は変えられる
結婚や出産を機に専業主婦となり、離婚後の生活が不安…。
これは非常に多くの女性が抱えるリアルな悩みです。
自分ひとりならなんとか生活できたとしても、そこに子どもを養っていくプレッシャーがあります。
子どもを育てるにはお金がかかりますから、子どもに不自由なく育てられるのかを考えると、専業主婦からいきなり離婚を考えられる人は少ないんじゃないでしょうか。
しかし、今の時代、どんなことでもお金は稼げます。
在宅ワーク、副業、クラウドソーシングなど柔軟な働き方が可能な時代です。
正直私自身も、もう何年も仕事をしていない状況で、年もとってるし、経験も実績も資格もなにもなく、子どもを養っていけるだけの経済力はないと思っていました。
生活力も経済力もないし、私が我慢していればいい。
そうすればお金の心配はない。
そう思っていました。
だけど夫のあまりにもひどい暴言に耐えられなくなった私は、
子どもが小さくて外で働けないなら、家で稼げるようになってやろう!
と、考えるように!
- 最初は月5万円を目標にしてみる
- 子どもの病気や行事にも対応できる働き方を選ぶ
- 養育費や手当の制度をきちんと活用する
私自身も、実績ゼロから自宅で仕事を始め、自立を実現しました。
「今できない」ではなく、「何ができるか」を探すことで、道は確実に開けていきます。

理由③ 世間体――「離婚は失敗」ではない
離婚に対する世間の目が気になる。
とくに「バツが増える」「人に言えない」などの葛藤を抱える人も多いでしょう。
実際に私も、ここで離婚したらバツ2になってしまうので、みっともない!恥ずかしい!という気持ちもありました。
夫と結婚したときは、誰と一緒になっても合わないところはあるんだから、どんなことがあっても耐えてみせる!そう考えていました。
だけど、 モラハラって合うとか合わないとか、そういうレベルの問題ではないんですよね。
モラハラは心の殺人ともいわれていますが、それはおおげさではないんです。
世間体が気になって我慢が続けられる人は、それもいいかもしれません。
でもそれって結局、離婚をネガティブなものだって思っているからなんですよね。
離婚というのがマイナスなイメージだから、世間体が気になってしまうんです。
でも、結婚だけが人生の正解ではありません。
離婚は単なる「人間関係の見直し」であり、新たな人生のスタートです。
仕事選びに失敗して転職することは恥ではないように、パートナー選びもまた「選び直していいもの」。
大切なのは、「今の自分が本当に幸せかどうか」です。
あなたが幸せなら、周りはなにもいわないし、世間の評価も気にならないと思います。
本当の意味で「子どものため」にできること
子どもにとって一番大切なのは、母親が笑顔でいられること。
我慢を重ねて悲しい顔ばかりしている母親のそばにいる子どもは、自分を責めてしまい、自己肯定感が低下します。
親として本当に大事なのは、「明るく前向きに生きている姿」を見せること。
離婚を選ぶかどうかではなく、子どもにとって健全で安心できる家庭環境を築けているかを、自分に問い直すことが必要です。
まとめ
離婚は逃げではありません。
モラハラという不健全な関係から自分を、そして子どもを守るための“自立への選択”です。
もちろん、すべての人が離婚すべきとは思いません。
ですが、あなたが傷つき、自分の価値を見失ってしまうほどなら、我慢し続ける必要はありません。
あなた自身が幸せでいられる道を、勇気をもって選びとってください。
