モラハラ夫って、妻の気持ちや状況をまったく理解しないで、暴言をはいたり無理難題を押し付けてきたりしますよね。
自分の気持ちをわかってほしい、今自分が苦しい気持ちを理解してほしくて
「そんなつもりじゃないよ」
「どうしてそんなことするの?」
「私の気持ち全然わかってくれてない!」
と、モラハラ夫に一生懸命自分の想いを訴える人は多いのではないでしょうか。
しかし、 必ずと言っていいほど、モラハラ夫はあなたの意見や主張、訴えには耳をかさず、見当違いのことを言ってきて、いつの間にか話しが逸れて結果罵られて終わる・・・
なんてことになっていませんか?
そもそもモラハラ夫には、妻を理解しようという気持ちがありません。
モラハラ夫が妻を理解しようとしない理由と対処法をご紹介します!
気持ちを理解してほしい妻と絶対に理解したくないモラハラ夫
モラハラ夫は、非常に困難で時間がかかるような作業でも、平然と
と、さら~っと笑顔で言ってきたりしませんか。
私をなんだと思ってるの?
そんな大変なことすぐには無理。
子どももいるし私もヒマじゃないのよ
と訴えても
これくらいすぐにできるでしょ
と、できて当然やって当たり前という顔をします。
というと
とキレぎみ。
あんたが面倒なことは私も面倒なんだよ!!!(心の声)
こんなやり取り、経験ありませんか?
モラハラ夫は妻を感情のある人間扱いをしないで、便利な家事労働ロボットだと思っています。
当然妻にも予定があるし家事育児という仕事もある。
妻も普通に疲れるし、休みたいときもある。
病気にだってなるし、落ち込んだり元気がないときだってあります。
しかし モラハラ夫は、妻はいつでもどこでもどんな無理難題でも、自分の要望は120%応えてくれるはずだと信じています。
そういった妻の状況、感情、予定などを一切無視して、無理難題を要求してくるので、妻は
「私が実は忙しいこと知らないのね」
「今体調が悪いこと気づいてないんだわ」
と、今の自分の状況や感情を理解してもらおうと一生懸命話します。
「私も毎日ヒマじゃないの」
「子どもの面倒みながら家事するのは大変で一日あっという間なのよ」
「実際に休んでる暇なんてないんだから」
「あなたがそんな考えだと私もしんどいのよ」
と、一生懸命自分の気持ちや状況を理解してほしくて訴えます。
私もモラハラ夫に対して、かなり懇々と訴えてきました。
しかしモラハラ夫は理解できません。
言い方が回りくどいのかな?
それならばと理路整然に、わかりやすく懇切丁寧に正論をぶつけて説明します。
するとモラハラ夫は
お前はほんまにしつこいな!
などと、いきなりキレたり、大声をあげて強制的に会話を終了!
ドアをバン!と大きな音を立てて、「怒ってます」オーラ全開でその場を去ります。
正直私は
「私の説明が絶望的にヘタなの?それとも夫がバカなの?」
と何度も悩みました。
それはもう話しをするたびに!!
「この男にいくら言っても無駄だ。あきらめよう」
と思ったことも一度や二度ではありません。
だけどまた同じような状況になると、理解してもらおうと一生懸命話しをしてしまいます。
(このように相手に理解してもらいたい願望が強すぎるのも依存体質なんですよね。)
だって家族なんだから、話し合いをして理解してほしいと思うのは当然ですよね。
いや。私はちょっとそこが依存体質のせいで強すぎたんですけど、ある程度は家族ならそう思いませんかね?
そして被害者の多くはどんな人でも、話し合えば理解しあえないことはない。
話し合えば分かり合えるはずだと信じている人も多いと思います。
しかし気づけばどんどん話しの本筋がそれていき、最終的には「お前が悪い」で強制終了。
結局なんの話をしてたのかワケがわからなくなり、疲労感しか残りません。
モラハラ夫に私のことを理解してもらおうというのは、気力と体力の無駄遣いでした。
モラハラ夫は妻を理解できないんじゃない。
理解したくないだけだったんです。
モラハラ夫が妻を理解したくない理由は?
モラハラ夫は、本当に妻の気持ちや状況が理解できないのでしょうか。
モラハラ夫は知能が低いわけじゃないし、バカでもないので、理解力がないわけではありません。
妻の気持ちを理解する能力がないわけでは、ないはずなんです。
本当はモラハラ夫は、妻の気持ちを誰よりも理解できているんです。
理解したくないだけ。
だって妻の辛い気持ちを理解してしまうと、モラハラができないじゃないですか。
モラハラ夫が妻の感情や状況を理解したくないのは、単純にモラハラがやりにくくなるのがイヤなだけなんです。
基本的にモラハラ夫は、自分のことを人格者だと信じているので、妻の気持ちや状況を理解したらモラハラなんてできなくなります。
妻が傷ついているところに、自分が暴言を吐けば、自分が悪者になりますから。
モラハラ夫もさすがにそこは理解しています。
そこで、 妻が悪くて、「俺様は妻を正しい方向に導く正義のヒーローとして、妻のために助言をしてるんだ」と思い込んでいるんです。
モラハラ夫は、自分が正義だと信じてモラハラをしているので、
妻が俺の言葉で傷ついてる?
