モラハラ夫の対策をブログなどでご紹介していますが、
文章だとイマイチ伝わりにくいこともあるかと思います。
そこで!
誰にも分ってくれないモヤモヤが共感できそう&モラハラ夫対策が
漫画なら読みやすいのではないでしょうか。
漫画にいっても、またこのブログに帰ってきてくださいね~!(笑)
モラハラ夫対策は漫画で学べる!
モラハラやDVなどを扱った漫画はいくつかありますが、
案外勉強になると思います。
例えば主人公がどうやって夫から逃げるかの過程や、
モラハラが発動するタイミングがわかりやすく描かれていたりします。
あと最終的に離婚しないで耐え続けるというラストで終わる漫画もありますが、
絶望的な気持ちになります。
自分のことだと、
なんとなくこの先もやっていけるような気がするのですが、
漫画で主人公を見ていると
「いや。これ戻ったら絶対ダメでしょ」
「もうしないとかゆってるけど、絶対またやるって!」
と冷静に客観的に状況を判断できます。
なかなか自分のことを客観的に見つめるのは難しいです。
洗脳やマインドコントロールされているならなおのこと。
そういう意味でも、
漫画などで主人公に感情移入しながら
自分の状況を客観的に見てみることは大事かと思います。
あと漫画の中のモラハラ夫の発言や要求が
ありえないこと言ってるなって感じます。
漫画だと冷静だし客観的に見てるから
「こんなこと言うなんてありえない!」
って思いますが、よくよく考えると
私の夫も
このありえないセリフいつも言ってるな・・・
って気づきます。
渦中にいると、
もう暴言はかれすぎてコントロールもされて
感覚がマヒしてしまってますが、
冷静に人のこととして見ると
「このだんなありえないな!」=「うちのだんなありえないな!!」
って気づけますよ!
モラハラ漫画を読むときの注意点
モラハラやDV、
他にも虐待をテーマにした漫画もたくさんありますよね。
感情移入しやすいし
自分のことも客観的に見ることもできるし、
対策や逃げる方法などが載っている漫画だと
学びにもなってメリットも多いです。
しかし感情移入しすぎてしまって、
気持ちが辛くなるのでそこは注意がし必要です。
まずは試し読みをして、
いけそうなら読み進めてみるでもいいと思いますが、
試し読みではハードな描写までいかないんですよね。
読み進めるうちにハードな描写が出てくるかもしれませんが、
辛くなったら読むのを一旦やめるようにしてくださいね。
私も子どもが傷つけられる描写とか、
虐待のシーンは、
漫画に限らずですがやっぱりみていて辛いです。
そういうシーンはさくっと飛ばして
気になるところだけ読むようにしましょう。
モラハラ漫画おすすめ
それではモラハラ漫画おすすめをご紹介します。
ネタバレ含んでいますので、
続きを読みたいという方はご注意ください!
離婚してもいいですか~祥子の場合~【ネタバレ注意!】
モラハラ界では結構有名な本じゃないですか?
漫画家でイラストレーター、
エッセイストでもある野原広子さん著「離婚してもいいですか」の第二弾になります。
「離婚してもいいですか~祥子の場合~」
主人公は祥子は、サラリーマンの夫と2児のママ
仕事もしながら不妊治療の末ようやく子どもを授かったとき、
仕事を辞めて育児に専念したいと夫に話し、
認めてもらえたことで、
これからもっと幸せになるんだと希望に満ち溢れています。
しかし仕事を辞めたことで、
夫に言い返したり自己主張することができなくなる祥子。
自分なりに一生懸命家事も育児もやっているけど、
夫が帰宅する頃には部屋は散らかり(子どもがまだ小さいので)
食事もまともに作れず責められます。
それでも祥子はいつもニコニコ。
心の中では夫のことが大嫌いと思いつつも、
夫の機嫌が悪くならないように、
平穏に過ごせるようにいつもニコニコ笑って我慢しています。
しかしじわじわ追い詰められた祥子はついに診療内科に行くんです。
その時先生から仕事をするように勧められ、
介護の仕事に飛び込み資格も取得するんです。
そんなある日、
家で洗い物なんかしたことがなかった夫が、
夫の友人のシングルマザーの家で洗い物をしていたのを見て、
ついに夫に怒りをぶちまけます。
「あんたなんていらない!離婚だよ!!」
そういって家を飛び出します。
また祥子は子どもの頃、
高圧的な父と
父の機嫌をとるためにニコニコしていた母の元で育ちました。
昔は厳しかった父も、
今はすっかり丸くなって優しいおじいちゃん。
そんな両親にも、
