モラハラ夫と話していると、夫の言ってることがおかしすぎて病気なの?発達障害なんじゃないの?と気になった人も多いでしょう。

多くのモラハラ夫は自己愛性人格障害という人格障害である場合が多いのですが、中にはアスペルガー症候群(発達障害)によってモラハラ行為をする人もいるようです。

今回はアスペルガー症候群についてや、モラハラと発達障害の違いについてご紹介します!

アスペルガー症候群ってなに?

アスペルガー症候群は自閉症の一種で、最近は高機能自閉症と統合されて「自閉症スペクトラム」と呼ばれるようになりました。

「高機能自閉症」は、知的な発達の遅れがないタイプの自閉症のことをいいます。

幼児期に言葉の遅れなどもないので、周りもなかなか気がつきにくいのですが、年齢とともに人間関係でのトラブルが増えるなどして、比較的大きくなってから(もしくは成人してから)診断されることが多いようです。

アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)には知的な発達の遅れがないのですが、学校や会社などの社会でコミュニケーションをとるのがむずかしく、興味関心が狭く独特のこだわりがあるのが大きな特徴です。

自閉症との違いははっきりと区別がされるわけではありません。

幼少期には明らかに自閉症の特徴を持っていたとしても、成長とともにアスペルガー症候群の特徴が目立ってくるケースもあります。

ただアスペルガー症候群の子どもや大人は勉強ができることも多く、知的発達の遅れなどもないため、発達障害かをどうかが気づきにくい点が自閉症とは特徴が異なる点でしょうか。

自閉症スぺクトラムの「スペクトラム」とは、あいまいな境界の連続体という意味で、白か黒でパキッと分けるのではなく、グラデーションのようにあいまいでいろんな程度の症状が混合しているということです。

アスペルガー症候群を含む自閉症スペクトラムは、「本質的に同じ特性を持っているけど、その程度はさまざまで、ひとくくりにはできない」けれど、診断名は必要なので幅を持たせてざっくり分けて「自閉症スペクトラム」としたんですね。

同じような症状の人はおらず、100人いれば100通りの症状があるということです。

このことはアスペルガー症候群を理解するうえではとても大事なことだと思います。

モラハラとアスペルガー症候群の違いは?

大きくわけると、モラハラは自己愛性人格障害という人格障害で、アスペルガー症候群は発達障害です。

アスペルガー症候群は先天的な脳の機能不全ですが、自己愛性人格障害は後天的で育った環境が大きく影響しています。

アスペルガー症候群とモラハラは、タイプによっては似ている部分も多く、どう違うのかわからなくなりますよね。

モラハラとアスペルガー症候群の具体的な違いをご紹介します。

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相手の気持ちが理解できるかできないか

モラハラ、アスペルガー症候群の共通する特徴のひとつに共感能力が乏しいというのがありますが、アスペルガーは本当に相手の気持ちが理解できていません。

しかしモラハラは相手の気持ちが理解できていて、そのうえで相手が嫌がる行為をしています。

「これをやったら妻は傷つくな」というのは理解できているけど、「そんなの知らねーよ!」と考えて妻を傷つけ、「あーストレス発散してスッキリしたぜ」とすら思っているのがモラハラ夫です。

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一方発達障害であるアスペルガー症候群は、本当に相手の気持ちが理解できません。

だから平気で人を傷つけるような行為をしてしまいます。

しかし本当に理解できていないだけで、悪気はないし人を傷つけるつもりもないんです。

そして自分は相手を傷つけたということを理解し、「どうして自分は相手を傷つけてしまうんだろう」と悩み、そして本人も傷つくのがアスペルガー症候群です。

怒りのポイントが違う

アスペ夫もモラハラ夫も理不尽に怒って妻をたびたび傷つけます。

しかし怒りのポイントが全く違います。

アスペ夫は他人には理解できないような独特のこだわりがあり、それに従わなかったとき、通せなかったときに攻撃的になります。

そういった状況に直面したときに起きるため、場所や状況も関係なく、どこでもだれの前でもそういう症状はあらわれます。

一方モラハラ夫は妻(ターゲット)を支配するためや優越感を得るため、もしくは自分のストレスがたまった、仕事でイヤなことがあったなどのときに攻撃してくるので、タイミングもわからないし一貫性もありません。