なんでだよ!
本当に傷ついてるのは俺のほうだよ!
妻が原因を作ったから
俺だって言いたくないけど、
あえてきついことを言って教えてやってるんだ!
というふうに、自分の都合のいいようにストーリーをたてて、妻の気持ちを見ないようにしてるんです。
このストーリーの中で、妻の気持ちは関係ないし、邪魔なだけですよね。
しかし妻は
「これは夫が私のことを誤解している」
「私が本当は辛いんだってことを理解できてない」
と思って、自分の気持ちはこうなんだよ!とわかってもらおうとします。
きっと私の状況や気持ちがわからないから、夫はこんなひどいことをするんだ(言うんだ)と思ってしまいます。
しかしモラハラ夫は、 「自分こそが正義で妻が悪者」というスタンスで妻にモラハラをするために、絶対に妻を理解することはしたくないのです。
だって妻の状況を理解したら
「そっかそんな理由ならできなくても仕方ないよね」
で終わってしまって、妻を責められなくなってしまう!
それでも責めてたら
「俺が悪者になる!それだけは避けたい!」
と、モラハラ夫も必死で妻を理解しないようにするわけです。
モラハラ夫の面倒なところは、モラハラ夫は意識的に
と考えているのではなく、あくまで
理解するように努めているよ
と、本気で考えていて
でも妻がこんなだから、
俺は不本意ながらこうするしかないんだよ~
妻のためさ!
と、モラハラされる原因は、妻にあると本気で考えているところです。
つまり罪悪感すらないわけです。
モラハラ夫は、実際に妻が傷ついていることも理解していて、妻のためだと自分を正当化しているだけです。
本当に妻の気持ちが理解できなければ、あんなに適格にピンポイントで妻を傷つけることなんてできないですよ。
妻がモラハラ夫に理解してもらおうと、あの手この手をつかって努力したところで無駄なんです。
だって妻が傷ついていることを誰よりも理解している上で、自分にとって都合の良いストーリーを作り上げ、自分が気持ちよく嫌がらせをするために、本当の妻の気持ちを見ないフリして妻を責めているんですから。
もし妻が正論で夫を追い詰めてくると、モラハラ夫は自分のストーリーのほころびが出てきてしまって、辻褄が合わなくなります。
自分が言ってることがおかしいなと気が付きます。
それはまずいわけです。
そこに気が付いてしまうと、
「自分が悪くて妻が正しい」
と認めることになりますから、めちゃくちゃ都合が悪いわけです。
だからって辻褄を合わせるために言い訳やらなんやらを考えるのは面倒なので、 モラハラ夫が不利になってきたら大声をあげて強制的に話しを切り上げ、理不尽に悪態をついて妻を責めるか、その場を離れて逃げるなどして強制的に会話を終了するんです。
モラハラ夫との話し合いは無意味
このブログでも何度も話していますが、モラハラ夫との話し合いは無意味です。
そもそものお互いの認識が完全にズレているので、話し合いが成立するはずがないんです。
妻は「きっと夫は私の気持ちがわからないんだ。だから私の気持ちを理解してほしい」と思っていますが、モラハラ夫は妻の気持ちは充分理解している上で妻を責めるわけですから、いくら話しても平行線です。
ベクトルが全く別の方向に向いているんです。
モラハラ夫は、妻の主張がどんなに正当であっても、決して妻の主張を認めることはありません。
妻の主張を認める=妻の気持ちを理解することは、自分が気持ちよくモラハラをするためには絶対にしてはいけないことだからです。
モラハラ夫はただただ「妻の主張がいかに間違っているか」という一点にしぼって話します。
同じことを話し合っているようで、実は全く違う話題について話しているんですから、会話が交わうことはありません。
妻の「夫に理解してほしい」というささやかな願いは、どんなに努力しても叶わないというわけです。
妻はモラハラ夫に理解を求めない
妻はモラハラ夫に理解を求めないことが重要です。
自分の状況や、気持ちをモラハラ夫にわかってもらおうと、一生懸命話すのは体力と気力の無駄遣いだと思って、もう話さないようにするのが一番です。
本当にモラハラ夫が、妻の気持ちを理解できていないのならまだしも、夫は理解している上で見て見ぬふりをして目をそらしているだけだからです。
無意識の中で目をそらして、気づかないようにしている場合もありますし、単純に面倒なので無視しているだけの場合もあります。
どちらにしても、モラハラ夫はあなたの気持ちも状況も何もかも理解している上で、あなたを責めるのですから「私を理解してほしい」という妻の努力はまったく無駄になってしまうわけです。