これまでの怒りをぶつけるシーンがあります。
ここもなんだから自分の殻を破ったようで、
じわっときます。
そしてついに正社員になった祥子。
だけど祥子は結局離婚はしません。
さまざまな理由で離婚を思いとどまり、
今はまだ離婚するときじゃないのかも・・・
と考えながらも、
悔しくて悲しくて夜布団の中でひとり涙します。
夫に対して愛情はもう一切ないけど、
これまでの自分とはもう違う・・・
資格も取れた。
夫に怒りや気持ちをぶつけられるようになった。
そしてなにより、
祥子はどんなにイヤなことがあっても
ニコニコしていた自分が大嫌いだったけど、
今はそんな自分を気に入っている。
怒ってばかりの人よりも、
ニコニコしている人の方が好かれるもん。と。
自分の欠点だと思っていたところを、
うまく仕事に活かすことができたんです。
そして夫のイヤミにもサラッと言い返すことができたし、
イヤミをいえる余裕も出てきます。
家族4人で公園に遊びに行ったとき、ふと
「夫のことは嫌いだけど、これはこれで幸せ」
「夫に愛情があったらもっと幸せなんだろうな・・・」
「でも隣にいる幸せそうに見える家族だって」
「本当はあの奥さんだって、私たちを見てそう思っているのかも」
これはこれで幸せ。
またなにかあれば、その時離婚したらいい。
そんな風に思う祥子は穏やかな優しい顔になっています。
とにかく祥子・・・がんばったね!!
と思える作品でした。
モラハラの解決って、イコール離婚じゃないんですよね。
もちろん最終的に離婚できるのが理想です。
だけど現実問題なかなか難しい部分もあるのも事実です。
祥子は離婚してやる!と決意して、
夫の協力もない中で家事も育児も仕事もはじめて、
さらに資格を取得して正社員にまでなります。
ここまでがんばってきた祥子だからこそ、
自分自身に自信がついたんじゃないでしょうか。
また心療内科を受診して、
きちんと心のケアをしてあげたことも大きかったんじゃないでしょうか。
努力してきた祥子だからこそ、
最終的な結末が「離婚」でも「離婚しない」でも、
「これはこれで幸せ」と感じられるんじゃないかと思います。
離婚してもいいですか【ネタバレ注意】
こちらも野原広子さん著。
「離婚してもいいですか」
「祥子の場合」より4年ほど前の作品で、
志保は祥子とは真逆タイプな印象です。
こちらはおすすめというより、
ちょっと辛口でコメントしますが、
反面教師的に見てほしいなと思います。
結婚9年目の2児の母の志保。
見た目は普通の平和でどこにでもある家庭ですが、
主人公の志保は「離婚」の二文字が浮かばない日はない・・・
さまざまな状況の中で、
主人公の志保は夫に不満を感じつつも、
「うちのだんなはまだマシかも?」と一縷の望みにすがったりしています。
離婚をよぎりつつも、決断はできない。
離婚の準備もできません。
先に紹介した祥子と違うのは、
志保は本当に努力しないで小言ばっかり。
脱いだ靴下が丸まっているのを、
ちゃんと伸ばしてと何度も夫に言うのですが、
それ、そんな必要?と感じます。
私は伸ばしたことありませんけど、
そんなに困ったことはありません。
志保ももう少し柔軟性が欲しいな・・・
って客観的に思います。
小さなことでひたすら文句・・・
もちろん夫も子どもっぽいんですが、
志保自身も無自覚で自分勝手でネガティブ。
口コミなどを見ても、
「主人公にイライラした」というコメントも多かったのですが、
漫画で読むとイライラするかもしれません。
漫画って、
主人公が逆境に負けずに前向きに立ち向かっていくから応援したくなるし、
魅力的なわけですよね。
ただ正直
現実的にはこんなものじゃないのかな・・・
というのが正直な感想です。
辛口のコメントでは
「主人公が何も努力しないで不平不満ばかりでイラつく」
というのも見かけましたが、
実際生活に追われて
毎日夫の顔色に神経をする減らしている妻が、
どこまで前向きにがんばれるのか・・・
<ここからネタバレします!>
終盤で志保がついに限界がきてやっと、
自分で決断し行動を起こそうとするのですが、
結局なんだかんだ理由をつけて
他人のせいにしてあきらめてしまいます。
結局志保は自分に自信がなくて
自分では努力しないで他力本願・・・
夫から「つまんない人間だ」といわれるのですが、
残念ながらそういわれても仕方がないくらい
キャラクターとして魅力的ではありません。
でもそこがかえってリアルというか・・・
そういう人いるよね!