しかも「自分は優れた人間でないといけない」と思い込んでいるので、他人の前では絶対にやりません。

アスペルガーは場所や相手は関係なく、自分なりの理由があって起きますが、モラハラは家庭の中でしか起きません。

どこでも誰の前でも、状況に関係なく攻撃的になるのはアスペルガー症候群、妻(ターゲット)の前だけ攻撃的になるのがモラハラです。

症状は似ているけど実は全然違うモラハラとアスペルガー

モラハラとアスペルガー症候群はよく似ているようで、実は本質的に全然違う場合が多いんです。

ただ「この人はモラハラだからアスペじゃない」というわけでもありません。

先天的な発達障害の人が、成長の過程でモラハラになることもあります。

その場合は本当に相手の気持ちが理解できていないこともありえますよね。

そういう人はアスペルガー症候群でモラハラ(自己愛性人格障害)といえます。

ただアスペルガーの人が、必ずしもモラハラ加害者になるということでもありません。

アスペルガー症候群の人が、モラハラ被害者になるケースも非常に多いのです。

アスペルガーは発達障害で先天性のものなので、その後の成長過程においてモラハラになるか、被害者体質になるかは変わってきます。

モラハラだから=アスペルガー症候群(自閉症スぺクトラム)ということもありませんし、逆にモラハラがアスペルガー症候群ではないともいえません。

さきほどお話したように、発達障害は「○○だから発達障害だ」と区別はできないので、グレーゾーンの人で「そういう傾向がある」というケースもあるんです。

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本人も気がついていないケースが多いアスペルガー症候群

少し前までは、発達障害という言葉もあまり世間に知られていなかったため、「ちょっと変わった子」というだけで、特に診察を受けることもなかった子どもが、成長とともに複雑な人間関係に苦しんだり、うまく適応できなくて苦しんで大人になってから診察を受けて「発達障害だ」と診断されるケースもあります。

発達障害という診断が受けられなかったために、自分自身も周りの家族などもどう対処したらいいのかわからず、苦しんでいる人も多くいます。

夫がアスペルガー症候群だったらどうしたらいい?対処法は

もし夫のモラハラ行為に発達障害が関係しているとしたら、正しい対処をする必要があります。

専門医に相談する

きちんと専門医に受診して相談することが第一です。

ただ、なかなか本人が病院には行ってくれないのが現実です。

このとき「あなたは発達障害かもしれないから病院にいってよ」などと、発達障害を指摘するのはいけません。

発達障害はとてもデリケートで、指摘されれば本人もとても傷つきます。

そこで「私が相談に行きたいんだけど、家族ケアや家族カウンセリングもやってるから一緒についてきてくれない?」という風に促してみるのがいいのではないでしょうか。

またたとえアスペルガー症候群など発達障害だと診断されたとしても、本人は伝えず、家族がどのように接していけばいいのか、夫に対してどのように対処すればいいのかを専門医に相談するのがいいですよ。

本人に伝えることでショックを受けたり、受け入れられずにうつになったり症状が悪化する可能性があるので、治療なども専門医と相談して慎重におこなうようにしましょう。

専門書など読んで正しい知識を得る

専門書などを読んで正しい知識を得ることも大事です。

対処法などはその人その人の症状によって異なるので、あまり参考にはできないかもしれませんが、「そうそう!こういうことやっぱりあるよね!」と自分の感じていた違和感が間違いではなかったということがわかれば、心が軽くなることもあります。

カサンドラ症候群に気をつけて!

カサンドラ症候群とは、アスペルガー症候群の家族や妻(夫)もしくはパートナーが、健全なコミュニケーションが取れないことによるストレスで身体的、精神的な症状がでる二次被害のことです。

自己否定が強くなったりうつ症状がでてきたり、自律神経失調や体重の急激な増減などの症状があります。

子どもなら不登校になるケースもあります。

家族にアスペルガー症候群がいる場合は、家族のケアもしっかりすることが大切です。

もしカサンドラ症候群の症状がでたら、専門医の治療やカウンセリングを受ける、アスペルガーについての正しい知識と対処法など専門医に相談しましょう。

離婚や別居も

カサンドラ症候群に陥ってしまうと、あなたの人生自体が台無しになってしまいかねません。

そうなる前に別居や離婚といった、物理的に距離をおくことで自分らしさを取り戻すこともできます。

まずは自分自身と子どもの健康と幸せを第一に考えて、別居や離婚という選択をすりこともあります。

まとめ

モラハラ夫とアスペルガー夫。

妻の気持ちを考えず無神経なことを言って傷つけたり理不尽に怒られるなど、よく似た特徴がありますよね。

でもモラハラ夫とアスペルガー夫は根本的には全然違います。

しかしあなたの夫がモラハラなのかアスペルガー症候群なのかという正確な名称はどちらでもいいと思っています。

大切なのは、今あなたの夫のふるまいによって、あなたが苦しんでいるということです。

どちらにしてもあなたひとりでどうにかなる問題ではありません。

専門医に(もし夫が来てくれなければあなたひとりでも)相談して、どのように対処するべきか、どう接したらいいのかを学ぶといいですよ。

ただ簡単に治るものではありませんし、アスペルガー症候群に関しては先天性なので治るという概念はありません。

これからどのように夫と向き合っていくのか、これ以上続けていくのが無理だから距離を置くのか、しっかりと考える必要があるかと思います。