子どもに離婚を伝えるのは親にとっても辛いことですが、どんなタイミングでなんと言って伝えたらいいか悩みますよね。

前回は子どもがいる場合の離婚のタイミングをお伝えしましたが、今回は子どもに離婚することを伝えるタイミングと伝え方についてご紹介します。

子どもに離婚を伝えるタイミング

まだ会話ができない乳児ならともかく、こちらの言っていることがある程度理解できるなら、離婚が決まった時点ですぐにでもきちんと話をすることが望ましいです。

子どもはどんなに小さくても、両親の不仲な雰囲気は肌で感じ心を痛めているはずです。

小学生以上になるとある程度理解できてくるので、「うちの両親は離婚とかしないかな」と不安に感じているかもしれません。

子どもの不安を長引かせないためにも、離婚を決めた段階で正直に話してあげてほしいです。

子どもに離婚を伝えるタイミングは、子どもの様子や精神状態をみて「親の離婚を受け入れられる」状態のときに伝えることが大切です。

もしも子どもがすでに両親の不仲に不安に感じているようであれば早くに伝えてあげるべきですし、子どもがまだ親の離婚を受け入れられない状態ならもう少し離婚のタイミングと伝えるのは後にして、様子をみるようにした方がいいでしょう。

またまだ離婚が決まっていない段階で、子どもに伝えてしまう人もいますが、それもよくありません。
離婚を伝えるのは、きちんと離婚るすことが決まり、あとは離婚する時期を決めるだけという段階で伝えるようにしましょう。

子どもに離婚を伝えるときの注意点

子どもへ離婚することを伝えるときに気をつけたい点をご紹介します。

嘘をついたりごまかさずに事実を正直に伝える

子どもに離婚伝えるのは、子どもが傷つく姿を考えると親としては本当に辛く苦しいことですよね。

しかしだからといってヘタに嘘をついたりごまかしたりすると、子どもはかえって傷つき、一緒に暮らしている親に対して不信感すら抱くようになってしまいます。

子どもは一番の被害者で、一番傷ついているのも子どもであって親ではありません。

親の勝手で離婚して傷つけられるのですから、子どもは本当のことを知る権利があります。

何も知らされずにいきなり父親がいなくなり、環境が変わってしまえば、子どもは苦しみ悩み不安に感じます。

子どもが小さい間は離婚の理由など話しても理解できないと親が勝手に判断して、ごまかしたり嘘をつく人もいますが、子どもをひとりの人間として認め「お父さんとは一緒には暮らせない」ことをきちんと伝えるべきだと思います。

子どもの質問にはきちんと答える

単に「離婚することになったから」だけでは子どもは納得できませんし、混乱してしまいます。

もし子どもが質問をしてきたら、答えられる範囲できちんと正直に誠実に答えてあげるべきです。

「離婚ってなに?」と聞かれたら「お父さんとお母さんが別々に暮らすことなんだよ」と、きちんと伝えます。

ただし離婚の理由に関しては、片親の悪口になったり感情的になると、子どもが片親に対して嫌悪感を抱くこともあるので、事細かに説明する必要はありません。

どんなに憎くて別れても、どんなに相手が悪いと思っていても、子どもにとっては親は親です。
そこは言葉を選んで慎重に話すようにしてください。

うまく話せないときは「今はお母さんも気持ちが混乱しちゃってうまく話せないけど、いつかちゃんと話すね」と、素直な気持ちをわかりやすく伝えるといいと思います。

もっと時間が経って子どもが成長し、親である自分自身も冷静に客観的に離婚を話せるようになってから、子どもに話すのもありですよね。

離婚は子どものせいではないときちんと伝える

離婚の原因は子どもに責任はないことは、必ず伝えてください。

これは離婚に限らず夫婦ゲンカにもいえることですが、子どもは「ぼくがいい子じゃなかったからお父さんが出て行くんだ・・・」「パパは私が嫌いなんだ・・・」と自分を責めてしまいます。

たとえ子どものための離婚だったとしても、離婚は夫婦の責任です。
「あなたのために離婚したのよ」などというような言い方も、絶対にしないようにしましょう。

離婚は子どものため(せい)ではなく、親の都合であることをきちんと説明して、「お父さんとお母さんは別れてもあなたのお父さんには変わりないから、いつでも会いたければ会えるからね」「お父さんとは離れて暮らしてもあなたのことが大好きだからね」と、少しでも子どもの不安を取り除くように伝えてあげてください。

離婚はあくまで家族がより幸せになるための前向きな手段なんだと、子どもの不安を解消できるように伝えましょう。

父親の悪口は絶対に言わないこと

嫌いで別れるんですから、ついつい感情的になって夫の悪口を言ってしまいそうですが、どんなにひどい父親であっても子どもにとっては血を分けた大事な父親です。

その父親を否定することは自分自身をも否定された気持ちになります。

どんなに相手が悪かったとしても「父親が一方的に悪くて離婚する」と相手を悪く言うのは絶対にやめましょう。

子どもに甘えないで

子どもがある程度大きくなると、母親に気を遣って平気なフリをしたり母親を守らなくちゃ!と励ましたり話を聞いてくれる子もいます。

母親の気持ちに寄り添って、父親の悪口を一緒に言ってくれる子もいるかもしれません。

母親はそんな子どもに甘えて、父親のグチや余計なことまでしゃべりすぎないように気をつけましょう。

子どもの前では感情をセーブできるように、日ごろから信用できる人に相談したり愚痴ったりして発散して、母親のメンタルを整えておくことも大事です。

また「あなたはお父さんと離婚した方がいいと思う?」「父親と母親どっちについていく?」などと、子どもに決断を迫るのも言語道断です。

子どもにとっては、父親も母親もかけがえのない大事な存在で、どちらかを選べというのは残酷すぎます。

子どもがしっかりしているから、もうなんでも理解できる年齢だからといって、自分の辛い感情を子どもにぶつけたり大事な決断を決めさせたりすることは、ただの甘えです。

自分の辛い感情は子ども以外の人にぶつけ、あなたは子どもの心のケアを最優先に考えましょう。

まとめ

子どもが両親の離婚を受け入れられるには、いくつであってもなかなか時間がかかるものです。

親の都合である日突然ひとり親になり、子どもの心は深く傷つきます。
離婚後、あなたがひとりでこれまでの家事育児に加え、生活のために仕事をしながら、子どもの心のケアをしていくのはかなり大変だと思います。

それでも子どもに愛情をそそぎ子どものことを一生懸命考え、母親が朗らかに笑顔で過ごすことで、たとえひとり親でも家庭の中は明るく子どもにとっても暖かく安らげる場所になるはずです。

今は幼い子どもも成長とともに、行事やイベント、休日の公園やテーマパークなど、あらゆる場面で「どうしてうちはよそと違ってお父さんがいないの?」という疑問にぶつかるときがたびたびあるかもしれません。

そんなときに子どもから目をそむけずに、その年齢に合わせてわかりやすく答えてあげることで、子どもは徐々に離婚という現実を受け止めることができるのだと思います。

そして、子どもには申し訳ないと思っていることを伝え、愛していることを伝え、しっかり抱きしめてあげてくださいね。