自分を理解してくれないモラハラ夫の対処法
今のモラハラ夫との関係やあなた自身が、いずれモラハラ夫と別れることを考えているのか、このままモラハラ夫との生活を継続していくことを考えているのかで変わってきますが、
どちらにしても基本的には、「いつかモラハラ夫とは別れて私ひとり(子どもと)で生きていくかもしれない」という最低限の覚悟は必要です。
この覚悟があるのとないのとで、あなたのモラハラ夫への接し方は大きく変わると思います。
「夫に嫌われたら(別れたら)生きていけない」
と思っていると、夫の機嫌を損なわないように気を使い、モラハラ夫の言いなりになってしまいます。
というより、モラハラ夫はそういう弱みにつけこんで、あなたを支配しモラハラ行為を行っているわけです。
そんな妻の様子を見て、モラハラ夫はますますモラハラをエスカレートさせていきます。
妻が自分の思い通りにしなかったり、反論してきたら「だったら別れてもいいけど」などと脅すようなことを言ってきます。
これはあなたが、モラハラ夫と別れたくない!別れたら困る!という気持ちが完全にモラハラ夫に伝わっているからです。
あなたの中で、「最悪夫に嫌われてもいい!」「離婚も仕方ない」という気持ちと、突然離婚すると言われても大丈夫だと思えるように、心とお金と証拠の準備だけしておけば、モラハラ夫に対して、毅然とした態度で接することができるはずです。
そしてあなたの中で、モラハラ夫にいわれたことで
「やれることはやるけど、やりたくないことはやらないよ」
という態度で臨みます。
モラハラ夫に、そのことをわざわざ宣言する必要はありません。
話したところで、あなたの主張をつぶしにかかってくるだけですから心が疲弊するだけです。
その後反撃をされても「あぁ」「そぉ」とさら~っと受け流します。
言葉はできるだけ短く。
反論なんかしてモラハラ夫にエサは与えません。
毅然とした態度をとります。
モラハラ夫とうまくやっていきたい、別れるつもりはないと思っていたとしても、
「モラハラ夫に頼らずひとり(子どもと)で生きていく覚悟」は、心の底で固めておくと、今後モラハラ夫との接し方が自然と変わってくるはずです。
もしも夫から離婚をされたら・・・「証拠も集めてるし資金も溜まってきたし、まぁなんとかなるでしょ!」と思えるような状況にしていれば、モラハラ夫からの「離婚だ!」という脅しが通用しなくなります。
こんな風に少しずつ、モラハラ夫からの脅しや「お前の主張は一切通さないぞ」という夫の理不尽な主張をつぶしていきます。
これはあなたの心の中で、モラハラ夫の脅しをつぶしていくということです。
モラハラ夫対処法
戦わずして勝つ!です。
あなたの心が強くなることで、自然とモラハラ夫と戦わずして勝つことができるはずです。
「ひとりで生きていく」という覚悟ができれば、自然と心が強くなっていんじゃないでしょうか。
モラハラ夫に支配されないために、強い心を鍛えるようにしてみてくださいね!
まとめ
モラハラ夫は、妻の気持ちや状況を理解できないんじゃなくて、理解すると自分が面倒になるので理解したくないだけなんです。
もっといえば、モラハラ夫は妻の感情には興味も関心もないんです。
あなたが傷つこうが苦しもうが、モラハラ夫にとっては、自分が快適に過ごせているなら関係ないんです。
そんな男の顔色を窺って、機嫌を損ねないように努力して、言いたいことややりたいことを我慢するのは、もうやめてしまいましょう。
離婚できなくても別居できなくても、毅然とした態度で通してみてください。
そのためには、最悪夫に嫌われても仕方ない。
という覚悟が必要です。
ひとりで(もしくは子どもと)生きていく覚悟です。
これはモラハラ夫の妻ではなくても、専業主婦なら持っていた方がいいんじゃないかなと個人的には思います。
だって、夫婦円満でも、夫がいつも無事に帰ってくるとは限らないじゃないですか。
事故や病気で長期間入院するかもしれないし、明日夫がリストラにあうかもしれません。
そうしたらあなたがひとりで、自分と子どものみならず、最悪夫まで養わないといけなくなるかもしれないんです。
ですから、専業主婦であっても、夫に頼らなくても生きていくスキルを身につけておくことは必要じゃないかと思います。
将来的にあなたが実際に離婚するかしないかは別として、「自分と子どもだけで生きていく」という覚悟を持つことで、モラハラ夫に対して毅然とした態度で自分の主張を通すことができますよ。