文句ばっかりいって自分では何もやらない人。
できない理由ばっかり並べて、できる理由を探しもしない人。
そのくせ誰かに助けてほしいみたいな他力本願な人。
この漫画は、
「こんな人間になったらダメだよ!!」という反面教師的に見てもらえると、
すごくいいと思います。
ちょっと厳しいことを言いますが、
不平不満を言っているだけでは何も変わりません。
でもそれもリアルな感じがします。
志保と祥子はラストは離婚しないと、同じ結末を迎えます。
しかし祥子は自分の状況を変えるために頑張ったから、
最後「これはこれで幸せ」と思えました。
次に何かきっかけがあれば、
祥子はきっとその時は迷わず離婚できるでしょう。
夫も祥子が変わったことで、変わるかもしれません。
だけど志保は、最後まで不満げで終わっています。
志保は離婚ができたとしても、
きっと幸せは感じられないように思います。
変えるために何かを始めないと。
まずは仕事をやることとお金を貯めること。
子どもが小さいから仕事ができないなら、在宅で仕事しましょう。
私も上の子が2歳、
下の子が生後4ヶ月の頃から、
自宅でできるライティングの仕事を始めました。
当時は子どもを寝かしつけてから、
1日3~5時間程度頑張ってました。
合間に子どもが泣けばあやしにいって、
授乳しながら記事の参考になることをネットで調べたり勉強しり。
私はめちゃくちゃ努力家ではないので、
子どもと寝落ちすることも多かったですが、
それでも今も継続しています。
この漫画は、
「わかるわかる」「一緒一緒」
と志保に共感するのではなく、
「こうなったらダメだな・・・」
と自分を奮い立たせるために読んでほしいなと思います。
虐待被害者母子を助けて~シェルター~【ネタバレ注意!】
こちらはあまねかずみさん著。
「虐待被害者母子を助けて~シェルター~」
女性弁護士でもある弥生のお話です。
同じく弁護士の夫とふたりで弁護士事務所を経営しています。
2人の娘にも恵まれて
周りから見れば幸せそうな家族そのもの。
しかし弥生は夫の心ない言葉に傷ついていました。
長女の美咲は市立小学校、
次女の千春は夫の出身小学校でもある
有名私立小学校に通っているということで、
千春のことだけをかわいがる夫。
勉強も生活も、
いつも美咲と千春を比較して、
千春だけをかわいがります。
それでも美咲は千春に対しても優しい子。
弥生もそんな美咲に優しく接します。
ある日、夫の事務所に向かうと、
事務所の前で女性が座り込んでいました。
声をかけた弥生が弁護士だと知ると
「夫に殺される!」
と、泣きながらすがりつくのでした。
この後、主人公弥生はかなりショッキングな出来事に巻き込まれ、
夫からの暴言や暴力に苦しむようになります。
娘である美咲にまで暴力を振るわれ、
自分だけならともかく、
さらに娘にまで暴力をふるったことで家を飛び出します。
このお話は、夫のモラハラや暴力から逃げたいと思いつつも、
簡単には逃げられない状況や感情が
非常にリアルに描かれています。
周りからは簡単に
「そんな旦那別れちゃえばいいのに」
といわれることもあるかもしれませんが、
自分だってそうしたいと思っていても
現実的にはそう簡単にはできません。
しかし逃げ場がないと思っているけど、
ちゃんと調べたらいろいろと助けてくれる機関はあるんです。
それがこの漫画でも出てくるシェルターです。
(漫画の中ではお寺ですが)
どこにも逃げ場がない。
頼るところもない。
お金もない。
だから我慢するしかない・・・
もしそんな風に思っているなら、
ちゃんと逃げ道はあるんだよ
ということに気がついてほしいなと思います。
モラハラ相談はどこがいい?モラハラで困ったときの相談窓口まとめ
まとめ
モラハラやDVに関する本などはいろいろ出ていますね。
それだけモラハラやDVの被害者が多いってことなんでしょうね。
「私が悪いから」
「夫はまだ他の人よりマシだ」
そんな風に思ったら、
軽い気持ちで
一度モラハラに関する漫画を読んでみてはどうでしょう。
漫画の主人公も
「こんなのたいしたことない」
「私なんてマシ」
と考える描写もあります。
自分自身がやられても「たいした事ない」と思うけど、
客観的に見ると
「いや!それは許せないでしょ!」
と、怒りがわいてくると思います。
そしてふと
「あれ、私も同じことされてるな・・・」
と、冷静に客観的に
今の自分の状況を振り返るきっかけとなってくれたらいいと思います。
自分の状況に気がつくこと。
離婚する、しないではなく。
そこから一歩踏み出して
状況を変えるための行動をすることが重要です。